「熱闘」のあとでひといき

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もうすぐ「春シーズン」が始まるのだが

2013-03-16 21:08:27 | 関東大学ラグビー・リーグ戦
いよいよ4月からは2013シーズン。関東大学ラグビーのリーグ戦グループ所属校の場合は、YC&ACセブンズ(4/7)、リーグ戦Gセブンズ(4/14?)、東日本大学セブンズ(4/21)を経て春季大会に突入する。先日発表になったNZUとの対戦のためにメンバーとしてセレクトされる選手もいるはず。(3月30日、31日には東京セブンズもある。)

海外に目を向けても、北半球では6カ国対抗が行われており、南半球ではスーパーラグビーが佳境に入っている。とくに後者は世界レベルにチャレンジする日本人選手の登場で、ラグビーファン限定かもしれないが俄然注目度が高まっている。

しかしながら...なのである。日本選手権のあと、日本のラグビーは時計が止まってしまっているような気がしてならない。とくに「選手権」に出場できなかったチームのファンの場合は正月前で早々と。ラグビーファンでもこんな状態なのだから、世間一般で考えれば、スポーツファンの間ですらラグビーは視界から完全に消えてしまっている状態ではないだろうか。

サッカーに目を転じると、欧州での日本人選手の活躍、W杯出場にリーチがかかっている状況の中で先日Jリーグが開幕した。新たに「J3」の創設も具体化したし、「なでしこ」の頑張りで女子サッカーの注目度が上がるなど、年間を通して話題が切れることがない。日本代表に誰が選ばれるのかが街中での話題にもなるくらいに国民的なスポーツとして浸透度が確実に高まっている。

それに引き替え、2019年に日本でラグビーのW杯が開催されることを知っている人はどのくらい居るのだろうか。スポーツファンに限ってみても、認知度はかなり低いのではないだろうか。刻一刻と時計の針は進んでいるのだが、1年前に比べて状況は何も変わっていないし、今のままなら1年後も変わっていないような気がしてならない。残念ながら2019を控えての危機感は狭いラグビー界の中で留まっているようだ。

話が逸れてしまった。春シーズンのお話だった。

◆関東リーグ戦Gセブンズ

セブンズとはいえ、普段見ている1部リーグのチームだけでなく2部リーグのチームもすべて観ることができる楽しみな大会。とくに、「1部チームを喰ってやる」という高いモチベーションのもとに入念な準備をして大会に臨むチームの戦いぶりが注目ポイント。隠れた逸材を発見できるチャンスだし、また、そういった選手達にとっても絶好のアピールの場になっている。

昨シーズンで言えば2部に昇格したばかりの国士舘と國學院が元気のいいところを見せていたことが強く印象に残る。また、上位校の立正大に限らず魅力的なトライゲッターが少なからずいることがわかったりと、「下克上」も含めて見所の多い大会だった。1部のチームでも取り組み姿勢の違いが秋シーズンに反映されたりする部分があり、初期段階でのチーム状態のチェックができるという意味でも興味は尽きることはない。

だが、この大会に関する情報が未だによく伝わってこない。どうやら東日本大学セブンズの1週間前に開催されるらしいのだが、頼みの「関東大学ラグビーフットボール連盟」のHPでもなかなか告知されない。「定時総会終了後、連盟主催のセブンス大会(SEVEN A SIDE)の組み合わせ抽選を行いました。詳細は後日、当ホームページにてご連絡いたします。」とあるが、それも2月23日のことだ。

大会まで1ヶ月を切った状況のなかで、公式発表がなければ各大学だって出したくても情報は流せないはず。せっかく決まっているのだから、まずは開催日と場所を発表して組合せは後日という情報伝達があってしかるべきだと思うのだが。

◆関東大学春季大会

グループ分けで対戦相手が限定されるとはいえ、対抗戦G校との交流試合を観ることができることになり、関東の大学ラグビーファンの楽しみがひとつ増えた。とくに昨年度はAグループでリーグ戦G校が散々な目に遭ったことから、上位4チームはリベンジに燃えてがんばっているはず。

