TREK 4300 で行く

2012年4月、TREK 2.5 が仲間入り。
マウンテンとロード、2台のTREKを駆って北の大地を疾走します。

美瑛センチュリーライド

2017年09月24日 | イベント

今年も美瑛にやって来た。
かれこれ4年連続、4回目。
スポーツの秋を象徴するイベントとしてすっかり定着している。
そして、毎度毎度、人様の車に相乗りさせていただいている。
いつもありがとうございます。

今回、1つ策を弄した。
目標スピードを実力の20km/hではなく、25km/hにしてエントリーしたのである。
申込みが締切当日だったので、正直に申告すると出走順が後ろのグループになることが予想された。
グループ走行でペースが遅いのに、スタートが遅い→エイドが混んでいる→さらに遅れる、と負のスパイラルに陥る。
その打開策だった。
結果は後段で。

7時54分、100kmの道にこぎ出す。
第1区間は、ほぼ2年前のコースに戻っていた。
台風被害から復旧した証拠だ。
お陰様で三笠山周辺のうんざりするような激坂はなくなった。
中にはガッカリした人もいたかもしれないが…。(←いわゆる坂バカ)
林間コースではウェットが残っており、泥はねよりもスリップ&落車が一番恐ろしい。
特に下りでは日向を選んでブレーキをかける。
ガンガン飛ばしたいところだが、限界の8割に留めておくべし。

  • 9時13分、第1エイド春日台駐車場に到着。
    誰一人として大きく遅れなかったのがグッド。
    最後にメンバー待ちをした地点から18.2kmの道のりを、平均26.4km/hで駆けたことになる。
    目標スピード25km/hもあながち嘘ではないということか。
    上位スタートの恩恵は読みどおりで、トイレは待ち時間ゼロで利用できた。

第2区間は、過去2年とは大きく変更されていた。
2年前に足がつりかけた拓真館西側の激坂が消滅。
頂上の小屋を見上げながら、何とも言い難い気持ちに浸る。
にしても、「1度や2度走ったくらいでは全コース覚えきれないほどのコースが完成」とか言いながら、毎年少しずつ変えてくるので、本当に覚えきれない(笑)。
変化に富んだ地形と複雑な道路網がそれを可能にしているのだろうが、毎年レイアウトを変えるのは簡単ではないはず。
飽きないコースの裏側には、運営者の苦労があるのだ。

  • 10時34分、第2エイド美馬牛小学校に到着。
    ここでも列に並ぶことなくカレーをゲットする。
    トッピングに分厚いコロッケが添えられていた。
    去年貰い損ねたトマトもしっかり回収する。
    すべてを食べ終えて、しっかりカレーをお代わりする。(←よう食べおる)
    これまた並ぶ必要なし。

飲み物には、水素水なるものが提供された。
味は普通の水。
甘くも酸っぱくもなく、炭酸のような刺激もなければゲップも出ない。
ボトルには、水素を水に溶かしこむ技術で特許を取っていることが記されていても、効能については記載がなかった。
裏を返すと、普通の水に対する優位性をメーカーも証明できていないと言えそうだ。
まあ、ここで薬事法云々を論じても詮無い。
個人的には、同社の看板商品である緑茶が良かったかな。

ちなみに、当ブログで改善策を提案した(大会関係者は見ちゃいない)トイレだが、男6、女2に改善されていた。
リスタート時点でも行列はできておらず、ちょうどいい割り当てだったのではないか。
きっと誰かがアンケートに意見を書いたか、美馬牛小学校のエイド運営者から反省が寄せられたのだろう。
反省を次に生かす姿勢は、自分も謙虚に学びたい。

55分間の昼休憩を終え、密かに1つ前のグループに交じって走り始める。
おっといけない、サイコンがSLEEP表示になってら。
MTBの『CC-ED300』はタイヤを回せば自動でスリープから立ち上がるのに対し、『CC-RD400DW』は手動で解除しなければならない。
したがって、たまに忘れる(汗)。
後発製品なのに機能が劣るのは、無線式モデルの宿命ではないかと推察する。
常時待受状態では電池が持たないのだろう。

第3区間は過去2年とほとんど同じレイアウトだが、今年は60km地点に簡易休憩所があるらしい。
しかし、探しながら走ったものの見つからず。
帰宅後に調べてみて分かったのだが、場所は共和会館だった。
パソコンに映し出された道路の形状で、すぐに記憶が蘇る。

この場所はシケイン構造になっており、下りながら右にカーブしつつブレーキをかけ、そこから左、右へと切り返すようになっている。(←なっている?)
坂の上からはシケインの先に続くストレートが見えているため、ついつい突っ込みたくなるポイントだが、意外と出口が狭くて難しい。(←難しい?)
昨年、攻めすぎてリアがスライドした記憶は新しい。(←危なっ!)
今年は無理をせず、エスケープゾーンを突っ切りつつ2台抜いたが、実はその横に休憩所が開設されていようとは…。(←ブルーフラッグ出るぞ)
来年はちゃんとシケインを通過しよう。(←そもそもシケインじゃないし)

