玉川上水の木漏れ日

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のブログ

2022.7.17.大阪ワヤンのお知らせ

2022年05月12日 | 上演情報
「ギータ・クンチャナ」ワヤンのお知らせより

3年ぶりの大阪での影絵人形芝居

2013年から、日本では稀有な存在であるバリ伝統影絵人形遣い&語りの梅田英春さんに伴奏ガムラン演奏バテルの基礎から指導していただき、2年に1度、大阪で影絵人形芝居Wayang Kulitを上演してきました。
関西ではなかなか観る機会のないバリの影絵人形芝居、毎回ご来場いただく方もたくさんいらっしゃいます。
昨年は、残念ながら大阪での新型コロナウィルス感染の拡大が収まらず、準備は進めてきたものの泣く泣く中止しました。
そして今年の夏、ようやく3年ぶりの上演が決まりました!





マハバラタより、子どもから大人まで楽しめる演目です。
《人を食べる恐ろしい鬼たちが村にやってきた。
村を守るために、パンダワ兄弟の次男ビマが美女に化けて鬼たちにふるまわれるご馳走に潜り込みます。
その企てはうまくいくのでしょうか?!
力自慢のビマは少しおっちょこちょいなのです・・・》

『ビマの鬼たいじ』
◆2022年7月17日(日)午後2時開演 午後1時半開場
◆西淀川区民会館(エルモ西淀川) ホール
 阪神なんば線『福』駅より徒歩6分
◆前売り一般2500円 高校生以下500円
 当日各500円up
◆影絵人形遣い:梅田英春 ワヤン・トゥンジュク梅田一座
 演奏:ギータ・クンチャナ
◆主催:ギータ・クンチャナ
 後援:学校法人 大阪音楽大学
 大阪府芸術文化振興事業

お申し込みはメールで
 ticketgitakencana@yahoo.co.jp まで。
件名を「影絵芝居予約」として、お名前、携帯電話番号、人数を記載してください。
前売り締め切りは7月15日です。

めくるめく影と光の幻想的な世界、梅田さんのすべてのキャラクターを使い分ける声の技、落語のようなリラックスした笑いいっぱいの語り、躍動的な歌とガムランの響きをお楽しみください。

「今を生きる人々と育む地域芸能の未来」オンデマンド配信

2021年01月23日 | 上演情報

「今を生きる人々と育む地域芸能の未来」
レクチャー・シリーズ②
「芸能を学び伝えることーバリ島における芸能の継承と創造」【オンデマンド配信開始!】

◉[申込方法]
講座動画の視聴は、下記Googleフォームよりお申込みください。
https://forms.gle/6P12F139tWsovELn9

◉[申し込み受付期間]
2021年1月22日~2月5日

◉2020年度「地域芸能と歩む」のレクチャー・シリーズ②が本日より配信スタートです!
 本講座では、インドネシアのバリ島でガムランやワヤン・クリ(影絵芝居)をはじめとするインドネシアの芸能の修行を受けられ、現在、実践者または研究者として活躍されている3名の講師をお呼びしました。
 バリの村々において、芸能を「学ぶ」そして「伝える」という営みがどのように行われているのか、そして、さらに未来の世代への継承や、伝統の新たな創造的な可能性はどういうところにあるのか考えていきます。

◉講座動画は、トピックごとにご視聴いただけます。
(1/9):講師紹介/イントロダクション
(2/9):[梅田英春]東南アジアにおけるワヤン・クリ(影絵芝居)
(3/9):[梅田英春]バリ島の村々におけるワヤン・クリ(影絵芝居)の継承
(4/9):[川村・梅田・増野]各々の修行について
(5/9):[増野亜子]村々の芸能を横断して学ぶこと
(6/9):[増野亜子]グンデル・ワヤンの子供たちへの継承
(7/9):[川村亘平斎]そもそも影絵って何?/ワヤン・クリ(影絵芝居)における3つの“必要事項”
(8/9):[川村亘平斎]川村さんのプロジェクト紹介(「HEBIWA HEBIWA(南相馬2015)」・「おそなえ きのみ(チェンマイ2018)」・「カベノムコウニオニガイテ(原美術館2019)」・「東京影絵(東京2020)」)/影絵師が大切にするべきもの
(9/9):[トークセッション]バリにおける芸能の伝承・教え方/ワヤンの創造的側面/ワヤンの魅力とは?

