WaterMind PC Blog

PCとネットワークに関するニュースコラム.

MSの無償オンラインストレージ「Windows Live SkyDrive」使用感

2008-02-23 06:52:38 | ネットワーク技術

 今月22日より,ついに日本でもMSの無償オンラインストレージサービス「Windows Live SkyDrive」が開始された.容量は現在のところ,5GB.この手の無償サービスとしては,容量は大きいと言っていいだろう.名称からわかるとおり,このサービスは,「Windows Liveサービス」の一部であるため,使用する際は,Windows Live ID(いわゆる「Windows Live Hotmail」アドレス)を取得しておく必要がある.

 このサービスでは,3種類のインターネット上のフォルダがユーザに提供される.

  1. 個人フォルダ: 非公開フォルダ
  2. 共有フォルダ: 指定したユーザだけに公開
  3. 公開フォルダ: インターネット上に完全に公開

 このようにきわめてスタンダードな構成なのだが,いくつかの問題点がある.

  1. 1ファイルのサイズは50MBまで
  2. フォルダ単位のアップロードができない.ただし,ドラッグアンドドロップによる指定は可能.
  3. 実行ファイルの保存に制限がある
  4. 転送速度がかなり遅い.現在のところ,アップが平均50KB/sec,ダウンが平均35KB/secぐらい.(30MBの動画ファイルで実験)
  5. インターフェースが,いわゆる「Web2.0」的でなく,不便

 1と4の制限は,おそらく動画置き場対策なのだろうが,画像置き場としてはそこそこ使用できるのではないかと思われる.

 ただし,このサービスにGoogle的なCoolさを求めてはいけない.Web1.0世代の懐かしい香りを楽しむことのできる,ゆとりと寛容が,ユーザに求められているのだから…


SUNがオープンソースデータベースMySQLを買収

2008-02-20 05:31:44 | ネットワーク技術

 全く寡聞にして知らなかったのだが,1月16日,サン・マイクロシステムズより,有名なオープンソースのデータベースソフトMySQLを開発しているMySQL ABを買収するとの発表があったとのこと.詳しくは,@ITの記事「とうとう買収されちゃったMySQLの運命やいかに」を参照のこと.

 MySQLは,私もWebサイトで使用している,高速処理が売りもののRDBMS.確かに癖もあるのだが愛着も深い.それがSUNのような大手に買い取られたとなると,事は重大だ.それは,いままで無償で扱いやすかったMySQLが,MS-SQL ServerOracle等の大手有償商用サーバソフトと戦わざるを得ない立場に立つかもしれないからだ.

 そうなってくると,MySQLに様々なEditionが登場し,その内のいくつかは有償化も考えられる.SUNの事だから,MySQLを「飼い殺し」にしたり,ライセンスを微妙に変えたりすることはないと思うが,しばらくは動静をじっくり見守る必要があるだろう.ただ…

 データベース乗り換えという地獄作業だけは,なんとしてでも避けたいのだが…


Skypeの全世界規模不具合: エピローグ4 スーパーノード

2007-08-26 11:40:33 | ネットワーク技術

これまでのあらすじ:

数日間続いていたと思われる,高品位音声チャットで有名な無償ソフトSkypeの全世界的規模の通話不能不具合は,Skype側の対処により,終息した.Skype側は,この不具合の原因説明を月曜日にすると約束し,その原因は,ソフト更新を引き金とした,バグの発動によるものだとした.しかし,その説明は抽象的で,様々な謎を残した.

 その後,上記の「ソフトの更新」がWindowsUpdateのあった近辺の日時であったため,WindowsUpdateが原因となっているのではないかというユーザの指摘があったが,MSはその説を否定するコメント発表した…ここまでは,前回書いたとおり.

 本日,さらなる詳細な原因説明が,Skype日本オフィスから発表されることとなったが,その内容は意外なものだった.なんと,SKype側から「WindowsUpdateが引き金を引いた」という説明がなされたからだ.

 この説明によると,今回の不具合は

  1. WindowsUpdateにより,多数のSkypeスーパーノードが再起動.これによりP2Pネットワーク内のスーパーノード数が減少.
  2. 再起動の結果,各Skype端末からログインサーバに対して認証要求が大量発生し,認証が滞留.ログインしなければ,P2Pネットワークに参加できないので,P2Pネットワーク内のスーパーノードの数は,なかなか増加しない.
  3. 残存ノード(通常ノード含む)から,残されたスーパーノードへ負荷が集中
  4. ここで負荷を分散させるために,スーパーノードではないノードを,格上げするアルゴリズムが作動するが,バグがあり,うまく作動せず.(Self-Heal「自己回復」能力)
  5. 残されたスーパーノードが負荷に耐えきれず,ダウン
  6. これが連鎖的に起こっていき,スーパーノードが絶滅寸前に追い込まれ,Skypeネットワークに崩壊の危機が迫る
  7. Skype側で強制的に,通常ノードをスーパーノードへ格上げし,スーパーノードを無理矢理増やす(「Skypeクライアントを立ち上げたままにしておけ」という,Skyoe側の指示はこのためか?).
  8. 負荷が徐々に拡散し,最終的に正常化

ということのようだ.

 「スーパーノード」とは,「多数のSkype端末を管理するサーバとなるノードで,端末のうち,インターネットのグローバル・アドレスを持ち,処理能力の高いSkype端末から選ばれる。Skypeネットワーク全体の約1%がスーパーノードとなっている.」とのこと.ご存じの通り,このような親子ノード構造は,P2Pネットワークソフトでは,よく見られるアーキテクチャーだ.

 「ログインサーバ」は,認証サーバなので,おそらくSkype所有のサーバなのだろう.ログイン後,ノードはスーパーノードに接続することになる.

