森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

動物たちは悪くない

2008-07-29 | 動物
少し前から問題になっていた沖縄で犬を多頭飼いしている
飼い主さんが、とうとう刑事告訴されたという。

確かに狂犬病予防接種ができていなかったり、環境が良いとは言い難い
状況での飼育かもしれない。
でも、そもそも飼い主さんは善意で始めたことだったはず。

次々に持ち込まれたり捨てられたりした子を、引き取って面倒を
見ているうちに、ここまで増えたという。
でも状況を改善するための費用が足りなくて、追い込まれてしまった
のだと思う。

飼い主の男性は、「もし逮捕でもされたらこの子たちはどうなるのか」
そればかりつぶやいていた。
まるで、男性が故意に増やしてしまったかのような非難の報道だが、
本当に責められるべき対象は、別にいるはずだ。
 
一番悪いのは、捨てた人間。
まるで物を製造するかのように、儲けのためだけに命を作り出す
ブリーダーたち。
そして、それらの人にきちんとした対応や処罰を与えない国の制度。

資格制度はどうなったのだろう。今でもたくさんの無許可の生産者
(個人ブリーダー)が、ヤミで取引している現実を見ると、
行き届かぬ、形だけのものなのかもしれない。
私にも「安く紹介するよ」と、声をかけてくる人もいる。

刑事処分して改善に乗り出すという行政側は、どう対応するという
のだろう。
今までどおり、助けた個人だけを処罰して、
 増やさない=殺処分 というやり方で対応するのだろうか。
命あるものを見捨てられないのは、人の一番尊い感情ではないのか。

増やさないということは殺すことではなく、生み出すその前の
もっと根本部分を見直すことでしかやり遂げられない。
先進国というのなら、他の国の見習うべき制度を取り入れたら
良いと思うのだけれど。

今まで行政に対して、「制度確立を」と、どれだけ多くの動物好きたちが
願い、行動し、祈り続けてきたことだろう。
けれど、どのニュースも国の責任については殆ど触れていないのが
現実。

一度でも、捨て猫の小さく震える後姿を見たことがあるなら
処分の日を前に、恐怖に怯えるわんこの目を見たことがあるなら
彼らをこれ以上苦しめないでと、願わずにいられない。

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