◉[講師]
増野亜子(東京藝術大学非常勤講師)
梅田英春(静岡文化芸術大学文化政策学部教授)
川村亘平斎(影絵アーティスト)

◉[司会]
向井大策(沖縄県立芸術大学准教授)

◉[注意事項]
・お申込みいただいた方には、メールにて視聴用のURL(限定公開)をお送りします。
・視聴いただいた方には、別途お送りするワークシートへの回答にご協力ください。
・本講座動画は限定公開です。動画のURLを他の方に知らせたり、お申込みいただいた方以外の視聴はご遠慮くださいますよう、お願いいたします。

◉[配信期間]
2021年1月22日~2月12日
★公式HPリニューアルしました!

■The Churning of the Sea of Milk

2015年12月02日 | 上演情報
今週の光塾公演の演目「乳海撹拌」のなかで、どのキャラクターが一番劇的だろうか、と考えていて、もしかしたらそれは聖竜「バスキ」なのではないかとおもい至った。
おもえば不思議な存在で、いったいどこからやってきて、どういう存在なのかと不思議になる。
一応、翻訳的には「竜」となっているので、じゃ、今回は、この際「龍とドラゴン」の話にでもしてみようかとおもってみたが、ざっとおもい描いただけで、やはりどうも長くなりそうなので、それはやめて、今日は、今回のチラシに使ったカマサンスタイルのルキサンの話にしてみよう。
カマサンスタイルは、別名ワヤンスタイルともいう。きっと、かつて、絵のテーマとワヤンは同体だったのだ。




今回のチラシの画像はなかなかうまいものが見つからなかったが、バリの古い絵からやっと見つけたのがこれである。おそらく100年くらいは前の絵とおもわれる。
それを今回は、色彩の彩度を上げ、輪郭をややクリアにするなどの微調整をやって、最後に、左右を逆転させた。本来なら作家に申し訳ないのでそういうことはしないのだが、ま、アノニマスな絵なのでそれはいいということで。

なぜ左右反転させたかというと、影側ではなく、ダラン側から見た構図にするためである。マニアの人は知っているかもしれないが、いままでのチラシも全部そうしてきたのです。
だから、見比べてみてもらえればわかるが、このオリジナルは、バスキの頭が右側にある。



おそらく、複雑な画像なので、普通の人は、チラシを見ても、なんのことだかさっぱりわからないかもしれないが、この絵のなかには、今回登場するキャラクターがほとんど描かれているうえ、タイトルであり、クライマックスのひとつでもある乳色の海を撹拌するシーン全体が描かれているのである。
だから、ここがわかれば、物語との対応関係もバッチリ、というわけである。

じゃ、ま、もう少し詳しく見ていくと、まず、下半分に見えるのが、乳色をしてませんが、一応、これが海。波のような波紋が見える。
で、その上に平べったいのでわかりにくいが、ウィシュヌの化身である亀が横たわっていて、その上にあるのがバスキが巻き付いている須弥山ということになる。ご丁寧に、バスキは紐を結んだように絡んでいるのがユニークだ。
その須弥山の中央、一番上にいるのが、インドラ神である。
で、バスキの左右、右側のバスキの頭の付近に群をなしているのが魔物たち、左側でバスキの尻尾を掴んでいる群が神々である。それぞれに光背のようなものが付いている。
ここまでが、基本的構図。

これは、乳色の海深くにあるという不死の聖水アムルタをゲットするために、ウィシュヌ神の命令で、竜神のアンタボガが須弥山を大地から引き抜き、ウィシュヌ神の化身である巨大な亀のいる乳海に沈め、それにバスキを巻き付かせ、左右で引っぱり回すことで、海を撹拌して、取り出す、というそういうシーンの全景なのだ。
バスキの頭側を魔物たちが引っぱり、尻尾側を神々が引っ張るという図だ。


