垂直的

2017-11-01 20:37:52 | 日記

 定例の勉強会で「イスラーム生誕」井筒俊彦著を読んでいる。「イスラームという言葉の意味が、自我の意志、意欲に由来する一切の積極的な心の動きを抑え、自分を完全に放棄して、すべて相手の意のままに任せきること。一言で言えば、神への絶対無条件的依存態度をいう。」123頁。違う箇所では「主と奴隷の関係」だと言われる。こう言われて、すなおにはいそうですか、などとうなずけない。が、それは角度を変えて言えば、ここにこのものが、ここにすでにいる、いたという驚きなんだとおもう。それは、えーっとぼくは自分で思うところがあって、この世に、この親の元に来ました。などとは言えるはずもないからである。この絶対的なありようを、イスラームというのならはいと言わざるを得ないよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする