二十日まえ苺野原を吹いていた風の兄さん 風の母さん
今日から「ひとさらい」を読んでいきたい。前にも一度取り上げたのだが自分の中でどれだけ読み方が変わったのか知りたいし、素晴らしい歌集だからだ。
もしも「苺」が「林檎」だったらどうだろう。二十日が十日だったら。林檎には苺のような甘く優しい感覚はないし、十日には二十日のように少し遠い感覚はない。つまり、すべてが動かない。
風の一つ一つに名前をつける。作者はこの後、この行為を何度も行う。
今日から「ひとさらい」を読んでいきたい。前にも一度取り上げたのだが自分の中でどれだけ読み方が変わったのか知りたいし、素晴らしい歌集だからだ。
もしも「苺」が「林檎」だったらどうだろう。二十日が十日だったら。林檎には苺のような甘く優しい感覚はないし、十日には二十日のように少し遠い感覚はない。つまり、すべてが動かない。
風の一つ一つに名前をつける。作者はこの後、この行為を何度も行う。
宏之の短歌をご紹介いただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
筒井孝司