森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

冬の野良猫

2009-12-18 | 動物
今朝の福岡は、多分この冬一番の寒さ。
冷え込んだ昨夜も、床に着く前にふと野良のシッポや茶色ちゃん
のことを考えてしまい、胸が締め付けられるような気持ちに。

今朝家を出た直後の娘が、戻ってきて言う。
「お母さん、黒白ちゃんが片足怪我してるみたい。
浮かせたまま道を歩いてて、その後を茶色ちゃんが追いかけてる」
私はゴミ出しの用意をしていたので、娘を会社に急かせて
ゴミ出しを済ませたその足で、様子を見に行った。

その場所には、すでに二匹の仔猫の姿はなく、
しばらく見回って家に戻る。

茶色ちゃんは、あの後顔見知りの猫好きさんがご飯のお世話を
してくれていると分かり、駐車場暮らしに不安はあるけど、少
しホッとしていた。
でも、どうやら寄り添うように一緒にいた黒猫は、そのご飯
を横取りしている様子。



餌やりさんは、ご飯を置いたら回収までしばらくその場を
離れるらしいので、そのことを知らなかった。
「気にかけてくださってありがとう」と礼を言われ、その後
彼女はご飯を二つに分けてやってくれている。

数週間後、頭に黒白模様のある猫(この子がどうやら怪我して
いるらしいまだ数ヶ月の仔猫)が新たに傍に居て、二匹でじゃれ
あっているのを見るようになった。活発そうな子だから事故に遇
ったのだろうか。

黒白ちゃんは、茶色ちゃんと違ってとても人懐こい。
ある日、近所の中学生くらいの男の子が抱っこしていたので
「あなたの家の子?」と話しかけてみた。
「いいえ。でも膝に乗ってきたので」と言葉少なに返事した
その顔が、一目で猫好きと判る。

飼いたいけど、家族が留守がちで駄目だと言われたという。
誰にも事情がある。私もそうだった。
家は動物飼育を禁じた賃貸の集合住宅だし、娘は猫アレルギー。
飼っているのがバレてしまうと、「引っ越すか処分しなさい」と
責められる。

それでもこっそり飼っているお隣さんとかを知っているので
アレルギーが酷くならないように細心の注意を払いつつ、
追い出されたらその時は一緒に出て行く覚悟で、福太郎を
家に入れたのだ。

福太郎を飼ったのは、今すぐ救わなければならない命の方を
優先したからで、悶々と苦しむよりも踏み切る大変さの方が
ましだと思ったからだけれど、シッポも一緒に飼かってやり
たくても、猫部屋など狭くて持てない我が家では、これ以上
無理と判断し、懐いていないシッポの方を断念した。

そうでなくてもシッポは長毛なので、たまに娘に餌やりを
代わってもらうと、鼻がムズムズするらしい。

ごめんね。あの駐車場にいたら、怪我もするよね。
おばさん一人では、こんなに沢山の子たちを捕獲して
手術するボランティアも、これ以上は無理かもしれない。

毎年この季節になると、日記には必ずこれに似た記事を
書いているような気がする・・・。
昨日ここで「Man In The Mirror」の歌詞について長文を書き、
投稿ボタンを押した途端に全部消えて、暫くの間、脱力した私。

「目をつぶる自分は何なんだ。
(子供たちが)必要なものを、見て見ぬ振りをするなんて」
こう問いかける部分が、胸に迫ってくる。

ある動物ブログに、不幸な野良を見たとき「誰もが飼えない
言い訳を、考えようとする」とあった。
確かに・・・。私たちに出来ることはもっとあるはずだ。
考えればきっと必ず良い知恵が浮かぶはずなのだ。

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8 コメント

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勇気と、限界の見極め (みなあん)
2009-12-19 03:38:55
お気持ち、よ~~くわかります。
気象条件の厳しい時の近所の子や、災害が起きた地域の子など、心配になりますよね。
そういった活動をする時、一歩踏み出す勇気と、限界の見極めがとても難しいです。

実は先月、里親会から成猫・女子1名を迎えることを決心し、我が家に4女が加わりました。
「マン・ミラ」のメッセージが後押ししてくれたことは、言うまでもありません。
気に掛けていた外猫君は人に飼われない生き方を選んだようですし、
長女がまだ元気でいたら..と考えると、まだ限界まで1名分あるってことですもんね!
散々悩みましたが、概ね想定の範囲という状態でヤレヤレです。(時々女の覇権争いあり)

wildroseさんは既に十分すぎる位、愛ある活動をされていると思います。
ご自身の体調やお嬢様のアレルギーの問題がおありなのに、
福太郎くんを家族に迎え、シッポちゃん達の面倒までみられておられるのですから。
福太郎くんの幸せそうな姿から、ご家族の深い愛情が感じられます。
外猫ちゃんの運命は過酷で、見守る辛さや後悔の気持ちは痛いほどわかりますが..。
でもまず、こちらが幸せでなければ守ってあげられないと思うので、
どうぞご無理をなさいませんように。

