某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「僕のエピローグ」 - 猫

2006年10月23日 | ♪国内 -グループ


僕のエピローグ」 -
作詞:吉田拓郎 作曲:常富善雄・大久保一久 編曲:猫
1975年



いろんなヤツに 誘われて
帰らない日も 多かった・・・
”さびしいんだ”と つぶやいて
”今夜死ぬよ”と 赤電話

あの娘(こ)が 逝っちまったよ・・・
あの娘(こ)が 逝っちまったよ・・・

”生きるなんてつらい”と
笑っておくれ・・・
あの頃のように、さ

この曲は昨日の鹿内孝さんの「本牧メルヘン」の姉妹曲だと思います。「本牧メルヘン」はまだ戦後の色が強く残る、米軍の兵隊さんをも連想する”横浜・本牧”が舞台。一方この曲は、70年代初頭の中央線沿線、中野~三鷹辺りの学生のイメージでしょうか?でもどちらも同じように、若さゆえの苦悩の果てに自から命を絶ってしまった女性が唄われています。そして遺された者の哀切の叫びです。

『人の魂は、何者によっても満たし得ないものである。』
そして
『孤独は、人のふるさとだ。恋愛は、人生の花であります。』
こう綴ったのはあの坂口安吾だったと思います。

何をしても満たされない時期ってありましたよね、若い頃。。。じっとしていても虚しさを感じるような時は私にもありました。私の場合は幸い先人・賢人達の言葉などによって救われてきました。でも人によっては無茶な生活をしたり、物や金、又は恋愛で心の隙間を埋めようとしたりもがいたり。。。この曲の人(女性)もそんな心の虚無感に耐えられずに自ら命を絶ってしまったのでしょう。。。若者が自ら命を絶つのは本当に胸が痛みます。実際私の高校時代にもあったし、そう言えばユーミンの「ひこうき雲」もそんな曲でしたね。この曲は70年代の学生の息吹が感じられてそういう意味からも切ない曲です。楽曲的には、全編に渡るスライド・ギターが切なくて、特に間奏では胸が熱くなってしまいます・・・ (編曲は最初聞いた時は絶対瀬尾一三さんだと思ったのですがハズレました(^^; )

70年代フォーク・アイコンはやはり吉田拓郎さんだったりかぐや姫とかアリスだったりしますね。その吉田拓郎さんとかぐや姫は先日つま恋で伝説のライブの再演を行い話題になりました。友人も行きました(^^)。今回のイベントは、音楽業界がエルダー層に着目しこれからのマーケティングもそちらの層にシフトする象徴のような出来事だったのではないでしょうか?

私はといえば、実は吉田拓郎さんとかかぐや姫はあまり聞いた方ではありませんでした。私にとっての70年代フォーク・アイコンはこのグループ「猫」なんです(^^)。「雪」」、「地下鉄に乗って」「各駅停車」「 昼下がりの街」などのヒット曲がある「猫」です。今の時代、名前はグーグル検索泣かせですが(笑)。このグループのボーカリスト田口清さんが残念なことに交通事故でお亡くなりになっています・・・(1991年)。このグループの、ちょっと地味だけど職人さんぽい味わいと、田口さんのあの優しい、素朴な声が大、大好きでした。今、他のメンバーで再結成してライブも行っています!これからも田口さんの分まで頑張って欲しいです!


当時の「猫」

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3 コメント

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猫のライブに行きました! (双子座の男O)
2006-10-23 22:09:06
今年の夏に、猫のライブに行きました。

生で聞くのは迫力がありましたね。

30年ぶりの再結成ですが、その中で常富さんが

「死んだ田口が歌ってくれと言っているような気がして」

と話してましたが、それを聞いて感慨深くなりました。

Musicianが亡くなっても、その人を愛する人の心の中に生き続ける、そう感じました。

私も、大塚博堂さんや大村さん、木森敏之さん、大津あきらさんなど亡くなったMusician

にこだわりがあるので、田口さんがずっと心の中で生き続けてくれることを願っております。

田口さんは、大塚さんや大野真澄さんや佐々木幸男さんとニューサーティコンサートをした方なので、余計そう感じますが、四人のうち二人が亡くなっている、時の流れを感じます。



話はがらっと変えて、明るい話にしますが、勿論、ザ・リガニーズ時代の「僕泳げないんだもん」の歌は、アンコールの時に歌っていて、かなり盛り上がってましたよ(笑)。

内山さん、かなり、照れてましたね。

常富さんがまとめ役、内山さんが買い物キャラ(降り立ったところですぐ買い物するらしく、この時も、デパートでジャケット買ってました)、石山さんがこの中では一番若いのでマスコット的なキャラ(いじられキャラ、おとぼけキャラ、でも結構先輩に反抗している(笑)みたいな感じでした)。

最近、この頃のMusicianが元気ですね。

あのつま恋もそうですし、各地でコンサートが行われています。

この時には、元六文銭のおけいさんこと四角佳子さんもジョイントしてましたが、この時代の女性シンガーが、元気良くライブしてます。

すばらしい事ですね。

皆さんには、これからも、体に無理をせず、たくさん歌を歌ってほしいなと思います。



RE;猫のライブに行きました! (管理人)
2006-10-24 11:49:30
双子座の男Oさん

猫のライブレポート、ありがとうございます。

拓郎さんやかぐや姫に代表される往年のアーティストの再結成はもちろん海外

でもいろいろあるようですが、お亡くなりになった方々がいる反面残った方々

が元気で活動している姿はそれだけで後に続く世代としても励まされれますね。



”僕泳げないんだもん”は確か「海は恋してる」ですね。私は、実はザ・リガ

ニーズと猫の繋がりが当時からあまりピンと来ていないのですが、でもこの曲

「海は恋してる」はずっと残るスタンダードですね。



本当に体に無理をせず、そして今の安っぽいヒットチャートなんかを基準にせ

ずに、これからもたくさん暖かい歌を歌ってほしいなと思います。



※ところで、四角さんて確か拓郎さんの奥様だった方ですよね・・・(って今

更こういう言い方も失礼ですね(^^;

そうですよ (双子座の男O)
2006-10-24 19:30:48
おけいさんは、♪僕の髪が肩まで伸びて の時の拓郎さんの最初の奥さんですよ。

実は最近、フォークライブ出来るカフェに行くようになり、そこでライブを見ているってところです。

猫以外でも、長谷川きよしさん、りりぃさんのライブに行きましたし、お話もしました。

今度は4/9(佐田玲子さん、沢田聖子さん)のライブに行こうかと思ってます。

また、コッキーポップにも行って来ました。

山木康世さん、鈴木一平さん、佐々木幸男さん、工藤忠さん、倉橋ルイ子さん(この辺は、ローカルですね)、伊藤敏博さん、三浦和人さん、野本直美さんなどを見ました(幸男さんと倉橋さんはお話もしましたよ)が、良かったです。

また、大塚博堂メモリアルは、二回程見ましたが、やはりいいですね。

昨日のつま恋のTVも見ましたし、山崎ハコさんのフォークの達人(大津さんの奥さんの根岸さんがゲスト)や松山千春さんの30周年コンサートの放送録画して見たり、名古屋の知り合いに頼んで、久屋大通青春グラフティーコンサートの放送録画したのを、送ってもらって見たりってところです。

今後、生でみたいのは、みんなですが、あえてあげれば、因幡晃さん、下田逸郎さん、ブレッド&バターですね。

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