 この「詳細説明」で,残された謎のかなり部分は解消されることになった.しかし,謎のすべてが解消されたわけではない.具体的には…

  • 「WindowsUpdate引き金」説の証拠はあるのか? おそらくSkype側では,SkypeのP2Pネットワークのモニタリング・ステーションがあり,ネットワークの状態をモニタリングしていると思う.そうであるならば,Skype側は,「WindowsUpdate引き金」説の根拠として,WindowsUpdateによる更新の始まりと連動して,P2Pネットワーク全体の負荷が上昇した証拠を持っているのかもしれない.MS側も,WindowsUpdateの負荷モニタリングを行っているので,その負荷に関する資料を,Skype側に提供しているのかもしれない.
  • なぜ今月のWindowsUpdateの更新時に,そのような不具合が起こったのか? たとえば,今月のWindowsUpdate配布が,サーバ増強等により,これまでよりも,多くのPCに配布する能力があり,結果的に,多くのスーパーノードが再起動したというのであれば,納得できる.しかしMS側の説明では「普段通りだった」とのこと.
  • なぜ今月のWindowsUpdateの配布が開始された8月14日から2日後の,16日に障害が発生したのか? Skype側の説明では,「15日頃から不具合報告があるので,その頃から徐々に負荷があがっていたのだろう」とのこと.P2Pネットワークに対する負荷増大が,指数関数的だったのだろうか?
  • Skype側はどのような方法で,通常ノードをスーパーノードに格上げしたのか? おそらくSkype所有のスーパーノードに接続してきたノードやログインサーバに接続してきたノードの中から,適切なノードを選択し,(限定?)格上げ命令をしたのだろうが,本当にそうなのだろうか?ちなみに,普段からSkype側で,スーパーノード数を調節している模様.
  • Self-Heal(自己回復)能力以外に,P2Pネットワークの崩壊危機に対処する別の能力を,Skypeは持っているのか?

 今回の発表から推測すると,おそらくSkype側でも,今回の大規模不具合の,詳しい原因解明はできていないのだろう.しかしこの原因が究明されなければ,Skypeを安心して使用することはできない.特にビジネスでは,今回のような大規模不具合は致命的だ.

 P2Pネットワークが,おそらく非線形の支配する一種の複雑系であり,その挙動やカタストロフィへ陥る兆候などが予想しにくいことは,十分理解できる.しかし,次回のWindowsUpdateまでには,原因を究明し,対策を講じなければ,ユーザーはSkypeに三行半(みくだりはん)を突きつけるかもしれない.


Skypeの全世界規模不具合: エピローグ3 残り火

2007-08-22 02:41:43 | ネットワーク技術

これまでのあらすじ:

数日間続いていたと思われる,高品位音声チャットで有名な無償ソフトSkypeの全世界的規模の通話不能不具合は,Skype側の対処により,終息した.Skype側は,この不具合の原因説明を月曜日にすると約束し,その原因は,ソフト更新を引き金とした,バグの発動によるものだとした.しかし,その説明は抽象的で,様々な謎を残した…のは,前回書いたとおり. 

 Skype側の行った今回の抽象的な原因説明は,意外なところに飛び火した.それはなんとMSだ.

 21日付のITMediaの記事”Skype障害と月例パッチは無関係」、MSが強調”によると,一部のユーザが,Skype側の説明にあった「ソフトの更新」をMicrosoftUpdate(WindowsUpdate)と解釈し,MSに問い合わせを行った模様だ.ただ実際には,MicrosoftUpdateは,今回の障害とは無関係というのが,おおかたの見方のようだ.

 ただしこの記事にも書かれているとおり,Skypeの(ログイン)サーバが,何らかの外的攻撃を受けたとする見方も,未だに根強い.

 セキュリティ上,詳しいことは述べられないのかもしれないが,Skype側には,もう少し詳しい説明をお願いしたいものだ.さもないと,様々な憶測とともに,ユーザたちの「Skypeのセキュリティ」に対する疑念は,払拭できないのではないだろうか?


Skypeの全世界規模不具合: エピローグ2 その理由

2007-08-21 01:11:30 | ネットワーク技術

これまでのあらすじ:

数日間続いていたと思われる,高品位音声チャットで有名な無償ソフトSkypeの全世界的規模の通話不能不具合は,Skype側の対処により,終息した.Skype側は,この不具合の原因説明を月曜日にすると約束した…のは,前回お知らせしたとおり. 

 約束通り,Skype側から原因説明がなされた.それを意訳すると

  1. 最初にSkypeのP2Pネットワークが不安定となった.
  2. その原因は,定例のソフトの更新により,ユーザーが全世界規模で一斉に,リブートしたことから始まった.
  3. このリブートが,ログイン要求の嵐を巻き起こし,P2Pネットワークのリソースを枯渇させた.
  4. その枯渇がさらなる連鎖反応を起こし,P2Pネットワークが崩壊した.

下記が原文の引用.

On Thursday, 16th August 2007, the Skype peer-to-peer network became unstable and suffered a critical disruption. The disruption was initiated by a massive restart of our user’s computers across the globe within a very short timeframe as they re-booted after receiving a routine software update.

The abnormally high number of restarts affected Skype’s network resources. This caused a flood of log-in requests, which, combined with the lack of peer-to-peer network resources, prompted a chain reaction that had a critical impact.

説明はまだ続く.

 私は知らなかったのだが,通常,SkypeのP2Pネットワークには,ネットワークがカタストロフィに至らないための,「self-heal」能力=自己回復能力がある.ところが,ネットワーク・リソースのアローケーション・アルゴリズムに,知られていないバグが存在したため,自己回復能力が速やかに機能しなかったようだ.