だが、物語では、なかなかアムルタは出てこず、途中で、聖なる武器や聖なる馬や美しい女性たちが飛び出して来たりするが、よく見るとこの絵には、そういうキャラクターたちも須弥山の周りにちゃんと描かれている。
また、左右それぞれの下の方には、トゥワレンとムルダ、デレムとサングトなどの従者も描かれている。なんとなくそれぞれが引き合いを応援しているように描かれているのが微笑ましい。

それから、もうひとつ面白いのは、左右の背景である。左の神々たちの背景は、霊気や樹木などの生命的なものが描かれ、これはきっと晴れの気配だが、右側の魔物たちの背景には、風雨の様子になっていて、炎が風でなびいている様子がわかる。
これは、神々たちと魔物たちの持っている気配感と住む世界の環境を表しているともいえる。だから本来、悪鬼プルチンティが登場する場面など、嵐とともにやってくる、という風にできればリアルなんだろうな。

ともかく、そうやって見ていくと、この絵にはすべてが盛り込まれているようにも見えるし、凝縮された物語の構図だともいえる。
「乳海撹拌」、この絵に描かれたシーンは、実際のワヤンではどう演じられるのだろうか。それなりの演出もしたしね。ま、それは観てのお楽しみ。(は/184)


インドの世界観では、こうなっている。
亀の上に象が大地を支えている構図だ。不思議な象徴体系だね。
この辺、話すとまた長くなるので、いずれまた。
ともかく、こういうインドの世界観と創世神話が、乳海撹拌のベースになっている。


■いよいよ迫る今年の小原公演

2015年09月04日 | 上演情報
アメリカの民主主義の変容について書こうかとおもったけど、まあ、あまり面白い話ではないので、なんだか気が抜けてきた。それはそれで重要な話だけれどね・・・。ま、今度、気が向いたら。

話題を変えて、いよいよ来週末に迫った小原公演情報。
昨年につづき、今年で2回目。年間でも数度しかない屋外で本火の本格的ワヤンだ。まわりは灯りのない森のような場所なので、ワヤンにはぴったりか?
クリルはいつもの布製ではなく、特性地元手漉き和紙。(か)さん設計の専用枠にアジャストされて使用される。これもここならではの設定だ。





残念ながら、今年の公演には僕は行けないけれど、その他のメンバーは揃って参加する。
地元有志も盛り上がっているようだし、昨年同様、きっと味のあるワヤンになるでしょう。陰ながら成功をお祈りします。
演目は、今年最後の(たぶん)「スタソーマ物語後編」だ。お近くの方はぜひどうぞ。(は/150)

■音の森による森の音-ガンブー公演のご案内

2015年03月26日 | 上演情報


4月19日、神谷町の青松寺の観音堂で、音の森主催のガンブーの公演がある。
青松寺は、永平寺別院、東京でも由緒あるお寺である。ま、そこで奉納しよう、ということらしい。





人使いの荒い主催者は、まったく関係ない私にチラシを作るよう指示を出してきた。いいけど、別に。
「でも、画像もないし、内容もよくわからないし・・・どうするの?」
「何か考えて~。ついでに気の利いたキャッチコピーも。」
いつものことだ。
だけど、今回は、図像探しには結構苦労した。それが見つかれば情報は少なくても、ま、なんとか・・・。

で、私は、こういうコピーを考えたて差し上げた。

 「音の森の森の音」-フォレスト・ガンブー

森ビルだし、ついでにアカデミー賞とか取りそうだし、ちょうどいいじゃん、とおもったけど、即却下された。
まあね、あんまりふざけんな、ということか・・・?