そんな期待を持って試合日程の発表を待っているような状態なのだが、こちらもなかなか公式発表がない。そんな中で、どうやら今季はシステムが変わり、A、B、Cの3グループ(各6チーム)に分かれて総当たり戦になるらしいということが一部の大学が公表している日程から判明する。関東協会のHPでの正式発表がない以上、各大学も大々的には発表ができないわけで、ファンとしてももどかしさを感じざるを得ない。

まぁ日程については1ヶ月以上先のことだからよしとして、一番解せないのはシステムの変更(?)にあたってどのような議論が当事者間でなされたのかがさっぱり伝わってこないことだ。本大会は、確か春にも公式戦を開催することで大学チームのレベルアップを図るということが目的として掲げられていたはず。(結局はジュニア選手権と同じような形に落ち着いたということなのか???)

確かに昨シーズンはAグループでリーグ間の格差がより明確になるなど、問題点は露呈した。でも、だからといって、たった1年で簡単にシステムを変えていいものか。また、変更するにしても、昨シーズンの結果に対してどんな総括がなされた上でのことなのかを明確にしなければならないはず。このまま理由説明なしに決定事項(試合日程)だけ示されても、ファン不在で当事者間だけで勝手に決めているという疑念が残る。

◆2019に向けて不安は高まるばかり

上で挙げたことは些細なことかもしれない。でも、その「些細なこと」も疎かにせずに何とか一人でも多くのファンを獲得することを目指しているのが他のスポーツ界。有力企業の支援体制があることなど恵まれた立場にあり、セブンズの五輪採用や2019年W杯といった強い追い風も吹いているラグビー界のはずなのに...とどうしても考えてしまう。

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5 コメント

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Unknown (Waratas)
2013-03-19 23:56:14
お久しぶりです。
無事に日程発表されましたね(;´`)

リーグ戦Gセブンズにしろ春の関カレにしろ、各部(及び各選手?)に伝えるので精一杯で、ファンのところまで気が行き届いていない印象です。
これを変えるには、ファンの存在感をもっと挙げていかないといけないのかな?とも思うところです…

ところで、(余計なお節介ではあるのですが…)春の試合レポートもアップする予定はございますか?
また詳細で唸らされる試合レポート、楽しみにしております
春も観戦に行きます (熱闘)
2013-03-20 09:50:35
Waratasさま

コメントありがとうございます。

日程の件、タッチの差でしたね。とりあえず4月はセブンズを満喫し、その後は春季大会を楽しみたいと思います。3グループをすべて網羅するのは大変ですが、最低でも対抗戦も含めて全チームの春の状態をみておきたいですね。

もちろん、観戦に行ったら感想は書きたいと思います。どんな形になるかはまだ決めていませんが、見所はたくさんあると思うので、私自身も楽しみです。
東日本7S (ABC)
2013-03-21 20:52:59
こちらも公式発表はありませんが、既に対戦相手が決まっています。
①08:50中央大-立正大
②09:07日大-青山学院
③09:24拓殖大-成蹊大
④09:41立教大-大東大
⑤09:58関東学院-北海道大
⑥10:15東北学院-東京学芸
⑦10:32早稲田大-慶應大
⑧10:49流経大-法政大
⑨11:06東海大-新潟大
⑩11:23明治大-日体大
⑪11:40筑波大-帝京大
2回戦以降は従来のトーナメント通りではないかと思います。
補足ありがとうございます (熱闘)
2013-03-21 23:00:27
ABCさま

東日本セブンズの組合せをアップしていただきありがとうございます。感謝、感謝です。

しかし、こちらも公式発表は遅いですね。せっかく日本協会はセブンズのHPを作っているのだから、広報活動に利用しない手はないと思うのですが。管轄違いは関係ないはず。YC&ACは組合せがでていますからね。
リーグセブンズ (ABC)
2013-03-30 01:26:18
東日本組み合わせ当たってたようで安心しました。
リーグセブンズの方が、敗者復活戦がないような
感じがします。1面のGで全試合やるのか、3部以降
は別グラウンドでやるのかはっきりしません。
もう2週間前なので、何らかの発表があっても良い
ように思います。

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