断想さまざま

研究者(哲学)の日々の断想

俳句近作(2015年5月・その2)

2015-05-25 11:56:12 | 俳句
海浜の靴あと白し弥生尽

しづしづと若草を踏む猫手かな

病み上がり息を切らして青田端

若菜積む黒木づくしの山家かな


 前回掲載分に比べると、大分ぎこちなさが減ったように思えるのだが、どうだろうか。

俳句近作(2015年5月・その1)

2015-05-16 14:19:31 | 俳句
 前回、俳句を作ってから一年が経ってしまった。その間、一句も作っていない。ただの一句もである。俳句の会自体は継続しているが、こんな状態で続けてもダメである。もはやただの「不良会員」となりつつある。
 以前にも少し書いたことだが、一番の問題はモチベーションを持続させる環境面の要素が欠けていることであろう。(ふだんは静岡にいることが多いので、会員の集まりなどに顔を出しにくい。)また俳句の会の投稿は月一回だが、それを出してしまうとほっとしてしまい、ひと月ほどさぼってしまうというのも問題である。
 そこで今年は、月十句、年間百句程度をめどに、作った句をどんどんブログ上に晒してゆきたい。当然、下手な句も交じってしまうが、そこは個人のブログの「特権」ということで、どうかご容赦いただきたい。


花ながら山路も果てぬ旅仕舞

卯の花の白き息せり闇小道

しばしとて入日ためらふ桃の里

行く春や捨て猫とする空ながめ

とろとろと草はむ駒も日永かな