ともあれ、昨日、無事入稿しました。指定日には間に合います。

で、概要は以下の通り。踊りとガムランの名手、コマンさんがエッセンスをわかりやすく構成してくれています。興味ある人はぜひどうぞ。(は)


奉納 Gambuh ~バリ島の古典芸能~

日時:2015年4月19日(日)14時30分開場/15時開演(上演時間約1時間)
会場:萬年山青松寺 観音聖堂(港区愛宕2-4-7)
   最寄り駅ー東京メトロ日比谷線「神谷町」3番出口より徒歩8分
        東京メトロ三田線「御成門」A5出口より徒歩5分

出演:Sari Mekar(サリ・メカール)
Nyoman Sudarsana
大竹真理子/大野里美/中野愛子/安田冴/足立真里子/伊藤祐里子/
櫻田素子/田中沙織/塚崎美樹 / 新留美哉子 / 根岸久美子/
皆川厚一/宮元真佐人/渡辺泰子

入場無料

主催・お問い合わせ:音の森ガムラン・スタジオ
大田区大森北6-26-18-3F     
E-mail gamelan@otonomori.jp
http://otonomori.jp/




■EARTH MOVING インドネシア2015 in Kurobe

2015年03月06日 | 上演情報
問題。
以下の三つの国旗のうち、インドネシアはどれでしょう?

  

そう、正解です。
真ん中はモナコ、右はポーランドです。
インドネシア、赤と白だけのシンプルな図案なのに、きちんと見ないと案外迷ったりする。
赤は「自由と勇気」、白は「正義と純潔」を表しているそうだ。


いよいよ明日から二日間、黒部市国際文化センター「コラーレ ワールド・フェスティバル」という催しが始まる。
今年のテーマがインドネシアということで、芸能から語学、料理、工芸に至るさまざまなイベントが組まれている。我々のワヤン一座や音の森のサリ・メカールの公演やワークショップなども慌ただしくあって、大わらわだ。

富山公演は、ダランも含め、我メンバーの悲願でもあった。
というのも、オリジナルメンバーながら、いまは休部しているメンバーの(あ)さんが結婚して移り住んだ地であり、一度はその勇姿をご家族にも見せたい、と前々から願っていたからだ。
でもまあ、実行するとなるとなかなか難しい。東京からだと案外遠いのだ。やっと新幹線も通ることとなり、少しは近くなったが、明日の公演時にはまだ開通していないという微妙な時期になってしまった。
ま、これからももっとできるかもね。


富山市や高岡、五箇山は何度か行ったけど、この黒部は初めて。
黒部というと黒四ダムだが、ダムは切り立った山間が望ましいだけあって、ここ一帯は切り立った北アルプス、別名飛騨山脈の北端に近い場所に位置する、霊峰立山から流れる黒部川の下流域のまちである。

霊峰といったのは、実は数ある北アルプス山系のなかでも、昔からこの立山は格別の霊場であったからで、お隣の山系には同じく霊峰白山がある。先日の富士山と立山と白山で「日本三霊座」という。山の数え方は元来「座」で、神様と一緒なのが面白い(神様は「柱」の場合もあるけれど)。
白山信仰は、渡来系の伝統ルートである日本海側からの雪をいただいた眺めが霊性があったためといわれており、白山神社系のルーツになっている。ここから近畿に至って全国に広がる日本版ホワイトロードはなかなか面白い。地元の人は初日の出はこの頂上から見ると聞いたことがある。



立山はというと、立山権現、つまり熊野大権現と同じで阿弥陀如来の本地仏、山岳修験と習合した神の霊場なのだ。
(本地仏の解説いります・・・? 長くなるから今日はやめときましょうね。)
そこには地獄谷もあり、血の池や賽の河原もあった。昔から火山活動があって荒涼とした場所だったのと、山中他界(あの世は山にある)と、仏教の地獄がトリプルイメージとなった場所だったのだ。
その世界観は「立山曼荼羅」として描かれてきた。阿弥陀の話をすると長くなるので今回はしないけれど、10世紀から11世紀にかけての末法の代には、都ではすごい人気の如来である。普段は西の極楽という浄土に住んでいて、時代の要請で、平安末期には観音と勢至の脇侍を引き連れ、雲に乗り、ものすごい勢いで来迎した。それが数ある阿弥陀来迎図である。プルサダならウィルマナに乗るところだけどね。
ともかく、立山は、江戸時代頃には地獄や浄土のある「あの世」そのものとおもわれていた。