それにしても猫って、健気なくせに気取っていて面白いですよねぇ。
決して「うちの子にしてあげようか?」、「お願いします。」ではなく、
「お世話させていただける?」、「よくってよ。」という感じが笑えます。
返信する
そうそう! (wildrose)
2009-12-19 13:55:46
猫って、本当にそう思ってるに違いないです(笑)
必ず上目線ってとこが面白いですよね;

新しく迎え入れられた猫ちゃん、
>概ね想定の範囲
とのことで、大きな問題はクリアされたご様子。流石です!

私はみなあんさんのようなベテランの猫飼いではないので、
福太郎が最近始めたスプレー(くるさんのいうバカ尿?)のこととか
戸惑うことばかりですが、ネットのお陰で初心者の私は
本当に助かってます。

みなあんさんの猫に対する愛に満ちた行為と、
優しいお言葉が、心に響きます!
それぞれに、自分がどう関わっていけば良いのか
何が正しいことなのか・・難しいけれど悩みながら
やっていくしかないのでしょうね。
そう考えれば、猫の話だけのことではないかも・・。

いつも有難うございます☆
これからも色々教えてくださいね。
返信する
野良猫の事で質問射せてください ()
2009-12-20 01:08:58
はじめまして。突然ですが”野良猫、寒さ”で検索したらこちらのブログに出会う事が出来ました。ブログを読んで涙の出る思いでした。
実は私もいつしか家に来る野良猫にご飯をあげていたんです。周囲の人達は「無責任だ、近所の迷惑も考えないと」と言われ、それもなるほどそうだと思っていました。しかし、どうしても突き放す事が出来ず、そのうちパートナーもやってきて、当然のことながら子供も産むんです。一度目は生後間もなく見かけなくなりました。以降今年3ヶ月前に4匹の子供を産んだんです。寝ぐらは分かりません。今、里親探しをしています。しかしながら、なかなか警戒して捕まえる事も困難です。雌猫は授乳が終わった頃を見計らって避妊をするつもりです。
ただ、今このような寒い、雪の降る環境の中で猫は生きていけるのでしょうか。こちらは氷点下にはそうそうならないのですが・・・。去年は親猫が成猫だったので元気に冬を越してくれました。しかし、3ヶ月の子猫たちが心配でたまりません。それこそ、胸が痛みます。
それでも、里親さんが二人見つかり安心しています。
これといった質問にはなっていませんが、今後も私の悩みを聞いていただけますでしょうか。
返信する
こんにちは! (wildrose)
2009-12-20 16:15:12
花さん、野良ちゃんのお世話ご苦労様です☆

確かに餌やりだけで放置するのは、無責任と言われてしまうでしょうが、
やはり私も、これまで何匹かの野良ちゃんから
すがる様な目をされ、ついご飯をやった過去があるので
お気持ち、よーく分かります。

一度やってしまったら、それっきりというわけにはいかず、
その子たちを見守る日々が続くのですよね;

でも一番悪いのは、初めに捨てた人であり、
捨てられた子たちに罪はないのですから。
問題の根本を改善することに全く無関心なくせに
命を繋ぐ食事を与えることに文句を言う人は、
心がないのかと、悲しくなります。

私の場合でしかお答えできないのですが、
何度か野良(犬・猫)の赤ちゃんを見つけたりしても
飼える住宅事情ではないため、その都度里親探しをした経験はあっても、
野良の成猫の捕獲や里親探しは困難に思えました。

カラスなどの被害に遭った子も何度か病院で手当てを受けさせましたが、
獣医さんからも、治療してどうするのかと厳しく問われることもあり、
とりあえず助けることが悪いのだろうとかと悩むこともありました。

こんなとき、アニマルシェルターがあったら・・と思いました。

2年前に突然来なくなった子は、一応飼い主さんがいたことも判り
少し安心していたのですが、ほぼ野良状態だったので
危険な外の世界で、何らかのアクシデントに見舞われたのでしょう。

足の悪い飼い主さんに代わり、何日も探し回ったのですが見つからず、
ひどく落ち込んだ私は、まず一匹でも不幸な野良を減らしたいと
思うようになりました。

それ以後関わったシッポのお母さんにも、
授乳期を過ぎて手術を受けさせ、
引き取り手も見つかったのですが、
残されたシッポには野良猫教育がしっかり染み付いていて、
未だ触らせてくれず、捕獲はトラップを持っている市内の
ボランティアさんにお願いしました。

