ウガリは東アフリカで広く主食とされている食べ物です。メイズ(甘みの少ないトウモロコシ)を乾燥させ、挽いて粉にしたものがウガリ粉です。小麦粉ほど細かくなく、粒々が肉眼で確認できるくらいの粗さの粉で、それを炊いたものがウガリです。
お湯が沸騰している鍋の中に、ウガリ粉を少しづつ入れていきます。ヘラでかき回しながら粉を足し、おからくらいの硬さに炊き上げます。で、蓋をしてひっくり返してしばらく蒸せば出来上がり。
20代の3年間をケニヤで過ごした経験があるのですが、当時、昼食は毎回ウガリでした。若い頃は全然好きじゃなかった。あまり味がしないんです。その上、モソモソした粉っぽい食感ばかりが気になって、でもそれしかないから仕方なく食べていました。
でも今は不思議に美味しく感じます。昼食時に赴いた食堂で、他にライスなどのオプションがあっても、好んでウガリを注文することが多い。その理由を考えてみたのですが、
①ウガリ粉の品質が向上した。
25年前に比べてメイズの品種改良が進んだとか、収穫後の保存状態や製粉過程が改善された、というのは大いに考えられることだと思います。
②私の味覚が鋭敏化した。
いろんなところでいろんなものを食べてきたので味覚経験値が増えた。というのはちょっと考えにくいですね。加齢が進んで他のことがどんどん鈍感になってきているのに、味覚だけ鋭敏化するはずがないな。むしろ、
③私の味覚が日本人離れしてきた。
この方が選択肢としてはしっくりきます。
その他にも理由となりそうな、思い当たることがあります。それは食べ方の違い。
今回初めて知ったのですが、ウガリには二通りの食べ方があるんです。
一つは握って整形するウェスタン方式。一握り分ほどのウガリを片手で握って整形するんです。柔らかいウガリですから、握った指の形が波状に残ったりして、人間工学に則ったデザインになります。それをおかずのシチューなどにちょこっと浸けて食べる。シチューに浸けるため、汁を含んで型崩れしないように整形するようです。
若い頃過ごしたケニヤ西部のキスム周辺では、この食べ方しかありませんでした。ウガリは食べる前に握るもの、と理解していたんです。
もう一つの食べ方は握らずそのまま食べるセントラル方式。なんとフォークで切って刺して口に運びます。ケーキみたい。手づかみで食べないウガリなんて初めてです。整形していないウガリは、なんだか口の中にモサモサ感が残りそうであまりおいしそうではなく、そんなのウガリじゃねぇ! と憤っていたのですが、慣れてみるとこちらのほうがおいしいんです。咀嚼時に空気と触れ合う面積が多くて甘みが増すのではないかと思います。だから量も結構食べられる。
ウガリを日常的に食すと、実はトイレで困る。ウンチョスが水に浮いて、なかなか流れていかないんです・・・。
これが私の標準的な昼食です。中央がウガリ。左側はカランガと呼ばれる牛肉と野菜のシチュー。右側は茹でキャベツ。
ウガリのアップ。ね? 粉っぽさがわかるでしょ?
これはカランガ。塩味控えめで素材の味がよく出ていておいしいんです。肉は柔らかいしジャガイモもうまく煮えててフッファイフォー。
ウガリ・・・焼いたらトルティーヤみたいにならないの?
コーンミールは、パンを焼くときとかに使うけど、それとも違うんですね。
食いしん坊は興味津々!
大将いつものやつと生ビール
へい!どうぞ。
おおきたきた。大将きょうのは特にうまそうだね!
このパフパフした感じと塩味が絶妙だね~
そいで、この甘酸っぱく歯ごたえのあるこれ。
う~~~ん、いい歯ごたえ!
このパフパフ感と、シャキシャキのハーモニーが最高!
大将! 今日もうまいよ! ウガリ
うの花とガリを混ぜるとこんなにうまいとはな~~
ストラマー!帰ってきたらちゃんとウガリしなさい!
長良川のウガリ
桃太郎ケニヤ説
もしかして、桃太郎はケニヤの話だったのではないでしょうか。
あの川上から大きな桃が流れてくるシーンは、ウガリを常食としている、妊娠した黒人の
アルビノの女性が流れてくるところなのではないのでしょうか。
ウガリを常食としていると、便が軽くなり水に浮くとうことなので、
川上でウガリ常食妊婦が川におちて、大腸にたまっているウガリ便のせいで、お尻だけが
浮かび、どんぶらこ~と流れてきたのでは?
白人は黒人のアルビノだという説がありますが、ケニヤでアルビノの人が生まれると迫害
されて、川上の山奥に住んでいたのだと思います。
あと日本じゃ動物をお供にすることは、あまり考えられませんが。ケニヤじゃごく自然で
す。ゴリラとダチョウとライオンをお供にすれば最強です。
それで、昔からいたソマリヤの海賊の島にせめて行って、海賊を全滅させ、財宝をもって
きたのです。
めでたしめでたし
てっきり「東アフリカにも進出! アイス・ウガリウガリくん! 粉っぽさが新鮮!」などというコピーが来るかと思ったのですが、ハズレた。
君の発想はいつまでたっても読めない。
ウガリ一皿俺のおごりでくってちょ。