立山曼荼羅図屏風


阿弥陀来迎図

普通、山に登り巡ることで一度死に、再生する(無垢な命の還る)が、面白いのは、高野山のように山は女人禁制なので、江戸時代の女性たちは、麓の「布橋」(他界との境界)を目隠しして通ることで、死と再生、生れ変わりを体験できるということをやっていた。それがいまでも行われている「布橋大灌頂会」というもので、日本でも数少ない女性の大往生を担ってきた場所でもあるのだ。
実は当時、これがすごい人気で、当時としては最高のパワー体験だったという。だから「布橋」は、彼岸と此岸の境界ということで、秋のお彼岸の行事になったらしい。
ま、何はともあれ、この近辺は、昔からそういう霊験あらたかなエリアだったのだ。


布橋から望む立山連峰


みんな生まれ変わって、新しい自分になろうね。
そんなこんな初富山公演ですが、明日、久々に(あ)さんに会えるのをみんな楽しみにしています。
では、明日。(は)


立山博物館ポスター。デザインはS教授。

■音の森主催・ワヤンアンクルンのご案内

2015年03月04日 | 上演情報


このほど、ガムランスタジオ・音の森の講座としてしばらく続けられていたワヤン・アンクルンをやってみよう、的なものの実験的発表会が行われることとなった。
本州、初上演だ。

概要は下記の通り。

日時: 2015年3月22日(日)17時開場 17時30分開演(上演時間 おおよそ2時間)
会場: 音の森ガムラン・スタジオ(京浜急行線「平和島駅」下車。徒歩2分)
    http://otonomori.jp/
Lakon:RAMAYANAより、ANOMAN DUTA(アノマン使者に立つ)

出演:
DALANG   梅田英春

GAMELAN ANGKLUNG(演奏)
石塚千東・大平美樹・小原眞巳・佐々木典子・塩川博義・竹内さおり・竹内裕子
塚原尚・錦織照子・根岸久美子・長谷部匡・宮城康夫・吉田まゆみ

SPECIAL THANKS
演奏:足立真里子・神部秋子・城島茂樹
Tututan:片倉保夫・小林紀子

入場無料(要予約)
お申込方法:要予約!!3月10日(火)0時より申込受付開始!!
お申込先 :音の森ガムラン・スタジオE-mailのみでのお申込となります。
      E-mailの件名に「ワヤン予約」とご記入の上、
      お名前、お電話番号、E-mailアドレスを明記してお申し込み下さい。
      折り返し確認のメールをお送りします。
      定員25名(先着順)に達し次第締め切らせて頂きます。
      音の森ガムラン・スタジオE-mail:gamelan@otonomori.jp


演目は、ラーマーヤナ物語から、神猿アノマンの活躍を描くお話。
簡単にいうと、ラーマ王子がアノマンに、ラワナにさらわれた最愛のシータ姫のもとに行き、その様子をみてきてほしい、というもの。ラーマ王子の使者である証に指輪を持っていくようにと渡される。
ラワナの王宮についたアノマンは、シータ姫に指輪を渡し、姫から髪飾りを預かる。
不遇に怒るアノマンは、帰りのついでに、王宮を荒し回って、ラーマのもとに戻る、というお話である。

余談だけれど、シータと一緒にいるのは、トリジャタという名の女性。
バリに行ったことのある人なら知っているとおもうけど、ダランが昔、下宿していた家があったのは、ジャラン・トリジャタといったね。そのトリジャタであろう、きっと。バリは物語が生活にも生きているね。

まだ馴れない楽器と演奏にアドリブ対応も多い。当日は何が起こるかもわからない。
でも、それがワヤンのいいところ。うまくいくかどうかということもあるが、うまく乗れたかどうかの方が気分がいい。
ま、それ以前の話、とか言われそうだけど・・・。

で、困ったことに、ゴングも入るし、大人数の伴奏になるので、会場の結構な面積をとってしまう。
結果、オーディエンスとして参加できるのは、ぎりぎり25名だそうだ。しかも厳密に先着順ということ。
無料なので、もしご興味のある方がいらしたら、10日(火)午前0時に申し込んでみてください。結果は保証できません。それと、フライングはノーカウントだそうです。気をつけて。

カヨナン舞う風とともにどこからかやってくるアノマン登場の演出がとびっきりイカしてる。(は)