投稿者:けんすけ
「プァーーーー!!、パッパーーー!!」
朝から、国旗を着飾った多くの車がラッパを吹きつつ町を疾走している。
今日はいよいよサッカーワードカップのアルジェリア対イングランド戦。
事務所にいる現地従業員も皆、遠い恋人を待つかのように朝からそわそわ。
昼12時半からの試合に備えて、皆仕事そっちのけで10時半には昼食を食べ臨戦(応援)態勢、もちろん公官庁・銀行の窓口も誰もおらず開店休業。
まさに国を挙げてのイベントという感じだ。
僕ら日本人も、適当なところで仕事を切り上げ、応援に駆けつけた。
「おいぃぃぃぃーーー!!」
「うぉおおおおぉおお~~!」
「あぁぁぁっぁ~~!!」
危ういシーン、惜しいシーンが続くたびに天を突くような叫び声と、安堵のため息。
50人以上が集まった狭い部屋には熱気が充満し、僕も柄にもなく叫びすぎて喉がカラカラになった。
90分の激闘の末、結果あのイングランド相手に、予想外の引き分け!
本当に惜しい試合だった。
いや、あとちょっとで勝てた試合だった。
勝利こそ逃したものの、強豪イングランド相手に互角の戦いをした選手らに、テレビの前で皆でずっと拍手喝采だった。
今回、アルジェリアにとっては実に四半世紀ぶりのワールドカップだった。
これまでアフリカの雄といわれてきたライバル、エジプトを最終予選で下し、悲願のワールドカップ本選進出を果たした。
が、実は元々仲が悪かったエジプトとの関係が、この試合によって更に悪化、エジプト政府はなんと駐アルジェリア大使を国外退去させ国交断絶(?)、アルジェリアも負けじと、これまた国内で働くエジプト人の労働ビザの発給を全てとめてしまった。
おかげでエジプト人数千人が路頭に迷うハメに。
なんと大人気ない・・・
日本がデンマークと戦うときも、多くの現地の友人が、「俺は日本を応援しているから頑張れ!」と手を握り声をかけてくれた。
その時は純粋に嬉しく思って「サンキュー!」と握手を交わしたのはいいものの、よくよく聞いてみると実は、数年前にデンマークは新聞記事でイスラム教の神様を侮辱したことがあって、その時以来世界中のイスラム教徒から目の敵にされていた。
その憎き敵を日本がとってくれ!ということだった。
その夜、吉良を討ち取った赤穂浪士のごとく、見事SAMURAIがデンマークを討ち取った瞬間、僕の携帯はお祝いメールの着信音が鳴り止まなかった。
「カタキをとってくれてありがとう!」と。
僕自身はサッカーはあまり得意な性質ではないけれど、皆で見るのはとても好きだ。
見ていてハラハラドキドキ楽しいし、何よりビール片手に皆で盛り上がれる。
ひたむきに走る選手のプレーに、国籍を超えて応援してあげたくなることもあるし、負けて人目をはばからずピッチで泣き崩れる選手を見て、目頭が熱くなくともある。
でもそんな試合の裏で、実は国のお偉いさん同士の大人気ないケンカや、国民同士の長い間のいがみ合いがあるのもまた事実だ。
サッカーは単にキャプテン翼君のように“ボールは友達!”の世界だけではないんだなぁと、今年のワールドカップでは妙にそれを実感してしまった。
育児サークル「わはは」
投稿者:けんすけ
「プァーーーー!!、パッパーーー!!」
朝から、国旗を着飾った多くの車がラッパを吹きつつ町を疾走している。
今日はいよいよサッカーワードカップのアルジェリア対イングランド戦。
事務所にいる現地従業員も皆、遠い恋人を待つかのように朝からそわそわ。
昼12時半からの試合に備えて、皆仕事そっちのけで10時半には昼食を食べ臨戦(応援)態勢、もちろん公官庁・銀行の窓口も誰もおらず開店休業。
まさに国を挙げてのイベントという感じだ。
僕ら日本人も、適当なところで仕事を切り上げ、応援に駆けつけた。
「おいぃぃぃぃーーー!!」
「うぉおおおおぉおお~~!」
「あぁぁぁっぁ~~!!」
危ういシーン、惜しいシーンが続くたびに天を突くような叫び声と、安堵のため息。
50人以上が集まった狭い部屋には熱気が充満し、僕も柄にもなく叫びすぎて喉がカラカラになった。
90分の激闘の末、結果あのイングランド相手に、予想外の引き分け!
本当に惜しい試合だった。
いや、あとちょっとで勝てた試合だった。
勝利こそ逃したものの、強豪イングランド相手に互角の戦いをした選手らに、テレビの前で皆でずっと拍手喝采だった。
今回、アルジェリアにとっては実に四半世紀ぶりのワールドカップだった。
これまでアフリカの雄といわれてきたライバル、エジプトを最終予選で下し、悲願のワールドカップ本選進出を果たした。
が、実は元々仲が悪かったエジプトとの関係が、この試合によって更に悪化、エジプト政府はなんと駐アルジェリア大使を国外退去させ国交断絶(?)、アルジェリアも負けじと、これまた国内で働くエジプト人の労働ビザの発給を全てとめてしまった。
おかげでエジプト人数千人が路頭に迷うハメに。
なんと大人気ない・・・
日本がデンマークと戦うときも、多くの現地の友人が、「俺は日本を応援しているから頑張れ!」と手を握り声をかけてくれた。
その時は純粋に嬉しく思って「サンキュー!」と握手を交わしたのはいいものの、よくよく聞いてみると実は、数年前にデンマークは新聞記事でイスラム教の神様を侮辱したことがあって、その時以来世界中のイスラム教徒から目の敵にされていた。
その憎き敵を日本がとってくれ!ということだった。
その夜、吉良を討ち取った赤穂浪士のごとく、見事SAMURAIがデンマークを討ち取った瞬間、僕の携帯はお祝いメールの着信音が鳴り止まなかった。
「カタキをとってくれてありがとう!」と。
僕自身はサッカーはあまり得意な性質ではないけれど、皆で見るのはとても好きだ。
見ていてハラハラドキドキ楽しいし、何よりビール片手に皆で盛り上がれる。
ひたむきに走る選手のプレーに、国籍を超えて応援してあげたくなることもあるし、負けて人目をはばからずピッチで泣き崩れる選手を見て、目頭が熱くなくともある。
でもそんな試合の裏で、実は国のお偉いさん同士の大人気ないケンカや、国民同士の長い間のいがみ合いがあるのもまた事実だ。
サッカーは単にキャプテン翼君のように“ボールは友達!”の世界だけではないんだなぁと、今年のワールドカップでは妙にそれを実感してしまった。
育児サークル「わはは」
投稿者:けんすけ