下記が原文の引用.

Normally Skype’s peer-to-peer network has an inbuilt ability to self-heal, however, this event revealed a previously unseen software bug within the network resource allocation algorithm which prevented the self-healing function from working quickly. Regrettably, as a result of this disruption, Skype was unavailable to the majority of its users for approximately two days.

説明は続く.

 「以上の理由により,今回の不具合は,Skypeの(ネットワーク・リソースのアローケーション・アルゴリズム)のバグのためであり,いかなる外的攻撃によるものではない.」とSkype側は強調している.

下記が原文の引用.

The issue has now been identified explicitly within Skype. We can confirm categorically that no malicious activities were attributed or that our users’ security was not, at any point, at risk.

説明はまだ続くが,弁明と謝罪といっていいだろう.

 「未曾有のネットワーク崩壊だったが,近年のコミュニケーション技術においては,このようなことは珍しくない.4年間もの間,稼働してきたネットワークを我々は自負している.Skypeは柔軟なコミュニケーションツールを,全世界に提供してきた.Skypeは,様々な改良をしてきているので,ユーザが,今回のような不具合を経験することは今後はないと約束する.最後に,協力してくれたSkypeユーザコミュニティの善意に感謝する.」

下記が原文の引用.

This disruption was unprecedented in terms of its impact and scope. We would like to point out that very few technologies or communications networks today are guaranteed to operate without interruptions.

We are very proud that over the four years of its operation, Skype has provided a technically resilient communications tool to millions of people worldwide. Skype has now identified and already introduced a number of improvements to its software to ensure that our users will not be similarly affected in the unlikely possibility of this combination of events recurring.

The Skype community of users has been incredibly supportive and we are very grateful for all their good wishes.

(Posted at 5:35 AM GMT)

だいたいの意訳はこんなところだ.しかしこの説明を聞いても,私はすっきりした気分になることはできなかった.次のような疑問が,まだ残るからだ.

  1. Skypeのログインは,ログイン用のサーバを使用していないのか?それとも「P2Pネットワークのリソース」に,ログインサーバは含まれるのか?
  2. ソフトの更新によって,全世界的規模のリブートが起こることは,予測できなかったのか?それはSkypeネットワークの自己回復能力により,対処できる負荷であると踏んでいたのか?
  3. 結局,どのような方法でSkype側は対処したのか?

    Skypeクライアント・ソフトの更新なしに,Skype側でどのように対処したのか?

    やはりログインサーバの負荷に関して,ハード的・ソフト的に対処したのか?

    我々の知らない,「裏コマンド」をSkype側から送信し,Skypeクライアントが受信できるようになっていて,強制更新をかけたのか?

 みなさんなら,どう謎を解く?


Skypeの全世界規模不具合: エピローグ1

2007-08-19 07:56:19 | ネットワーク技術

 数日間続いていたと思われる,高品位音声チャットで有名な無償ソフトSkypeの全世界的規模の通話不能不具合は,Skype側の対処により,終息したのは,前回お知らせしたとおり.

 その後,Skype側から,新たな告知があった.それによると,来週の月曜日に今回の不具合の詳細な説明があるようだ.Skype側からの告知を,下記に引用しておく.月曜日に詳細な説明が発表され次第,このブログに内容を紹介する予定.

Hello friends,

Take a deep breath. Skype is back to normal.

On Monday, we’ll provide a more detailed explanation of what happened. Until then, we’d like to apologize and thank you. Precisely in that order.

We know how difficult and frustrating the past two days have been. And still, your good wishes kept flowing in. Thank you for the amazing patience, trust and support!

UPDATED 18 August, 2007 11:00 GMT


Skypeの全世界規模不具合,ほぼ終息する

2007-08-18 17:05:45 | ネットワーク技術

 数日間続いていたと思われる,高品位音声チャットで有名な無償ソフトSkypeの全世界的規模の不具合が,Skype側の何らかの対処により,終息した.2007年8月18日16:34現在,正常にSkypeでログインし,音声チャットが可能となっている.

  Skype側もログインにおける不具合について,終結を宣言した.ただし,SkypeのP2Pネットワークに,徐々に浸透するタイプの「不具合対処」のためか,一部のユーザーにおいては未だに,ログインできても通話ができなかったり,友人のオンライン状態表示が正確でない可能性はあるようだ.これらの問題も,数時間経てば解消するとのこと.下記にSkype側の告知を引用する.

Hello again,

We are pleased to announce that the situation continues to improve. The sign-on problems have been resolved. Skype presence and chat may still take a few more hours to be fully operational. We know what our faithful users have been going through and we thank you for your patience and kind support.

If you are one of the minority who may still be experiencing problems, please be patient. You do not need to adjust or restart your computer. Skype will start working for you very soon.

We will issue a further update when we know that Skype is functioning normally, or if there is further material news.

We’ve commandeered extra supplies of pizza and coffee, and we can promise that the Skype people aren’t going anywhere until they’re happy that everything is back to normal.

Please see our Heartbeat blog for any further updates.

UPDATED 18 August, 2007 00:30 GMT

 これで今回の大騒動も幕引きとなりそうだが,今回の騒動がSkypeの持つ「高度な信頼性」「高度な接続性」のイメージを,著しく傷つけたのは間違いない.特にSkypeは,暗号化された通話が特徴の一つであり,ビジネスユーザーも他のIMソフトに比べて,多いものと思われる.SkypeInSkypeOutを利用しているビジネスユーザーにとっては,この不具合によるビジネスへの影響も少なからずあったと思われ,場合によっては,訴訟問題も考えられる.私も毎日Skypeを使用しているユーザーの一人として,今後の,Skype側の「後始末」に注目していきたい.