公式休憩所に指定されている北西の丘に到着。
時刻は12時18分。
朝早くから行動し、11時前に昼食を食べたので、体内時計が狂いまくっている。
自分の中では午後3時くらいな印象だった。
1名様はソフトクリームをお召し上がりだが、守銭奴は我慢…。
悲しいかな、今年も十勝岳連峰は拝めず。

さあ、あとは主に下るだけで第3エイドだ。
と思っていたら、いい感じの上りが2回も待ち構えていた。
上り切るとマイルドセブンの木がお出迎え。
でも写真はない。
こういう観光名所を巡ろうとすれば、大会とは別に美瑛に来なければなるまい。
となると、輪行がベストか。
観光客の少ない夏前が良いだろう。
来年の楽しみにとっておくとするか。

  • 12時50分、地域人材育成研修交流センターにたどり着く。
    テントの開設位置が正面玄関前になり、砂利道を歩かなくてもいいように改善されていた。
    昨年も1日目から2日目にかけてカーペットを敷くという対応が取られており、つくづく大会運営者の対応に感心させられる。
    見習うべきところが多い、本当に。
  • 食糧調達の前に、ずっと気になっていた彼を追った。
    全エイドでうろうろしているあの着ぐるみ、もといマスコットは何者だ。
    こっそり近づきカメラを向けると、瞬時にカメラを意識したポーズに。
    畜生、小憎らしいぜ。
    彼の正体は、宇都宮ブリッツェンの「ライトくん」。
    宇都宮は雷が多く「雷都」の異名があることにかけたらしい。
    名門チームらしく、美瑛までは自走してきたのかい?

昨年同様、じゃがバター&かぼちゃ団子の徹底的な炭水化物攻勢。
勿論、全種完食する。
先ほどカレーをお代わりして食べたばかりだというのに…。
美瑛牛乳とオニオンスープを飲んだら、残りは15km。
いざ、名物の長い坂へ。

2年前に不覚にもノックアウトされた長い坂。
1年前、甲先輩がやられた長い坂。
前半はなだらかに登り、一度下った後、ケンとメリーの木に向かう後半がドギツイ。
奥に行けばいくほど勾配がきつくなる。
オーバーハングかと思えるほどに…。
観光客がたくさん見ている中で無様な姿は見せられん。
負けるものか!

結論から言うと、誰一人として欠けることなく攻略した。
過去の経験でコースが頭に入ったことで、ペース配分はもとより、精神的な余裕が生まれたのかもしれない。
自分の経験上、一度ガス欠状態になると、その先はどんなに気力を振り絞っても、体がさっぱり動かなくなる。
各エイドでいいだけ補給しておいてハンガーノックは考えづらいのだが、症状としてはハンガーに限りなく近い。
メカニズムは分からぬまま、しかし、美瑛の最後を締めくくる名物坂であることだけは確かだと思い至った。

ゴールは14時5分と、昨年より1時間近く早い。
素晴らしい成績だ。
詳しくは下の表にまとめた。
実走行時間に差がないことからも、エイドで消耗した時間が大きかったことが分かる。
上位出走の効果が実証された。
来年もこの作戦でエントリーしたい。

地点今年昨年
スタート07:5408:11△17分
エイド109:1309:28△15分
09:2710:06△39分
エイド210:3411:03△29分
11:2211:58△36分
北西の丘12:1812:57△39分
12:2813:08△40分
エイド312:5013:29△39分
13:2014:02△42分
ゴール14:0515:02△57分
所要時間6時間11分6時間51分△40分
実走行時間4時間29分4時間34分△5分

ゴール後のお楽しみは、豪華自転車グッズが当たるスピードくじ。
生来くじ運が悪いのは承知だが、今なら恵庭で4等を引いた余韻がある。
魂のドロー!
「あっ、当たりました」(おおっ!)
「ポストカードです」(おろ?)

賞品は、前田真三先生の写真が納められた絵葉書だった。
美瑛が丘のまちとして知られるようになったのは、この人の功績と言って過言ではない。
ではあるのだが、使いどころがない…。
ここはポジティブに考えよう。
自転車グッズは通販で買えるが、ポストカードは美瑛に来なければ買えない。
一番美瑛らしいものをゲットしたのだと。

帰宅は、まだ明るさの残る17時20分。
これまた昨年より1時間早かった。
往復の足を貸してくれた乙先輩に感謝申し上げる。

ところで今回、乙先輩は鉄人だと思った。
前日に手稲山(標高1023.1m)に登ったというのだ。
そして今日、早朝から運転して、100kmの丘をフラットペダルで平然と走破して、また運転して、だ。
「すごく疲れたけど、充実した週末だった」って、とても真似できません。
すごいお人だわ。
来年もよろしくお願いします。

【本日走行距離R】102.26km
【積算走行距離】5078.9km(4743.3+299.3+36.3)

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