Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

團伊玖磨の広辞苑

2010-09-30 00:56:40 | その他
何かわからないことがある場合、最近はインターネットで調べますが、少し前まではやはり書物を利用してました。
ある程度満足できる答えを素早く得るのに便利だったのが広辞苑。あやふやな知識しかなかった事物について簡潔に正確に説明してくれます。
広辞苑はほとんど字ばっかりの本です。字だけで、つまり図などを用いずに文章だけで世の中のことをちゃんと説明しているところがすごい、と単純に感じておりました。
そしてあの厚さと重さ。まさに知識がぎっしり詰まっているようで、頼もしさを感じます。なんでも知っているパパ、という感じ。
残念ながら現在私が愛用しているのは、紙版に比べてお手軽感が増した電子辞書版です。
それで例えば「手」の項を調べてみると、「人体の左右の肩から出た肢」と書かれており、その説明文には解剖学的なクールさがあります。

その説明文について、作曲家・團伊玖磨氏は「パイプのけむり」というエッセイの中で、好ましくも悲しい表現である、と評しています。

團氏は自分が手を使って行ってきた「穢(きたな)い」ことを後悔するがゆえに、その手で直に摘む鮨(寿司)さえ嫌い、というほど、自分の手に対する思い入れが強いヒトです。
しかし広辞苑はそういった個人の強い思い入れを完全に無視し、簡潔に説明する。
その姿勢はある種威厳に満ち、ハードボイルド小説のセリフに似た魅力があるようにも思えます。


俺の手が汚れているって?
気にすることはない・・・。
こんなもの、単に肩から出た肢じゃないか・・・。

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太陽を背に受けて

2010-09-20 00:06:04 | ラオス

ラオスの雨季は5月に始まります。
徐々に雨量が増えてゆき、年によっても差がありますが、だいたい8月が降雨のピークになります。その後、9月になると降雨量も降雨日数も徐々に減ってきます。

ここ数日、ビエンチャンでは雲間から日が射すようになりました。
雨のあとの青空はとても気持ちの良いもので、単純な私は日光を浴びただけで笑顔になってしまいます。



これで来月になれば雨は更に少なくなり、11月からは乾季が始まります。

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いじめる?

2010-09-19 01:16:42 | 自閉症
娘がおもちゃにしている粘土を何気なくいじくっているうちに、こんなのができました。



特に考えて作ったものでもないので飾っておくつもりはなかったのですが、かといって、すでに形ができたものを潰すのもなんだかもったいない。
なんとなく「保留」という感じで、机の上に置いときました。

就寝前に見ると、眼に爪の跡がついてました。



数日後には頬の部分にも傷が付き、どんどん増えていきました。
ピンと尖っていた鼻が曲がり、眼には新たな傷が入り、



高々としていた鼻はとうとう潰され、



色の違う粘土が微妙に混ざり合い、くすんだ色合いになりました。

こうなるまで約半年かかっています。
犯人は娘です。誰も見ていないところで娘が爪で押してたんです。
気が向いたときに、更に周囲に両親がいないときを見計らってチョコチョコと作業していたようです。
で、上の撮影の後、しばらく気にしていなかったのですが、昨日見たらとんでもないことになってました。



拷問されたみたい。なんだか哀れ。

コメント (4)
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テイラーの広告

2010-09-12 01:25:03 | ギター
時々アメリカのギター雑誌を入手する機会があります。
オタク向けの楽しい記事が豊富ですが、特に目を惹くのは広告です。なかなかセンスが良い広告があって感心することもしばしば。
中でもテイラーの広告には渋いものが多い。
ひとつ紹介したいのですが、現在手元にその雑誌が見当たらないので以下の記述はうろ覚えによるものです。

雑誌の見開き二頁に、ホテルの薄暗い部屋でコーヒーカップを持ってたたずむ、物憂げな中年男の写真。ゆるめたネクタイの結び目のあたりに疲れがにじんでいます。
写真には以下のようなキャプションがついています。

   商用の旅行。
   予定では3泊4日だった。
   ギターを持って行く必要も無いほどの小旅行。
   ところが帰宅前日に突然の大雪。空港が閉鎖されてもう5日目。
   女房に電話して「ギターが恋しいよ」と告げる。
   「How is my guitar?」