 それにしても,今回の不具合の原因は,結局何だったのだろう?ログインがらみの不具合ならば,Skypenoログイン関係のサーバに原因がありそうなのだが…

 Skype側には,是非,不具合原因をユーザーに説明する責任を,まっとうして欲しいものだ.


緊急!Skypeで全世界的規模の不具合発生

2007-08-18 16:31:31 | ネットワーク技術

注意:2007年8月18日の午後に,下記不具合は解決された模様です.

 高品位音声チャットで有名な無償ソフトSkypeにおいて,全世界規模の不具合が発生し,音声チャットができなくなったユーザが大量発生している模様.

 この不具合は,一部のSkypeユーザーにおいて,Skypeを起動し,正しいアカウント(Skype名とパスワード)を入力し,ログインしようとしても,ログインできない,あるいは,ログインしても,しばらくすると自動的にログアウトしてしまうという致命的なもの.

 Skype側の発表によると,これはSkypeのソフト側の問題であり,SkypeのP2Pネットワークの異常ではないようだ.従って,特定のバージョンのSkypeのみの不具合である可能性もある.少なくとも,最新バージョン3.5.0.214においては,この不具合が発生しているようだ.

 Skype側では,「12時間から24時間以内にこの不具合を解決する予定であるため,Skypeを起動したままにしておいてほしい.不具合対策が完了すれば,ログインする.」としているが,日本時間8月18日1:09現在も,この不具合は継続している. 下記にSkypeからの告知を転載する.

16 August, 2007 14:02 GMT: Some of you may be having problems logging in to Skype. Our engineering team has determined that it’s a software issue. We expect this to be resolved within 12 to 24 hours. Meanwhile, you can simply leave your Skype client running and as soon as the issue is resolved, you will be logged in. We apologize for the inconvenience.

 その後、Skype側から発表された情報によると、Skype側のなんらかの対処により、ログインできるようになったユーザーが徐々に増えているようだ。この「対処」がどのようなものかは不明であるが、SkypeのP2Pネットワークに、徐々に広がっていくタイプの「対処」なのかもしれない。その場合は、全Skypeユーザが正常にログインできるようになるためには、それなりの時間がかかるものと思われる。

 また、現在掲示板等において、「Webベース支払いサービスのメンテ失敗」や「ネット攻撃」が、今回の不具合原因としてささやかれているが、これについてはSkype側は、全面的に否定している。下記にSkypeからの告知を転載する.

Hello all,

Here’s the latest on the sign-on problem. We’re on the road to recovery. Skype is stabilizing, but this process may continue throughout the day. An encouraging number of users can now use Skype once again. We know we’re not out of the woods yet, but we are in better shape now than we were yesterday.

Finally, we’d like to dispel a couple of theories that we are still hearing. Neither Wednesday’s planned maintenance of our web-based payment services nor any form of attack was related to the current sign-on issues in any way.

We’ll update you again as soon as we can. Thanks for hanging tight.

Please see our Heartbeat blog for ongoing updates.

UPDATED 17 August, 2007 11:00 GMT

★関連リンク


Offfice Live Basics日本語版ベータ続報3:ニュースサイト記事

2006-12-12 01:38:15 | ネットワーク技術
前回までのあらすじ:

 WaterMindでは,先日より開始されたMSの無償小規模企業向けインターネットサービス「Office Live Basics日本語版ベータ」の評価テストを行っている.このサービスの特徴は,何と言ってもオリジナル・ドメイン名が無償で取得できることだ.WaterMindでは,さっそく「watermind.org」を取得し,評価テストを開始した.詳細は前の記事参照のこと.

本日11日,主要なIT系ニュースサイトにおいて,一斉に「Office Live Basics日本語版ベータ開始」の記事が掲載されたので,お知らせする.本ブログの常連読者は既にご存じの通り,本ベータサービスは既に開始されていたが,どうやら本日MSにおいて,Office Liveサービス開始に関する記者会見があったため,本日の記事となったようだ.

主な記事を下記に上げておく.本ブログで取り上げている,無償のサービスレベル「Basics」以外の情報も得られるので,参考にして欲しい.


★参考ページ:


Offfice Live Basics日本語版ベータ続報2:謎の第4サービスレベル

2006-12-07 10:21:12 | ネットワーク技術
 前回までのあらすじ:

 WaterMindでは,先日より開始されたMSの無償小規模企業向けレンタルサーバ「Office Live Basics日本語版ベータ」の評価テストを行っている.このサービスの特徴は,何と言ってもオリジナル・ドメイン名が無償で取得できることだ.WaterMindでは,さっそく「watermind.org」を取得し,評価テストを開始した.詳細は前の記事参照のこと.

 今回は,テスト中の無償サービス「Office Live Basics」に関することではないが,新たな発見があったので報告させていただく.

 現在,サービスされているOffice Liveには,3つのサービスレベルがある.

  1. Basics: 無償オリジナルドメイン取得可能,制限多い
  2. Essentials: 有償,上記に加え,OutlookによるアクセスやPCソフトによるWeb作成可能
  3. Premium: 有償,上記に加え,様々なビジネス用オンライン・アプリが使用可能

しかし,本日,何気なくOffiice LiveのFAQを読んでいたのだが,次の記述が発見された.

非表示Microsoft Office Live サービスには何が含まれていますか?

 Microsoft Office Live には、無料の企業ドメイン名、Web サイト、電子メール アカウントが含まれています。Office Live には、顧客、プロジェクト、および文書を管理するツールなどエキスパート級のビジネス管理アプリケーションも含まれています。さらに、マイクロソフトで管理および保守されており、セキュリティ強化されている Web サイトも、お手ごろな価格でお使いいただけます。このサイトでは、社員、顧客、および供給元と情報を共有し、協力して作業を進めることができます。これらのサービスには、Office Live Basics、Office Live Essentials、Office Live Premium、および Office Live Collaboration という 4 つのレベルがあります。

 つまり,「Office Live Collaboration」という,未発表のサービスが存在するようなのだ.念のために,既に本サービスの始まっているUSのOffice Liveサイトも参照したのだが,やはりこの第4の謎のサービスは掲載されていない.

