中学校の時の英語の教科書は色々なキャラクターが登場する楽しい絵本でありました。
登場人物の一人にナオミという名前の女性がいて、その名前から絶対に日本人だと思い込み、他のキャラクターであるベンとかルーシーに比較して登場頻度は低いにもかかわらず、私はナオミをどこか贔屓目に見ておりました。
ところが、あるチャプターで彼女がイギリスの伝統衣装としてのタータン・キルトを紹介するくだりがあり、どうも彼女はイギリス起源のアメリカ人であるらしい。そんなバカな。ナオミなのに日本人じゃないの? なんでイギリス人なの? なんか騙されていたような気分。
あとで知ったのですが、ナオミは聖書にも登場する、名前としては非常に古いもので、日本人に多いナオミも、もとは外国起源の名前らしい、とのことでした。
ずっと昔の交流時に、名付け習慣も行き来していたと考えると、ちょっと楽しくなってきます。
南部アフリカにはタナカ君という男性の名前があるそうです。
ケニヤではキモトさんとかキハラさんという名前が特に珍しいものではありません。
日本人にも多いジョージという名前はいろいろなスペルがありますが、Jorjeならスペイン語圏では「ホルヘ」という、少々滑稽に聞こえてしまう読み方になります。Georgeと書くと、ドイツなどでは「ゲオルゲ」となり、これも変な読み方です。なんかバロム1に出てくる悪の怪人の名前みたい。ケニヤにはジョロゲという名前の男性が多く、これもかなりユニークな響きですが、考えてみたらこれもGeorgeに由来する名前のようです。
日本人のミツルという名前はきっとミッシェル(もしくはミッチェル)から来ているのでしょう。花形ミツルというとカッチョいい強打者ですが、花形ミッシェルとなると雰囲気が変わります。ファッションデザイナーみたい。
タモツという名前はトーマスがもとになっているのかも知れません。試しに「機関車タモツ」と書いてみると、意外に似合ってたりして。これはひょっとして語感が「貨物」に似てるから?
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