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わくわくと安らぎをコラボしたら「わくらぎ」になりました。ワンコ好きが気ままに綴る日誌。よろしくお願いします♪

わんこ 自分探し?の一人旅の巻き

2014年10月26日 | わんこ柴ももちゃん(写真館)

昨日のことです。

秋晴れの昼下がり、気持も良かろうと庭につないだ’もも’を

そろそろ家に入れようと玄関を出てみたら、ナ、ナント

玄関前の月桂樹の木の間に銅輪とリードが外れた状態で放置。

しばし私の頭の中は真っ白、かつ放心状態。

しかし、程なく事態を把握し、玄関ドアを開け、家族に向かって絶叫!!!

「もーちゃんがいないツ!!!」(’もも’のことを我が家では’もーちゃん’と呼んでいます)

そして私は家の前の道を右へ、夫は左へ。

普段の散歩コースをちょっと恥ずかしいけど「もーちゃーーーん、おいでーー」と

控えめな大声?で呼びながら、捜索開始。17時10分くらいだったかな。

わんこ散歩中の方に「柴犬見かけませんでしたか」と尋ねるも見かけたという方はなし。

 

慌てて出たので知恵の及ばぬことに気づく。

家族と連絡をとりあうための携帯とおびき寄せのエサを用意するため

いったん帰宅してみると車がない。

家で待機の息子曰く「僕が車で探そうとしたらお父さんに先を越された」と。

夫は交通事故を心配して車で大きな道まで捜索に出たと後で語った。

 

もーちゃんが一人で帰って来るかも知れないから、エサを用意して

ドアの外で待つように息子に頼んで私はまた散歩コースをたどることに。

散歩コースを三巡したが朗報もなく心配は募るばかり。

銅輪に「犬種と名前と連絡先」を記しているが、それが身体から外れているので

迷い犬として保護してくださった方から連絡を受けることができない。

画像のポスターを作ることまで考えながら歩く、歩く。

車にはねられていないか、大きな犬に襲われていないか、

いやいや、うちの犬の被害ばかりではないぞ。

日頃から凶暴性はなく、人にもフレンドリーで見知らぬ人にも吠えたりしない穏やか犬だが、

開放され、テンションが上がり、興奮状態で人様にご迷惑をかけることも

考えなくてはいけないのだ。 なんとしても保護しなくては。

 

散歩コースより少し遠出になるが、たまに連れて行ったことがある国宝の不動院とか

近所の市立中学のグラウンド方面にも行ってみるが、秋の日はつるべ落とし、

もう薄暗くて私も怖い。変な人と思われること覚悟で「もーちゃーーーん」と

わりと控えめではない大声で(これ、とても微妙なサジ加減です)呼びながら

捜索を続けているとスマホがポンポコ鳴った。18時ちょい前。

息子から「もーちゃんが帰ってきたよ」 ほっとして疲れた足がよろける。

夫へ連絡をして早足で家の前まで帰ると息子が笑顔でもーちゃんを抱っこしていた。

 

もーちゃんが駆け足で帰って来たかどうか息子に尋ねると

家の前の右方向からとことこ歩いて帰って来たと。

何はともあれこの家に帰ってきたことが嬉しかった。帰巣本能が育っていたんだ。

 

まだ幼犬の頃に、二回ほど家を飛び出したこともある。

当時は帰巣本能が身に付いていると思えなかった。

一度は来客時にドアを開けた隙間からダッシュしてしまい、あちこち探し回った。

二度目はどんな状況だったか?よくは覚えていないが・・・とにかく我が家も犬を飼うのが初

めてで、よくわからないこともあっての失態だったかもしれない。

 

足をきれいにふいて部屋に入れてやると、

水をごくごく、ごくごく、これでもかというくらい飲み続けた。

 

一息ついて抱っこして、彼女にどうしても聞いてみたいことがあった。

「ねえ もーちゃん、いったいどこへ行ってたの?こわい目にあわなかった?」

12歳といえば人間でいえば70代以上のおばあさんだけど、

「どんな冒険をしてきたの?思いっきり走ってみたの?それともとことこ歩いて出かけたの?

会いたいわんこ君でもいたの?自分探しの旅をして犬生を見つめ直してみたの?」

問いかければ、視線を合わせ、聞き耳を立てはするものの答えてはくれない。

 

           

ここ数年、彼女も中年を過ぎ、とても落ち着いてきた。聞きわけも良かった。

少々、ドアを開けた状態でもむやみに飛び出したりすることはなかったのに。

なぜ、昨日は銅輪を外してまで一人旅をしてきたのか、永遠の謎だ。