 この未確認の第4のサービスは,名称から推測するとB2B関係のサービスかも知れない.詳細がわかり次第,このブログにて報告する予定.


★参考ページ:

 


Offfice Live Basics日本語版ベータ続報1

2006-12-06 14:31:09 | ネットワーク技術

 WaterMindでは,先日より開始されたMSの無償小規模企業向けレンタルサーバ「Office Live Basics日本語版ベータ」の評価テストを行っている.このサービスの特徴は,何と言ってもオリジナル・ドメイン名が無償で取得できることだ.WaterMindでは,さっそく「watermind.org」を取得し,評価テストを開始した.詳細は前の記事参照のこと.

 今後,気がついたことや注意点などは,このブログに掲載する予定.今回は,このサービスのメール機能である「Office Liveメール」について,気がついたことを書いておく.

 Office Liveメールは,Office Liveの標準的なメール機能であるが,実体は「Windows Liveメール」のカスタマイズバージョンだ.そのため基本的には,Webメールとして使用するわけだが,ヘルプによるとMS-Outlookによって送受信できるらしい.それだけではなく,Office Liveの連絡先・予定表・仕事・メモにも,Outlookでアクセスできるのだが,その為には「Outlook Connector」というアシストソフトをインストールする必要があるらしい.そこでさっそく同ソフトをインストールし,MS-Outlook2002でアクセスを試みた.その結果は…

 …残念ながらメールにすらアクセスできなかった.メールだけでも送受信できないかと,Outlook Connectorを使用せず,Outlook上にOffice Liveメールのアカウントをhttpメール(Hotmailアカウント)として追加しアクセスしたが,結果は同じだった.

 疑問に思い,Office Liveメンバセンター内のリンク「電子メールを使用する (英語) 」をクリックし,ドキュメントを読んでみた.すると,「Access Office Live Mail in Outlook 」の項目に,次の記述があった.

This feature is only available to Microsoft Office Live Essentials subscription holders.

つまり有料サービスの一部の機能だったわけだ.残念.



★参考ページ:

 


無償でオリジナルドメイン名!Office Live Basics日本語版ベータ開始

2006-12-05 05:36:09 | ネットワーク技術

 Webページを公開している一般ユーザならば誰でも,自分のページアドレスは自分の好きな文字列にしてみたいと思うことだろう.また一般的なメールユーザーならば,やはり自分のメールアドレスのすべてを,完全オリジナルなアドレスにしたいと思うに違いない.

 なぜならばたいていの場合,無償提供されるページアドレスやメールアドレスには,プロバイダが固定的に指定している部分があり,自由に付けられるのは,アドレスの一部だけだからだ.

  もちろん有償ならば,それらを実現するのは容易い.有償でドメイン名とレンタルサーバを確保すればよいだけだ.しかし個人的な趣味のWebページや,非常に小規模な事業の場合,アドレスのためだけに,料金を毎月払うのはもったいないと思う方も多いことだろう.

  MSが開始した小企業向け無償レンタルサーバ「Office Live Basics」は,様々な制限はあるものの,無償でオリジナルのドメイン名取得し,そのドメイン名を使ったWebページ・スペース(500MB)とメール(25個まで)が使用出来る.つまり,Webページとメールのアドレスを,ほぼ自由に設定できるのだ(注:但しトップレベルドメインは,.com, .net, .orgのいづれか.また既に取得されているドメイン名は,当然使用不可)

 上記のBasicsの制限の中で,特に注意したいところは,

  •  ホームページビルダーなどのソフトは使用出来ない.但し,ブラウザ上で動くWebページ作成ツールが提供される.
  • 無償ではあるが,ユーザー登録時にクレジットカード番号の登録が必要.
  • ビジネス向けのために,登録したドメイン所有者情報(Whiois情報)が,一般公開される

といったところだ.

 WaterMindでは,さっそくユーザ登録を行い,無償でドメイン名「watermind.org」を確保し,現在サービス評価を行っている.なお「Office Live Basics」のスクリーンショットとそれに対するコメントを,下記ページで公開しているので,これからユーザ登録しようと考えている方は,参考にしていただきたい.

 


Googleより始まるメール革命: Webメール「GMail」一般公開

2006-08-29 10:45:21 | ネットワーク技術

★★ なぜいまさら,無料メールサービスなのか?

  ご存じの通り,インターネット上では, いくつかの大手の会社によって,無料のWebメールサービスが 公開されている. この「Webメールサービス」では,主に インターネット・エクスプローラ等のブラウザによって, 受信トレイ等のページを表示し,メールのやりとりをする. このため,OutlookExpress等のメールソフトを使用するメール (POPメール)と区別して,「Webメール」と呼ばれているわけだ.

 代表的な無料サービスとしては

があげられる. これらの無料Webメールサービスは,基本的には ユーザが加入してるプロバイダ(ISP)のメールを 補完するために,利用されている場合が多い. 具体的には

  • 家族のために,プロバイダ提供メールアドレス以外のアドレスが,無料で欲しい場合
  • プロバイダ提供のメールアドレスを,送信先に知られたくない場合
  • パソコンが壊れたときのために,プロバイダ提供メールアドレスに  届いたメールを,保存するための,転送先として  別のメールアドレスが欲しい場合

といったケースがそれに当たる.

