ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

詩、はははは、はははと言うわけではない

2017-06-22 08:31:23 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
冷蔵庫の氷の落ちる音

新聞配達の自転車のブレーキの音

梅雨の雨が寝室の窓を打つ音

君のささやくように僕を詰る音

目をきつく閉じると黒く塗り潰された世界

嘘が嘘の重さで僕に存在していた頃

愛という嘘がたくさんの詐欺を働き

集められた愛が一ヶ所に集められて

あっという間にコンクリートに固められる

そうして次々にビルが建って

この世界は存在している

シンガーソングライターでそのビルに火をつけて

シンガーソングライターはライターです

ライターではないので

火はつけられないのです

僕の孤独には


















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詩、数の風

2017-05-07 08:53:57 | 
見たい夢は見ない

見たくない夢だけを選んで見る

車の窓に黄砂、鳥の糞、ワイパーの筋

眩しい光り

目を閉じると見える閃光

その後の闇

一人で進む

思考の闇市

買って帰る猿

バカな猿

貪欲でうるさい猿

猿を蹴る

思考を留める

また一人だ










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詩、風と時間

2016-05-13 13:18:08 | 
黄金色の蝶
下る坂道
通り過ぎる五月の風
絡め合った舌の感触
指で触り合った耳たぶ
不用意にぶつけ合った言葉
時間はあなたに差し込んだぺニスのように
とても不確かで
確かに感じていたのは時間だけが過ぎて行くことだけで
いつかはきっとすれ違うことだけが互いに信じられたことで
あなたが梅の匂いを嗅いだことがあって
その時に上を向いて
その髪が少しだけ風に揺れたことがあって
何故だか僕はそれが悲しくて
思わず駆け寄って
何も言えなくて
説明出来なくて
そんな気持ちを思い出して
もう交わらない時間
もう交わすことのない言葉
これまで交わしていた目線
愛は残酷なまでに当たり前に通り過ぎるこの五月の風



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詩、執着と終着

2016-04-26 17:31:03 | 
5月のよく晴れた日の夕方の君とよく来た公園の

丸い時計台の丸いベンチに座っている

風が心地好くて悲しい

僕は君がとても好きで

セックスが好きなところも

あまりと言うか全然物事を考えないところも

煙草を吸いすぎて声がとてもエッチなところも

足がちょうどいい太さなところも

とても好きで

でも終わり

別れは

悲しい

もう君に触れることはない

時々、乳首を舐めてくれる舌も

もう感じることはない

これまでの時間にいた君に

これからの時間にいない君に

君がとても好き

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詩、深夜1時、クリスマス、ポスト、はなうた

2015-12-25 23:45:49 | 
来るはずのあなたを待つ

ぼくの白い部屋の白いこたつにもぐりこみ

テレビから「セイ、ハロー」

ぼくはあなたを待つ白い部屋の白い天井を見上げて

クリスマスの一日はあと10分で終わり

そして、また始まる

「ユーセイ、グッバイ」

あなたは夜中の1時に来る約束

ぼくはあなたを抱くために待つ

それはとても平和のおかげ

ピース、殺し合いなんてどこかの赤いポストに放り込め

ひたすらピース

もうすぐあなたが白い部屋にやって来たら

ぼくは射精する

あなたの中に

殺しあいは、赤いポストに放り込め

ぼくはあなたに射精する

あなたたちは

赤いポストに

ぼくは白い部屋で永遠に延々に

あなたとクリスマス

フーフーウーウー

はなうたを

花歌を

ンーンーナーナー

赤いポストに爆竹を放り込む

白い部屋にミュージック

あなたからあふれでる温かい水で

たっぷりぼくは溶けていく

ぼくは砂糖になって

満月のクリスマス



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