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夏目漱石

2011-02-23 08:20:58 | クンストカンマー(美術収集室)詩・俳句
腸(はらわた)に春滴(したた)るや粥(かゆ)の味
夏目漱石
森澄雄「俳句への旅」より

正月明けに昔、私も食べていた七草粥。最近、食べなくなった。季節を感じることが少なくなれば俳句はどうなるのか。季語が崩れてゆく。四季に対する認識が壊れ、自然も壊れていく。

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2 コメント

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実感 (矢嶋博士)
2011-02-23 11:58:27
この句は、胃潰瘍の大吐血で生死の境から帰って来た時の句でしたか。
点滴では、腹はふくれませんわね。

はらわた、にいうのは、じっさいに、粥が喉食道を降りてゆく、胃に届く腸に届いたなんか熱くなった。ような感覚を感じたんでしょうね。

春滴る

漱石は詩人ですなあ。漢詩に関しては、近代の傑作のほとんどが漱石のもの、だとか。天才ですなあ。
そうですよね。 (足知@酒浸り中)
2011-02-23 18:18:21
漱石は凄いですね。「春が滴る」、春。言えそうで言えないんです。強い実感があったのですね。勉強になりました。

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