 ちなみにYahoo!メールの場合は,広告メールの受信を承諾すれば無償で,Live Mailの場合は有償契約で,メールソフトによる 送受信も可能となる.これは,Webメールサービスが主に広告収入によって成り立っているため広告の表示されないメールソフトによるメール送受信は原則無料では不可能なためだ.(注:但し,送信メールの本文の終わりに,短い広告文がつく場合はある)

 これらのWebメールアドレスは,Yahoo!メッセンジャー等の インスタント・メッセンジャー(IM)のユーザ名としても 使用されている場合が多いため,非常に加入者は多く 既に多くのインターネットユーザが,これらのサービスを利用している.

 そのような,状況下,2年という長期間のベータテストを経て インターネット検索大手のGoogleから 無償Webメールサービス「GMail」が8月23日より,日本でも一般公開された. (注:日本では,現在でもベータテスト中.GMailアカウント取得はこちら

 しかし疑問は残る.これほどWebメールサービスが一般に普及した後に,果たしてGMailが,一般的なユーザに受け入れられる余地が あるのだろうか?

 そこで,このほどWaterMindでは,実際にGMailに加入して, 他のWebメールサービスと比較検討を試みた.その結果,このGMailは,既存のメールソフトのあり方すらも  問い直す画期的なメールサービスであることが判明した.

 

★★ GMailにはフォルダがない!

 Gmailの第一の特徴は,フォルダが存在しないという点だ. Webメールサービスにおいても,メールソフトにおいても 受信者別にフォルダをあらかじめ作成し,受信したメールを,自動もしくは手動振り分けによって,振り分けて保存しているユーザが多いはずだ. この方法ならば,特定のメールを検索機能を使用しなくても 探し出しやすいと思われるからだ.

 しかしGMailでは,フォルダによるメール管理は,いくつかの点で 問題があると主張する.その主張の詳細は,下記ページを参照.

・ヘルプセンター:フォルダを作成するにはどうすればよいですか?

 GMailでは,従来の「フォルダ」の概念を拡張した 「ラベル」というしくみを導入した.

 「ラベル」は,ユーザがメールに対して貼り付けることのできる 任意の分類名だ.このラベルの一覧は,GMailページの左横に 常時表示されており,フォルダ感覚でクリックし そのラベルを持つメールの一覧を表示できる.

 「ラベル」の「フォルダ」に対するアドバンテージは,

  • 1つのメールに複数のラベルを付けることが出来る
  • ラベルはメールに直接付けられる:フォルダに保存した場合は,そのフォルダから メールを移動した場合,以前に保存されていた フォルダの痕跡は,メールには残らない.ラベルは,メールと一体化(属性化・プロパティ化)しているため GMailでは,フォルダ方式のように, 「フォルダ間のメールの移動」に類似した操作も 存在しない.

などがある. メールに対するラベル付けは,一端ラベルを作成してしまえば マウス操作で簡単に行うことができる.

 

★★ メールのやりとりを「掲示板化」するスレッド表示

 通常のWebメールサービスやメールソフトでは 受信したメールは「受信トレイ」フォルダに, 送信したメールは「送信済みアイテム」フォルダに保存される. つまり,受信したメールと送信したメールは別々のフォルダに 分けられて保存される.

 GMailにおいても「受信トレイ」は存在するのだが,これまでの 表示方法とは全く異なる. 受信したメールと送信したメールが,混ざった状態で 受信トレイ内に表示されるのだ. もちろんただ単純に,混在状態で表示されるわけではなく, 送信したメールとその返信として受信したメールが 1行にまとめられて表示される. これがいわゆる「スレッド表示」だ.

 インターネット上にある掲示板(BBS)のページによく見られるように 「スレッド」とは,最初に提示されたメッセージと,それに対する 返信メッセージの集まりのことだ. GMailでは,送信したメールとそれに対して返信されてきた受信メールを 自動的に関連づけて,1行で表示する. またその1行をクリックすると,一つの話題に関するすべての 送受信メールが,会話の流れのように表示される. まさに,掲示板と同じ考え方を,メールに導入しているわけだ.

 この方式の採用により, 従来のメール管理方法であった,受信・送信でフォルダ分離され, また主に,時系列で(1次元的に)表示されてきた, 受信(送信)メール一覧と比較して,格段に, メールの検索回数を少なくすることに,GMailは成功している.

 

★★ 不要と思われるメールは,削除せず,保存(アーカイブ)する

 GMailに,フォルダが存在しないことは,今述べたとおりだ.では,受信トレイに溜まってきたメールは,どうするのだろうか?

 もちろん,そのままにしておいても良いかも知れないが, 既に不要な送受信メール(スレッド)については, 受信トレイにおいておいてもジャマなだけだろう. フォルダがあれば,後ほど必要になりそうなメールについては 受信トレイから,フォルダにメールを移動して 保管しておけばよいが,GMailにフォルダは存在しない.では,後ほど必要になりそうなメールでも,受信トレイの整理のためには しぶしぶ削除しなければいけないのだろうか?

 この問題に対するGMailの解答は,極めて単純なものだ. 実は,GMailには例外的に,フォルダに似た仕組みが 一つだけ存在する.それが,アーカイブ(書庫)だ. アーカイブはフォルダに似ているものの,実体は「ラベル」の一種で このラベルのついているメールは,「受信トレイ」には表示されない.

