六月の歌舞伎座は 一日3公演で 義経千本桜です。
11時からの第一部は ”碇知盛(いかりとももり)” 安徳天皇役に 市川右近長男の 武田タケル君が 初お目見えです。
4月に6才になったばかり。
出番も 科白も多いのに 写真のように動じず気品高く 演じ切りました。
まこと あっぱれ。
第二部は 午後2時45分開演の ”いがみの権太”
私のお目当ては 松也演じる ”小金吾討死”
元服前の小金吾が 主君の妻子を守り 討ち死にをするという 何とも哀切な場面です。
沢山の取り手の縄使いが 豪快です。
第三部は 猿之助の ”狐忠信” 6時15分開演です。 これは未見。
3部制は 何だかいつもと違うので ちょっと戸惑いました。
by 風呼
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6月18日は 大橋美加ジャズヴォーカル教室の生徒の 内々の発表会でした。
総勢14人が ほぼ2曲ずつ歌いました。
この写真のほかに 男性2人、 プロのサックス奏者と最古参と中堅どころの 計3人の女性がいます。
生徒数は19人になるのですね。
美加さんは 一切手を抜かれることがなく 丁寧かつ厳しく指導してくださいます。
音大卒の2人をはじめ 新人の上達ぶりは目覚ましいものがあり 6年目の私もうかうかできません。
かなりの難曲 ”The Way We Were" と ”Golden Earrings" に挑戦。
”Golden Earrings" は 演劇を見ているようだと言われました。
実は狙っていたので 嬉しかったです。
あっ 産休中の若手が一人いるので 本当は 総勢20人でした。
本所吾妻橋 『アート石井』にて
by 風呼
1941年 ドイツ支配下のデンマーク コペンハーゲンに暮らす ユダヤ系の物理学者 ボーア(相補性理論)の元へ 彼のもとで研究をしていたドイツ人の ハイゼンベルグ(不確定性原理)が訪れてくる。
師弟関係の二人は 同時代の アインシュタインと並ぶ 物理学者でした。
当時ナチス・ドイツは ハイゼルベルグを主に 核兵器を作ろうとしていた。
一方のボーアは ユダヤ人故に ナチス・ドイツから 監視されている。
(原子爆弾は こんな風に ナチス・ドイツから追われたユダヤ人によって完成されるのです)
ドイツ人のハイゼンベルグは 理論上では作れると結論しますが それは億という装置が必要で 現実味はないと判断します。 彼の計算間違いで 実際に必要とされるのは 20万でしたが。
アメリカはやってのけました。 ですが 完成したのは ドイツが降伏した後だったのです。 ドイツに墜すはずだった核でした。
もしドイツが先に原爆を完成していたら ロンドンにおとされたでしょう。 パリでは ドイツに近すぎる。
1941年のこの日 以後疎遠になる 二人の間にどんな会話があったのか。
ハイゼンベルグをよく知る ボーアの妻を通して 繰り返し問われます。
この2年後 アメリカに亡命する事になる ボーアに 核を生産する是非を ハイゼンベルグは問いに来ていたのではなかったのか。 (ボーアはアメリカでマンハッタン計画の顧問になるのですが)
1947年に 再会を果たした二人は この日の事を 死ぬまで語りませんでした。
広島に墜とされたのは ウラニウム爆弾、 長崎のは プルトニウム爆弾。
ウランは自然界に 「ウラン235」 と 「ウラン238」 と呼ばれるものがあり 広島におとされたのは希少な 「ウラン235」。 一方 自然界に大量にある「ウラン238」と呼ばれるものは 原子炉で中性子を当てるとプルトニウムになるそうです。 それは原爆が出来る十分な量。
戦後 反核運動に参加する(わざと計算を間違えたとも言われている) ハイゼンベルグに 段田安則 さん。
かつての師 ボーアに 浅野和之 さん。
ボーアの妻に 宮沢りえ さん。
難しい話なのに ぐいぐい引き込まれていった、 さすがの段田安則さん。
老いた感じがよく出ていた 浅野和之さん。
失礼ながら 全く期待していなかった 宮沢りえさん 声が素晴らしく 好演でした。
余談ですが 『物理学者に詩人が多い』 と我が詩師 新川和江が言われていましたが 〇〇理論とかは想像と創造がごっちゃの世界で、 詩作と相通じるものがありそう。
大好きなシアタートラムからの帰りには いつも玉電(トラム)に乗ります。
客席200余の 狭い劇場 林真理子さんがいらしてました。
6月15日観
by 風呼
知らない曲ばかり
知っている人の CD なのに
”Soucial Call" "Nice Work If You Can Get It" "The City Lights" " Get Out Of Town" "For All We Know" " Devil May Care" " Black Coffee" "Taking A Chance On Love" "Smile"
あっ Smileは 知っている
知らない曲ばかりですが
知っている人が 歌っているので
毎日 聞いていたら
あっという間に
知っている歌ばかりになりました
お気に入りは
”Get Out Town"
”Black Coffee"
そして 悪魔さえ気遣わせる
手がつけられない わ・た・し
”Devil May Care"
by 風呼