この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

近畿最高峰の「大峰山」と「大台ヶ原」を訪ねる-最終回

2007-12-06 22:05:00 | 山・旅行
              【念願の大蛇で】

 11月24日(土)

 寝る前に、「明日は6時に起き、大台に早めに行こう。」と申し合わせていたが、あたりが明るくなり7時になっても、相方は起きる素振りもない。
 運転席に移り、車を走らせる。
 来た道を戻り、伯母峰トンネルを抜けて、すぐに左折すると「大台ドライブウェイ」への道だ。

 大台ヶ原には過去3回来ているが、いずれも時間がなかったり天候が悪かったりで「日出ヶ岳」にも「大蛇」にも行っておらず、ただ駐車場周辺を散歩するにとどまっていた。大台ヶ原は日帰りで行くには遠すぎるところだった。
 だから今度こそ何が何でもという気持ちはあった。

 日が昇るにつれ空は晴れ渡ってきた。事前の天気予報では、23日は天気が回復して午後は晴れるだろうという予報で、24日は次の気圧の谷が近づくので崩れるかもしれないという予想だったが、明けてみたら前日以上の快晴。

 ドエライブウェイを進み伯母ヶ峰の小さなトンネルを越えると前方に視界が開ける。更に東に進み、経ヶ峰あたりから南の東ノ川方向を見れば、山また山の雄大な眺望。太陽の陽が斜めにさし、遠近に濃淡の違いを見せ幻想的な眺めに圧倒される。

  
       【東ノ川方面の雄大な眺め】


 左に視界を向け西方を望めば、昨日登った弥山や八経ヶ岳の遠くに見渡せる。

           
      【中央に和佐又山、左奥に弥山・八経ヶ岳、右に大譜現岳】


 早い時間にもかかわらず、駐車場には車がいっぱいだった。あちこちで出発の準備をしている。はやる心を抑え身支度を整えて、デイバック1つの軽装で8時半、駐車場を出発。

 はじめの目標は「日出ヶ岳」。道は整備され登山と言うよりはハイキングだ。水平な道を進む。朝日が木々からこぼれ輝いて見える。間もなく行くと道は登りになり、「日出ヶ岳」と「正木ヶ原」に別れる分岐の尾根に出る。ここから東を見たらなんと尾鷲湾が見えるではないか。こんな近くに海がと不思議な感じがする。
 



 「日出ヶ岳」までは標高差50メートルほどの登りである。それでも視界はずっと開け360度の展望が望める。富士山こそ見えなかったが、御岳・南アルプスと思われる山まで見渡せた。

 快晴の眺望を楽しんだ後、いったんもとの分岐点の鞍部まで下がり正木峠の丘に向かう。ここも日出ヶ岳とあまり標高は変わらない。少しずつ下りながら正木ヶ原のトウヒの立ち枯れの風景の中に入っていく。

      


 ここはかつては木がうっそうと茂っていた森だったそうだが、伊勢湾台風で木が倒され枯れて以来、今の風景になったということである。先ほどの尾鷲の海の近いのを見ればいかにもありなんと思う。


 

 振り返ってみると、枯れた木の幹の白さが真っ青な青空に映えて美しい。空を見渡しても雲1つない。昨日からなんて幸運なんだろうと思いながら足を進める。
 牛石ヶ原でわずかしか持ってきていないYさんの食料で腹ごしらえする。そういえば朝は顔も洗っていないし何も食べていない。お腹が空くはずである。

 あと残るは今回の最大の目的の「大蛇」。分岐点まで来て、気持ちがはやる。岩だらけの尾根道を下ること300メートルほどで、待望の「大蛇」!
 人が5~6人いて歓声を上げている。狭い岩場では一方通行である。先端の岩場まで下りる。すごい高度感である。
 
             

 右手の谷の向かいには「セイロ」の絶壁が切り立っている。

 北アルプスも険しくスリルに飛んでいるが、この部分だけを切り取ったらそれにひけをとらない絶景である。記念写真に納め満足して「大蛇」を後にする。

             
                

 帰り道は、シオカラ谷を経て駐車場に戻る。この道だけハイキングコースとは違って、高低差もあり足場も悪く登山路という感じだった。来た道を尾鷲辻まで戻り、中道のハイキングコースを行った方が、標高差もなく楽だと思うが、あとの祭り。

 駐車場横の食堂でそばとおでんを食べ、土産を買い、帰路につく。

 途中、大迫ダムまで戻り、「入乃波(シオノハ)温泉」で湯に浸かり、京都に晩の8時半に戻ってくる。         (終わり)

 

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