 受信トレイにおいて,メールを選択し, 「アーカイブ」ボタンをクリックすると,そのメールは, 受信トレイから消え,アーカイブに保存される. しかしアーカイブされたメールは削除されたわけではないので,検索すれば再び表示できる. (注:「すべてのメール」リンクでも表示可能)

 またアーカイブされたメールは,再び受信トレイに 「移動」することも可能だ. (注:「移動」という言葉は,ラベルとは本来無縁で不適切だが,  一般ユーザにわかりやすくするために,使用されているのだろう)

 このような「受信トイレを空にするように努める」タイプのメール運用, 言い換えれば,現在必要な受信メールだけ受信トレイに残し, 不要なメールは別のフォルダ(アーカイブ)に移動する方法は 大量にメールを受信する 一般のビジネスマンの間では, 一般的に採用されており,違和感もなく,受け入れやすい方法だろう.

 この方法において受信トレイは, 「やるべき仕事の一覧表(ToDOリスト)」の役割をも担うことになる.

・参考:大量のメールに振り回されない基本テクニック

 

★★ 既存のサービスを凌駕する作り込まれたシステム

 GMailには,この他にも次のような特徴がある.

  • リアルタイム受信トレイ:「更新」ボタンをクリックしなくても,メールが届くと同時に, 表示しておいた受信トレイも自動更新される. (注:但し受信トレイではなく,スレッド表示中に,そのスレッドに届いたメールは,スレッド表示内で自動更新されない模様)
  • 各Googleソフトとの連携:Googleのインスタントメッセンジャーである「GoogleTalk」を立ち上げておけば,メール受信と同時にポップアップ表示が出る. Googleのデスクトップ検索ソフト「Googleデスクトップ」を起動し,ガジェットを設定しておけば,受信トレイが常に表示される.またGMail内のメール検索も,Googleデスクトップから可能.インターネット・エクスプローラのツールバーの一つ  「Googleツールバー」によって,GMailのページを表示したり,GMail内のメール検索できる.
  • 完全無償で可能なメールソフトでの送受信:他のWebメールサービスでは,メールソフトを使用したWebメールの送受信は,完全無償でないものが多い.
  • 無償で携帯電話による送受信可能(注:日本では開始未定)
  • 無償で添付ファイルのウイルスチェック
  • 無償で他のメールアドレスへの転送可能
  • 無償では最大級の2.7GBの大容量
  • SSLによる暗号化通信で,セキュリティアップ
  • 送信メールの下書きを自動保存
  • キーボードによる機能呼び出し(ショートカット)が可能
  • メールアドレスの一部に自由に文字を追加できる(エイリアス機能)
  • AJAX技術により,ページ読み込みがほとんど発生しない
  • RSSリーダによるメールの一覧表示可能
  • 受信メールを表示すると,内容に関連したページのリンクを自動表示
  • 迷惑メール対策として,新しい技術(DomainKeys)を採用し  迷惑メール判断の精度を向上
  • 他のサービスのアドレス帳の取り込みが可能

★★ まとめ: 次世代のメールサービス

 このように,Webメールサービスとしては後発のGMailは 既存のWebメールサービスだけでなく,メールソフトのあり方も問い直す画期的なコンセプトを持っている. 実際,他のWebメールサービスは,GMailに脅威を感じており 容量の増量やAJAXによる操作性の向上などの強化策を 取り始めている.

 また,メールのスレッド表示については,OutlookExpressを始め ほとんどのメールソフトがサポートしているが,送信メールとの 混在スレッド表示のためには,受信トレイへの送信メールの 自動コピーなどの小細工が必要になる.

・参考:OutlookExpressによるスレッド表示

 この点については,今後GMailのスレッド表示に準拠した メールソフトの登場もあるかもしれない.

 迷惑メール対策に関しては,キーワード指定によるフィルタや, 学習型フィルタを持つメールソフトが多いが,GMailでは, いち早く新しい対策技術を導入しており,より高い判別精度が 期待されている.このため,迷惑メールに苦しんでいるユーザの中には,この迷惑メール対策機能のために,プロバイダのメールアドレスを使用せずに,GMailのアドレスをメインで使用しているユーザもいるようだ.

 迷惑メール対策については,GMailの採用した技術とは別に SenderIDと言う技術もあり,どちらが主流になるかはまだわからないが 今後登場するメールサーバソフトには,どちらかが先ず間違いなく採用されるだろう.

・参考:SenderID

 またWebメール書き込み中に,誤って,戻るボタンを押すなどして 本文を失った経験を持つユーザは少なくないと思う.下書き自動保存機能は,地味な機能ではあるが, 非常に重要な機能であり,ブログ書き込みなどにも搭載して欲しい機能の一つと言える.

 このように見ていくとGMailは,現在の主なメール使用形態である 「メールソフトとプロバイダ提供のメールアドレス(アカウント)」という 組み合わせと置き換わるほどの,強力な潜在能力を持っているのかのもしれない.まだ,不具合や改良すべき点など多々あるようだが,今後の動向に注目していきたいサービスだ.

 

★★ 参考リンク


Window Live Messenger のスクリーンショットと詳細が公開

2005-12-15 03:44:21 | ネットワーク技術

 本日は手短に…

  前の記事で,IMソフト「MSN Messenger」の後継ソフトである「Windows Live Messenger」のものとされるスクリーンショットをご紹介したが,どうやらその画像は本物だったようだ.

  本日,ITMediaより,「Microsoftの最新IMソフト、β版がリリース」との速報が発表され,「Windows Live Messenger」の具体的な中身とそのスクリーンショットが公開された.  この速報により,MS次世代IMソフトの「顔」がほぼ明らかになった.ちなみにこの記事の元となった公式ブログには,ITMediaの速報に掲載されていないスクリーンショットも掲載されている.

 基調となる配色がオレンジとなり,いままでのブルー系から大きく変更されたが,カラー配色についてはカスタマイズが可能のようだ.アイコンや色遣いといった全体的な印象も,以前よりおとなしくなっており,ビジネスユースが考慮されているのかもしれない.詳細は把握していないが,現在の2つに分岐したMSのIMソフト体系,すなわち企業向けIM「Windows Messenger」と,カジュアルなIM「MSN Messenger」が,新世代IMソフト「Windows Live Messenger」に統合されるとすれば,この外観変更も納得がいく.

