東京二十三区清掃一部事務組合から江東区議会清掃港湾・臨海部対策特別委員会(6月18日開催)に報告があった。(当日資料から)
■中防灰溶融施設溶融炉定期補修工事の施行について
◇東京二十三区清掃一部事務組合からの報告(資料4から)
中防灰溶融施設溶融炉の平成20年度定期補修工事については、平成20年10月21日契約不調となったため、法定点検や操業継続に不可欠な一部工事を除いて、平成21年度に延期したところである。その後、工事の施工者、実施方法等について検討を行った結果、平成21年度の定期補修工事については、早期に実施すべきものを「補修工事その1」通常の定期補修時期(11月~3月)に実施するものを「補修工事その2」とし2回に分け施工することにした。契約までの経緯などは傍聴記へ~
中防灰溶融施設溶融炉補修工事その1
契約金額:76.650,000円
工事期間:平成21年4月24日から7月18日まで
請負者:三菱重工環境エンジニアリング(株)
工事概要:各炉の誘引ファン、コンベヤ、直流電源設備、窒素ガス製造装置などの点検補修
中防灰溶融施設溶融炉補修工事その2
平成21年11月から12月予定
工事概要:補修工事その1以外の定期補修~耐火物等(まだ具体的な内容は決まっていない)
請負者:三菱重工環境エンジニアリング(株)予定
契約金額予定:1億6千万円+&=2億5~6千万円予定
法令定点検及び操業継続に必要な補修工事等を実施
工事期間:平成21年1月から2月
工事概要:電気設備、クレーン、計量器、プラント用空気圧縮機及び除湿機、出滓樋、水槽(クレーンだけでも中防灰溶融施設クレーン年次点検委託→三研工業(株) 680万円で落札(入札・見積もり経過調書より)
●中防灰溶融施設 400t/日(100t/日・炉×4炉) の実質稼働は?
平成19年度は2ヶ月~3ヶ月程度稼働 → 処理量は13,400t/年のみ
平成20年度は3ヶ月~半年程度稼働
●とにかくほとんど稼働していなくても定期補修は必要、問題施設であるからこそしっかり点検も必要なのかもしれないが~お金のかかる施設である。
●フルに稼働すると電気代は1日600万円といわれている~まともに稼働するのも恐怖の施設!!
■こんなにお金をつぎ込んで~安全に操業できる可能性はあるのだろうか?
●鉛や水銀事故に関しての改造工事は当然ながら三菱重工が持つということではあるが~長期間の操業停止、瑕疵判定のための停止期間、そのうえトラブルも頻繁に起きている。4号炉などは昨年11月に停止して復旧が5月である。(その間調査や点検もおこなったのだろうが~)
■事故や故障で溶融炉を停止すると~周辺大気のダイオキシン類は異常に高くなる?
●気の毒なのは、お隣の日本環境安全事業東京事業所(PCB処理施設)である。平成19年の水銀で炉を緊急停止したその日に、敷地境界の大気中ダイオキシン類の測定を実施。環境基準をオーバーしている。平成20年12月もあいにく3号炉を停止した日に環境測定をしている。
関連(本ブログ3/12)
■PCB東京事業所敷地境界大気中ダイオキシン類の環境基準超過は中防灰溶融施設の稼働状況と関連があるのか?
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/187470ca8721931a03eb87b14c922be8
■東京二十三区清掃一部事務組合は「一般廃棄物処理実施計画」はつくっているのだろうか?ホームページでは公開されていないが~
●東京二十三区清掃一部事務組合から新江東清掃工場へのごみの搬入基本計画についても報告があった。なんと『新江東清掃工場への区集ごみは「江東区と江戸川区分」が基本で計画している』というのである。全く現状とかけ離れた大雑把ないい加減な実施計画である。こんなことで一般廃棄物処理基本計画のごみ量予測や適正なごみの処理計画ができるのだろうか? 詳細は清掃港湾傍聴記へ~
議会清掃港湾委員会での詳細は↓↓
■清掃港湾・臨海部対策特別委員会傍聴記(2009年6月18日)
http://www.k4.dion.ne.jp/~ecobag/23kugomi/pdf/090618.pdf
関連(本ブログ12/5)
■中防灰溶融施設 定期補修工事契約不調で補修出来ず 延期!!
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/d1b7f9e6a46931911ca97d5dc306dadd
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