ボランティアさんが動いてくださる費用の方は免除されますので
僅かな助成金を差し引いた手術費用を、こちらが負担しなければなりませんが(これが、現在無職の私には結構大変・笑)
気持ちは少しだけ楽になりました。

それでも野良ちゃんの冬越しは、本当に心配なことばかりですね・・。
シッポの兄弟猫たちも、生後3ヶ月くらいで
溢れた溝の水に流されたのではと、言われました;

早く里親さんが全ての仔猫に見つかりますように。
何のアドバイスにもなりませんが、お互いに頑張りましょうね。
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感謝いたします ()
2009-12-22 00:06:37
さっそく、ご丁寧なお返事をいただきありがとうございました。何だか救われる思いがしました。こちら、山陰地方は豪雪地帯ではないのですが、雪が降る頃は氷点下近くになります。風も強く本当に猫たちが心配になります。やっと、雪が降り止み少しホットしています。外猫たちは元気にご飯を食べていました。
昨夜、子猫を私の同僚に託しました。喜んで引き受けてくれました。
そこはアパートでウサギも飼っていて、猫との同居に心配もありますが。今日、帰りに様子を見に行って来ました。親から引き離された子猫は固まって動こうとせず、か弱い声で鳴いていました。
”もう、うちの子だから大丈夫。大切に育てるよ”と言ってくれました。


夕べ、初めて子猫の顔をマジマジと見たのですが、それがとても可愛くて、びっくりしました。捕まえた時、親猫が子猫を探す大きな鳴き声に涙が出ました。
さあ、あと3匹です。頑張ります。


すみません、何とお呼びしていいのか分かりませんがブログを読み進めて行くにつれ、大変共感する内容ばかりで驚きました。ハンドメイドやターシャチューダーの事などなど。そして、私は3年前25年間勤めた職場をメンタルで辞めざるを得なかった事。今は違う職場で働いていますがこれもなかなか大変で・・・。

違っていたらごめんなさい。でも、もっと丁寧にブログの内容を読ませていただこうと思っています。

今回は本当にありがとうございました。これからも、よろしくお願いします。


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Unknown (wildrose)
2009-12-22 10:04:43
花さんもハンドメイドなどに関心がおありなのですね(^_^)
仰るとおり、仕事よりも人間関係の方が今の時代は大変ですね。
私は、同僚とはすぐに打ち解ける方なのですが、
異常なくらいライバル心を燃やすタイプの人とは
なかなか上手くやっていけないようです;

ブログで解消できればと、始めましたが(笑)
これからもこちらでよろしければ、遊びにいらしてくださいね☆

返信する
残念な事に ()
2009-12-24 01:30:08
こんばんは。この前、もらわれて行った子猫が帰ってきました。やはり、野良猫は大変ですね。慣れなくて。仕事があるから常に一緒にはおれないし。しばらく、密着していたら慣れてくるのでしょうが。泣く泣く、二日目の朝、迎えに行きました。親猫は再開にそれは喜び、子猫もすごく喜んでいました。さあ、これからどうするか・・・。どうも親猫もまた妊娠中のようです。早く、何とかしなければ。明日、写真付きで新聞に出す事にしました。人間にはなかなか懐かないこと、雄雌の区別も分からないけど、正確な情報を投げかけた上で、それでも保護して下さる方を探してみます。
うちの飼い猫の”タロウ”雄もキジトラで福チャンにそっくりです。うちは一昨年の1月に新聞の譲りますコーナーをみて譲ってもらった猫です。可愛いですよ。
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残念でしたね; (wildrose)
2009-12-24 11:56:21
赤ちゃん時代に拾われた子は育てやすいと言うけれど
やはりその野良ちゃんと日頃関わっていない人に
いきなり託すのは難しいのかもしれないですね。

花さんもご覧になられているかもしれませんが、
人気ブログ「ちゃとらとはちわれ」さん
http://mochamugi.blog88.fc2.com/
では、野良ちゃんを保護して人馴れするまでの
「保育園」のような活動を、個人でされています。
里親さんに託すまでのプロセスがとても愛情に溢れていて
見ていて頭の下がる思いでいっぱいになります。

そのままの真似はできない私ですが、
いつも何かと参考にさせていただいているんですよ!
お近くで捕獲して里親探しを手伝ってくれる
ボランティアが見つかるよう祈ってます!

タロウちゃん、名前まで似ていますね^^
福太郎より半年位お兄ちゃんかな~*
キジトラは目の周りの「アイライン」が可愛いですよねv
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