  これらの記事の中で特に気になるのは,やはり「Windows Live Messenger」の「共有フォルダ」機能の詳細(画像参照)だ.

 前の記事で紹介したように,このフォルダは単なる2者間のインターネット経由共有フォルダではなく,むしろ「ミラーリング・フォルダ」とも言うべきもので,自動ダウン・アップロード機能を備えている.例えば,自分の共有フォルダの内容が変更すると,自動的にアップロード・ダウンロードが開始され,相手の共有フォルダの内容が自分の共有フォルダと同じように変更されるというもののようだ.

  今回の情報で新たにわかったことは

  • 共有フォルダ間の通信は暗号化される
  • 共有フォルダ間の通信は,サーバによるウイルスチェックがなされる(Windows One Care Live)
  • 実行可能ファイルの共有は出来ない
  • 2者が同じファイルをそれぞれの共有フォルダに持ち,片方がそのファイルの一部を編集した場合,変更されたファイルを丸ごと送信するのではなく,編集した部分のみが送信され,更新される.
  • オフライン中の共有フォルダ内の変更も考慮されている

 これらの情報から判断すると,この共有フォルダ機能がP2P通信ではなく,サーバ経由で行われる可能性を示唆する.また安全性やトラフィック負荷への考慮がなされるなど,一般的なPCユーザーが,気軽に使えるような工夫が随所に見られる.

  現行のYahoo! MessengerやMSN Messengerにおいても,共有フォルダ機能は提供されているものの,私の周りでは積極的に使用されてはいない.それどころか,そのような機能が搭載されている事すら,知らないユーザーがほとんどだ.ただし「Windows Live Messenger」においては,会話ウインドウのツールバーに共有フォルダボタンが存在するため,PC「冒険者」たちがこの機能を試用する可能性は相当高い.すなわち共有フォルダ機能は,もう「隠し機能」ではなくなったわけだ.

  ビジネス分野において特に活躍しそうな,この新共有フォルダ機能.一般PCユーザーはこの機能をどのように使っていくのだろうか?


参考資料:


Windows Live Messenger のスクリーンショットがリーク?

2005-12-13 16:58:55 | ネットワーク技術

 MSが新たに打ち出した「Windows Live」戦略.この新しい戦略により,従来からMSの提供してきた,ポータルサイト「MSN」,Webメールサービス「Hotmail」,さらには,インスタント・メッセージングサービス「MSN Messenger」が大きく変わろうとしている.

 これら新戦略の基本的な技術基盤は,Google が「Googleローカル」「Googleパーソナライズド・ホーム」といった新サービス群で採用した AJAX に基づいている.AJAX は従来のWeb技術をいくつか組み合わせて,PCにインストールされているソフトと同じ操作感や機能を,Webページに持たせること,すなわちリッチなWebアプリケーションを可能とする.詳しくは下記参考資料を参照して欲しい.AJAXを使えば,Webページ内のレイアウトをD&Dで変更したり,画像を連続的にスクロールさせたりすることができる.

 既にご存じかもしれないが,MSは個人でカスタマイズ可能な新世代のポータルサイト「Windows Live」のベータ版を提供している.上記のAJAXを採用しており,Hotmailの受信トレイやRSSフィードの表示が行えるようになっている.

 このWindows Liveの日本語ベータ版サイトは,今のところ表面上,特筆すべき機能やモジュールはないように見えるかもしれない.ところが実際には,既にモジュール開発環境が,一般に提供されているために,USAでは相当数のモジュールが公開されている.これらの一般開発のモジュールは,専用サイト「Microsoft Gadgets(英語)」で公開されており,デジタル時計やゲームのPac-Manなどもある.ちなみにこれらのUSAのモジュールは,Windows Liveの日本語ベータ版サイトに追加し,使用することが出来る.

 さて先日,報道されたようにHotmailに代わる「Windows Live Mail」のベータテストが始まったようだが,「Windows Live Messenger」の非公開ベータテストもまもなく始まるとの情報が本日入った.既に「MSN Messanger 8」とされるの画像1画像2がリークされているが,これが「Windows Live Messenger」の画像なのかどうかは,定かではない.

 しかしこれらの画像から判断すると,やはり次世代のMSのMessengerは,P2Pのネット電話ソフト「Skype」を意識しており,一般電話との通話機能を重視しているようだ.Skypeは接続性や音声通話機能以外では,他のIMソフトに後れを取っていた感があったが,最近,ビデオ通話機能を持ったベータ版もリリースしており,機能を拡充してきている.また専用ハンドセット等のハードとの連携も,Skypeの特徴だが,今後「Windows Live Messenger」がそれに追随するかは不明だ.

 そしてもう一つの「Windows Live Messenger」の特徴が,インターネット経由の「共有フォルダ」機能だ.ご存じのように,現在の「MSN Messenger」にも,この機能はひっそりと搭載されているが,「Windows Live Messenger」に搭載される予定の共有フォルダは,それとは全く異なり,「ミラーリングフォルダ」とでも言うべきモノになりそうだ.すなわち片方がこの「ミラーリングフォルダ」を更新すると,自動的に相手の「ミラーリングフォルダ」も更新されるという,アップロード・ダウンロードを自動化したフォルダらしい.

 IMが常用されるこの時代.Yahoo!、MSNメッセンジャーの相互接続も発表され,ますます重要度を増してきたIMソフト界に,「Windows Live Messenger」が新たな旋風が巻き起こせるのか,今後も注目したい.


参考資料: