ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

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詩、風と時間

2016-05-13 13:18:08 | 
黄金色の蝶
下る坂道
通り過ぎる五月の風
絡め合った舌の感触
指で触り合った耳たぶ
不用意にぶつけ合った言葉
時間はあなたに差し込んだぺニスのように
とても不確かで
確かに感じていたのは時間だけが過ぎて行くことだけで
いつかはきっとすれ違うことだけが互いに信じられたことで
あなたが梅の匂いを嗅いだことがあって
その時に上を向いて
その髪が少しだけ風に揺れたことがあって
何故だか僕はそれが悲しくて
思わず駆け寄って
何も言えなくて
説明出来なくて
そんな気持ちを思い出して
もう交わらない時間
もう交わすことのない言葉
これまで交わしていた目線
愛は残酷なまでに当たり前に通り過ぎるこの五月の風



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詩、執着と終着

2016-04-26 17:31:03 | 
5月のよく晴れた日の夕方の君とよく来た公園の

丸い時計台の丸いベンチに座っている

風が心地好くて悲しい

僕は君がとても好きで

セックスが好きなところも

あまりと言うか全然物事を考えないところも

煙草を吸いすぎて声がとてもエッチなところも

足がちょうどいい太さなところも

とても好きで

でも終わり

別れは

悲しい

もう君に触れることはない

時々、乳首を舐めてくれる舌も

もう感じることはない

これまでの時間にいた君に

これからの時間にいない君に

君がとても好き

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詩、深夜1時、クリスマス、ポスト、はなうた

2015-12-25 23:45:49 | 
来るはずのあなたを待つ

ぼくの白い部屋の白いこたつにもぐりこみ

テレビから「セイ、ハロー」

ぼくはあなたを待つ白い部屋の白い天井を見上げて

クリスマスの一日はあと10分で終わり

そして、また始まる

「ユーセイ、グッバイ」

あなたは夜中の1時に来る約束

ぼくはあなたを抱くために待つ

それはとても平和のおかげ

ピース、殺し合いなんてどこかの赤いポストに放り込め

ひたすらピース

もうすぐあなたが白い部屋にやって来たら

ぼくは射精する

あなたの中に

殺しあいは、赤いポストに放り込め

ぼくはあなたに射精する

あなたたちは

赤いポストに

ぼくは白い部屋で永遠に延々に

あなたとクリスマス

フーフーウーウー

はなうたを

花歌を

ンーンーナーナー

赤いポストに爆竹を放り込む

白い部屋にミュージック

あなたからあふれでる温かい水で

たっぷりぼくは溶けていく

ぼくは砂糖になって

満月のクリスマス



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詩、クリスマスに満月なんて

2015-12-25 17:31:40 | 
まんまる寒いクリスマスの月の下のほんの小さなあなたの影の上に立ち

ぼくはあなたが苦しまないように後ろからゆっくりゆるい力であなたのゆれる肩から首の部分に両腕を

巻き付けた

まんまるい月なのに

もう二度とないクリスマスの満月なのに

ぼくの心はぎざぎざで

とてもこの幸せに耐えられず

もう少しもう少しだけとだんだん強く抱き締めた

背中からあなたのぬくもり

あなたの髪のにおい

口を近づけると

静電気

びっくりして

ぼくは力を抜いて

金色に輝く月を見上げた

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詩、ある朝、夜遅く。

2015-11-18 07:53:59 | 
ドアをノックする音。

見知らぬ長い髪の黒く長い髪の背の高く背の高い中年の40代の女。

ドアをノックする。

ドアは閉じておかなければ。

ドアは固く閉じておかなければ。

世界から争いが無くならない。

憎しみが無くならない。

何故なら世界で最初の憎しみを

女が産み出すから。

ドアをノックしないで下さい。

ドアを開かないで下さい。

世界で最初の憎しみが

また憎しみを産み出すから。

憎しみからは憎しみしか産まれない。

女がドアを無理矢理壊す。

そして、振り上げた手には尖ったナイフ。

世界で最初の憎しみ。

それは世界中に拡散される。

今この瞬間も。

止まらない。

止められない。

止められるとすれば女が振り上げた手を下ろすしかない。

降り下ろされた手を甘んじて受け入れ長い時間を掛けて忘れるしかない。

世界中で産み出される憎しみに。

男たちはただなす統べなく立ち尽くす。

女の高く降り上がった手を見上げて。


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