昨年、NHKの学校教材用番組で、アジアの子どもドラマシリーズというのがあって、そのなかで、マレーシアのドラマがこれ(携帯では観られないかもしれません)。
http://www.nhk.or.jp/sougou/abu2014/?das_id=D0005180205_00000
内容は、都会に住む兄弟が、親の都合でしばらく田舎の祖父母の家に行くことになり、普段は、TVゲームやタブレットゲームをしているのに停電などあってそれができない。
おじいさんからワヤンを観せてもらい、妹の方はそれにはまり人形をつくったり、自前のストーリーでダランをやる、というお話。
随分期待して観てみたけれど、さすが教育番組、つまらなかった。
でも、マレーシアの人形やワヤンの上演シーンが少しだけあって、そこは面白かった。似てるね、バリと。
現代と伝統も幅がある。昔はワヤンこそ映画であり、教育であり、地域の交流であったろう。ローテクだけど、手間ひまかかっているところがいい。
で、まあ、教育番組だからしょうがないけれど、吹き替えは微妙だ。
吹き替えは元はアメリカ文化。アメリカ人はきっと世界中米語で話しているとおもっているらしい。その影響で、日本も昔は吹き替えが多かった(いまでもTVのゴールデンはそうだけど)。
かみさんは吹き替えの映画は観ない。役者に申し訳ないそうだ。
でも、慣された我々は、すでに一部の役者は声と一緒のイメージになってしまっている。
アラン・ドロンやクリント・イーストウッドは、野沢那智じゃないと雰囲気でないし、ジャン・ギャバンは森山周一郎じゃないとしっくりこないし、コメディだと広川太一郎が出てこないと雰囲気ではない・・・な~んちゃったりなんかしてからにして。
翻訳もそうだけど、文学レベルが合ってこないと読む気がしなくなるのと似て、独特のイメージが定着してしまっちゃったりなんかしているわけで、この~。
でも、上の三人はみんな亡くなってしまった。跡継ぎはたいへんだ。
野沢那智さん。いまからおもうとどことなく大泉洋とかぶらないか?
森山周一郎さん。こういう声を渋い、というんだろうな。シブい紳士だ。
広川太一郎さん。タモリとの掛け合いが面白かった。
吹き替えのない映像もたくさんあるが、たとえばその代表は、CMだろうか。映像だけで物語をつくるのは、監督の技だ。
有名なのは、3.11で放映中止になってしまったけど、これは結構好きでした。九州新幹線の開通記念のCM。
個人的にはこれがよかったかな。「森の木琴」というNTTの作品。全部一発本番の実写だそうです。すごい。
全然話しが逸れるけど、80年代にイカ天という番組の後がまで、エビ天という素人が3分以内の動画を作って応募するというのがあって、優勝したのはこれでした。全部素人。でも監督は編集がうまかった。
話はアジアに戻るけど、毎年、タイの保険会社のCMが話題に上る時期がある。だいたいいつも感動巨編だ。
どうしていつもタイなんだろう、とおもうけど。YOUTUBEにあるので、たとえば、こんな感じ。
たしか昨年の放映。
これは少し前。ま、こんなのも。
でも、ま、これが一番いいかな。
ドラマをつくって人々を唸らせるのは難しい。だから、ワヤンは難しい。(は)
上記URLは、うまく拾えなかったら、カット&ペーストしてみてください。
それでも観られない人はあしからず。
ラた、マいしゅう。