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◆書く/読む/喋る/考える◆

言葉の仕組みを暴きだす。ふるい言葉を葬り去り、あたらしい言葉を発見し、構成する。生涯の願いだ。

◆ ブログのおもしろさ(3)

2004-08-27 14:27:03 | タクドラ日記
話のつづきをしよう。
眠たいけど。


このブログも、いつの間にか『創作ブログ』の仲間とみなされた。
おれは、笑ってしまったよ。

――お前のブログは、ぐだぐだ、わけわからない文章を書き連ねている。
――どーでもよさげな点で、仲間の血を立派に引き継いでいる。

『学ブログ』にしても『メタブログ』にしても、『料理ブログ』に負けず劣らず情報満載だ。だけど『創作ブログ』は、普通、知的な情報とは無縁なところに存在する。

存在する、なんて書くほうがどうかしている。
入道雲がソフトクリームに見えたとして、世界はどう存在しているというのか。
戦闘美少女とエッチできた読者としての「ぼく」は、明日からどんな存在だ。

成金の末路を創作したとして、読者は1円も稼げない。
暴走族の成長が描かれていても、族車に乗れるわけじゃない。
主人公がマッチョでも、女のひとりも読者は口説けない。

『創作ブログ』のいわゆる存在証明は、
――文字がうねっている。
ただそこにしか求められないだろう。

だがおれは、これらのブログを愛している。
ときどきは聞こえてくる、遠い太鼓の音のように。
考古学者が指でなぞった、洞窟の絵文字のように。

別な言葉が産まれるとき、はじめて言葉が存在していたと気づく。
この言葉の存在証明は、過去形だ。
新しい言葉が産まれるまぎわに、思い出され、
湧きあがる産みの感動とともに、また忘れ去られる。

知的情報の存在感の前では、『創作ブログ』など無にひとしい。
このはかなさに気づいているのが『創作ブログ』なのだ。

はかないブログは、言葉を産みたいと純粋に欲望する。
それのみが、かぼそい唯一の存在証明だと思い込んで。

そしてここで、言葉の生産現場に立ち会える。
人間の喜びの場だ。

すこし実験してみようか。《続》

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15 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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なんだかんだいっても。 (koko)
2004-08-27 14:35:02
わどさんの言葉はすごい。



でもこれ以上褒めない。言葉を知らないから。(爆)



今目の前を「東はどっちだー東はどっちだー」と横切る人が面白かった。
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早っ! (わど)
2004-08-27 14:46:19
「東はどっちだー東はどっちだー」

おれも、よくやりますです。
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Unknown (take)
2004-08-27 15:11:11
東には、海があります。
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海? (わど)
2004-08-27 16:54:50
その向うは?
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Unknown (take)
2004-08-27 18:06:24
大きな木が一本立った小さな島があります。
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あの木に、 (わど)
2004-08-27 19:00:15
椰子の実がみえない?
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Unknown (take)
2004-08-27 19:07:58
ありますね。

なんて書いてあるんだろう・・・

わどさん、読めます?
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うん、読めた! (わど)
2004-08-27 19:22:41
「いまから仕事だ」ってw。
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Unknown (take)
2004-08-28 00:29:07
なるほどー。
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ちっとも面白くないけど (はにゃ)
2004-08-28 11:10:16
これ、凄くいいよ。

泣きそうになるくらいいい。

泣くほど感動的な事は何も書いてないけど。

わどさんの経験が詰まってる。

タクシーの小説よりはよっぽどいい。



僕にとっては、の話。
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