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中国で親子の心を掴んだドラえもん

2016-11-02 14:42:25 | 日中

以下文は、主に劉 瀟瀟氏・三菱総合研究所 政策・経済研究センター研究員の記事、環球時報、ウィキペデア、WSJ等々を参考にしています。

ドラえもんは、2008年には日本のアニメ文化大使

2013年には2020年東京オリンピック招致の招致スペシャルアンバサダー(特別大使)にも就任していました。

ドラえもんが「尊敬」、「友情」と言った価値観を体現していることがオリンピック誘致を成功させる上で重要な支援になったと言われています。東京オリンピック誘致を、ドラえもんが支援していたことを私自身知りませんでした。

 

中国で親子の心を掴んだドラえもん。今も中国ではドラえもんは大変人気者で、DVDだけでなく、今もテレビ放送等されているそうです。

ちなみに登場人物の中国名は・・・

ドラえもんは、「机器猫」・ロボット猫の意味で「チー・チー・マオ」
のび太は「大雄」・「ター・ション」
ジャイアンは「阿胖虎」・太った虎ちゃんの意味で「アー・パン・フー」
スネ夫は「小夫」・「シャオ・フー」
しずかは「静香」・「チン・シャン」
ジャイ子は「阿花」・「アー・フォア」等々

過去のネット上(日本語訳)では、1979年から始まった人工増加抑制策の一人っ子政策が大きく影響しているとも言われています。一人っ子政策は1979年から始まっています。人口増加を抑制するための政策です。

両親は仕事、兄弟、姉妹がいない一人の寂しさを埋めてくれるドラえもん・・・一人っ子、のび太をドラえもんが助けてくれます。

「STAND BY MEドラえもん」の脚本は、「三丁目の夕日」シリーズ、「永遠の0」などを手がけた山崎貴、監督は「friends もののけ島のナキ」を手がけた八木竜一と山崎貴の共同監督です。シリーズ初の3D作品で、ドラえもんを再構築した作品でもあります。藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品となっています。

第38回日本アカデミー賞、最優秀アニメーション作品賞受賞作です。

 

「STAND BY MEドラえもん」は、2015年5月28日に初めて中国で公演されました。

ドラえもんとの出会いから別れを描いていますが大冒険はありません。のび太(一人っ子)が難問等々を起こした時にはドラえもんが登場、のび太を助けますが、ドラえもんの魔法の道具で困難を切り抜けます。困ったことは何でもドラえもんに相談します。子どもたちを熱中させる、魔法の道具ばかりを使用しす過ぎると問題が発生、さあどう対処するか。

のび太が結婚し、大人になったドラえもん、最後に父に別れを告げる場面は親子の心をジーンとさせます。ドラえもんの根底に流れる、「尊敬」、「友情」と言った価値観を何気なく、子供たちに教えているように思えます。

ドラえもんは子供達に害を与えることがなく、大人達も安心して子供達に見せることが出来ます。この安心感が中国でも根付いたと思います。家族でも安心して鑑賞できることを両国民の親達は知っているからでしょう。

 

中国での、「STAND BY ME ドラえもん」は大ヒットし、開始4日間で収入は47億円を突破し最終的には中国国内で105億円の興収を上げています。

過去のフォーブス誌の寄稿記事では、カンフー・パンダ2が持っていた1日の興収記録を塗り替えています。公開、4日間の興収でも、ヒックとドラゴン2の記録を上回っています。

日本での封切りは、公開開始後3日間興収が約10億円で、世界全体での興収は、中国での上映開始前の時点で106.7億円と、日本映画としては凄い人気でした。

中国の映画評価サイト、豆板(Douban)では10点中8.6点を獲得しています。と米エンターテインメント情報誌、ハリウッド・リポーター、ウェブサイトが伝えています。

ドラえもんは、中国の20~30才代では子供時代の思い出ですし、映画は思い出に連れ戻してくれるでしょう。ハリウッド・リポーターも子供時代の良い思い出、ドラえもんと一緒に育ったと言うコメントを紹介しています。

環球時報によると、中国にドラえもんの漫画が紹介され始めたのは1980年代後半で、テレビアニメのほうは1989年に地方局で、1991年に全国放送が始まっていました。

過去の、中国でのドラえもんの劇場版映画の興収は振るわなかったそうです。

のび太の恐竜2006、のび太の新魔界大冒険、のび太と緑の巨人伝が日本での公開翌年に中国で上映しましたが興収はそれぞれ4.34億円、2.9億円、1.18億円しかなかったようです。

2010年の、のび太の人魚大海戦の上映はキャンセル、宣伝不足、劇場版オリジナルストーリーが観客のなじみがなかったことが主因だそうです。

「STAND BY ME ドラえもん」は、のび太とドラえもんの出会いから、別れ(さようならドラえもん)まで、漫画の名作エピソードをつなぎ合わせており、懐古にふける大人も、ドラえもんを初めて見る子供も楽しめると記事は語ります。

中国で日本映画が上映されたのは、3年ぶりのことだったようです。

 

過去、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙ブログ、日本リアルタイムによると、中国当局は国内で公開される海外映画の数を年間30本ほどに厳しく制限していると言われていました。

2012年、尖閣諸島問題で日本映画の上映は中国国内では許可されていなかったとWSJ(ウオール・ストリート・ジャーナル)紙は伝えています。ハリウッド・リポーターによると、最後に上映された日本映画は、2012年7月のウルトラマン・サーガだったそうです。

ドラえもんが中国に戻ってきたことは、日中関係が回復しつつあることの表れと考えられていると当時の記事は語っています。フォーブス誌の寄稿者ロブ・ケイン氏は、中国の習近平国家主席の意向により日本映画の上映が復活との見方をしています。

習主席は、日中の文化交流の重要性を公の場で称揚していると語っています。

過去、日本の観光団体関係者など3000名規模の日中観光文化交流団が北京を訪れ、日中友好交流大会に出席しました。大会で習主席は両国の民間交流の重要性を強調しています。

当時のWSJ紙は、習主席が意外にも日本の交流団を歓迎と伝えています。ドラえもん映画上映は、日中関係改善のしるしに連なるものだと語っています。

 

ドラえもんが2008年に日本のアニメ文化大使に就任していることをフォーブス誌、環球時報が伝えています。

外務省で行われた就任式でも、当時の高村正彦外務相はドラえもんに、アニメ文化大使として世界各地を飛び回り、日本がどんなところなのかを紹介していただきたいと語ったと言われています。フォーブス誌は、高村大臣は良いところに目を付けたと評しています。

尖閣問題での対立を和らげることはなさそうでも、ドラえもんは中国で日本への好意を大いにもたらしていると語っています。

ハリウッド・リポーターでは、中国一部メディアはドラえもんがそうした大使を務めていることを難じ、ドラえもんは文化侵略の道具だなどと主張しましたが、多くの中国国民はまともに取りあわなかったようです。

 

ドラえもんは、子供達ばかりでなく、親達も安心して見れるアニメである事は間違いないようです。

ドラえもんの根底に流れる、「尊敬」、「友情」と言った価値観が日中両国の真の友好・親善に寄与し続けることを願っています。

頑張れ、ドラえもん!

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