森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

動物たちの不都合な真実

2007-07-11 | 動物
昨日の午後から、その前に知った落ち込む話を引きずりながら
銀行に出かけた。
帰り道、その道を通る時はいつも立ち寄る「ぽんぽこちゃん」という
外飼いのわんこに会いに行き、いつものように用意したジャーキーを
差し出すと、キュンキュン鳴いてじっと私の目を見る。

       

いつもならヨダレだらけで待ちきれないくらいなのに、
おかしいなーと思いながら、もしかしてお水が欲しいのかもと
小屋の前に置かれたお水用の古鍋を覗こうと背伸びしてみる。
でも私の所からは、中がよく見えない。

ぽんぽこちゃんは、繋がれた鎖を道路と庭の境界線ぎりぎりのところまで
引っ張って私を迎えるが、私はそれ以上近づくと住居侵入になる。
どうしようと考えた挙げ句、玄関の方に回り思い切ってチャイムを
押してみるが、誰も出ない。

     


この家の人は留守が多いのか、草ぼうぼうの狭い庭に
ぽんぽこちゃんはいつもひとりぼっちでいる。
繋がれた場所にはいつも干からびたうんちが転がっていて、
いつやったかわからないフードの容器にもハエが飛ぶ。
散歩も恐らく長い間、させてもらってないのだろう。
一度だけ、ジャーキーをやる許可をもらった時に飼い主さんに
会ったことがある。

困り果てた私を、訴えるような目で見るぽんぽこちゃんの頭を
そっと撫でてやると、目をつぶってうっとりしたような表情をする。
もしかしていっぱい触って欲しかったのかもと、「そうね、そうね~」
と声をかけながら触ると、身体のあちこちをもっともっとというように
私にくっつけてきた。

間もなく急に激しく雨が降ってきて、私はぽんぽこちゃんに別れを告げ
急ぎ足で近くの駐車場に駆け込み雨宿りした。
傘なんて役に立たないほどの、バケツをひっくり返したどころではない、
見たこともない激しい雨だった。

数日前にDVDになったばかりの、「不都合な真実」を思い出した。
ずっと観たかったので発売と同時にすぐにレンタルで観た私は、
急激な天候の変化も、地球温暖化のもたらす現象の一つだという
ゴアさんの言葉を証明しているなと感じた。
映画は面白く観られるものではないけど、私利私欲を満たすこと以外
他人事のように思っている政治家さんにこそ、ぜひ観て欲しい。

近い将来の今までと違うパターンの氷河期突入に際し、
もう手に負えなくなった時、子供達から「なぜまだ間に合う時に
大人達は手を尽くして努力しなかったの?」と訊かれたら、
私たちは何と答えられるだろうか。
ゴアさんの言葉が胸に響く。

その時が来たら、ぽんぽこちゃんだけではなく、ベランダ猫もちびも
タマちゃんも友人の愛犬リリーちゃんも、全ての動物たちが
人間のエゴの犠牲になる。
そんな日を私は絶対に見たくない。

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