英字部分がどうだったか、実は記憶が定かでないんです。
上記の通り「How is my guitar?」だったのか。
もしかしたら「How about my guitar?」だったかもしれない。
前者「How is my guitar?」という問いは単純に「僕のギター、どうしてる?」と、尋ねるものですが、後者だとちょっとニュアンスが異なります。
「How about my guitar?」だと、その前文の「ギターが恋しい」を受けて「ギターも僕を恋しがっていないか?」という意味になるんです。
ギターが持ち主を恋しがる、と考えるなんて、ちょっと異常なほどのギター・マニアです。まるでギターに命・感情があるかのように接している。
テイラーのギターには感情があります、と言いたいんでしょうか?
フレーズとしてはカッコいいけど、まじめに考えるとちょっと怖い。

ところで。
女房に電話したなら先ずは「君が恋しいよ、ダーリン」って言えよ。
いや、俺も言えないけどさ。
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ハゲの話

2010-09-06 00:29:23 | その他
ハゲは嘲笑の対象になることが多いようです。
ハゲの原因はほとんどが遺伝だそうで、遺伝ということはコレは運命でありますから、ハゲた本人に責任はありません。というか、誰の責任でもありません。
ハゲに罪はない。
みんなそれはわかっているはずです。なので、世の中の人々はハゲた頭ではなく、そのヒトが自分のハゲにいかに対応しているか、に注目しているのだと思います。
怖いことです。
この年になって人格を試されるというのは酷なハナシです。

ところでアメリカ人(白人)には若ハゲが多いように思えます。
まだ若い20代後半で、つるぴかハゲマル君になっているヒトはざらにいます。
ですが、若い時分はいろんなことが上り調子ですから、ハゲもその波に乗って好印象として受け取られることが多いような気がします。
本人も感性がまだ若く、服装や行動の選択などを含めたライフ・スタイルそのものがハゲ前提で考えられるため、ハゲとアイデンティティが馴染みやすい。その結果、さほど違和感なくハゲが人生に定着するんです。
ジェイムス・テイラーなんか頭が波平さんなのに、けっこうカッコいいですよね。


(波平アタマなのにカッコいいジェイムス・テイラー)

一方、我らが日本男児の場合、残念なことにハゲ始めるのがいろんなことがショボくれ始める中年期以降に集中しております。この時期に我々が立ち向かうべき障害はハゲだけでなく、メタボとか老眼とかシソーノーローとか、色んなものが含まれます。老化現象がカタマリになってやってくる。
色々と対処することが増えて身辺が急に忙しくなっちゃいますので、ハゲた部分をとりあえず隠すようになります。カツラを着用したり、帽子をかぶったり、まだある部分から足りない部分にまわしたりして、ハゲをカバーするんです。
ハゲは老化現象の中でもとりわけ大きな問題なのでとりあえず隠しておいて、他の問題が落ち着いた頃にじっくり対処しよう、と。

しかしこれは評判が良くないようです。隠すのは潔くない、というのがその理由らしい。
むしろ全て剃ってしまった方がさっぱりして潔く、男らしい、という意見もあり、かなり多数の人々が同調しているようです。私の印象では、特に女性に多いような気がする。
この意見を聞いたとき、私も一瞬「なるほど、そうかもな」と思ったのですが、でもやっぱりコレも違うと思う。
ハゲ始めた頃に頭髪を剃ってツルツルにして、「頭に髪がないという事実はハゲと同じであるが、これはハゲたのではなく定期的にかみそりで剃っているためである」と、こう言いたいわけですよね。
実際はハゲているのに「ハゲじゃない」と主張しているという意味では、これもカツラ着用と同じだと思うんです。結局はハゲ遺伝子を持っていることを隠そうとしているわけですから。
こういう作戦を取る輩が果たして、潔く、男らしいと言えるのか?
私は逆に裏切り者的な印象を強く感じます。

ハゲなど気にしない、と言うのであれば、今までどおりの髪型を貫けば良いのです。
そしてハゲを指摘されたら、

うっそ、俺がハゲてるって? テッペンが?
あれ、ホントだ! いやー、全然気がつかなかったなぁ。
普段テッペンって自分じゃ見えないもんね。ハハハ。

と、笑いながら言ってやれ! 

・・・いや、俺も言えないけどね。へへへ。
コメント (4)
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