新聞のコラム記事、鷲田清一さんが連載している折々のことばに。そこに久しぶりに名前を聞いたドイツの大統領の言葉を引用していた。
(「悪」を名指しすること・・・、ではなく、われわれをつなぎ合わせる代わりに引き離しぶつけ合う「弱さ」が問題なのです。) リヒャルト、v、ヴァイツゼッカー
この言葉を読んで思ったことは、安倍さんの言葉なりやり方にいつも反感をかんじとっている。で、そのうえでなにか言おうとするから、つい彼や自民党の悪口に終始してしまうところがある。反原発や反戦争を思っている、こちらがつねに正義で、その正義を背負ってものを言っている感覚とでもいおうか。彼の言動はいつも彼の身内にだけ通じているようなものいいがある。が、それをこちらも同じくこちらにだけ通じる言葉で、やっている。そこには大きな壁があってその壁のことが気になっていたのだ。たぶんそう言う発想ではどこまでやっても、この対立は消えることはないだろう。そしてその事が今の世界の諸問題だろう。その対立を超えた事を提示しない限り、ほんとうの意味でこの世界でみんなが気持ちよく暮らせる社会は実現しないだろう。と思うのだ。