東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

JESCO東京事業所敷地境界ダイオキシン類の環境基準超過と周辺の廃棄物処理施設との関連は?

2009年03月12日 23時29分10秒 |  PCB/DXN類など

 PCB東京事業所敷地境界大気中ダイオキシン類の環境基準超過は中防灰溶融施設の稼働状況と関連があるのか? 環境測定日と溶融炉のトラブルでの炉停止日がぴったり重なるとダイオキシン類は異常に高くなる。そして風向きは南南西の風である。

■敷地境界の大気中ダイオキシン類測定結果
◆平成19年9月11日 測定値0.62pg-TEQ/m3
-中防灰溶融施設9月7日~9月10日に排ガス中の水銀濃度を規制値超過で放出し、10日にやっと炉を停止している。
◆平成20年12月5日 測定値0.34pg-TEQ/m3
-中防灰溶融施設3号炉 トラブルで炉停止
たまたまなのかどうかは誰にもわからない。排出ダイオキシン類にどこの施設が出したものかみんな名前を付けてほしい。ダイオキシン類の異性体別測定結果から全てグラフ化して調べてみたこともあるが~ とにかく、灰溶融施設も焼却施設もPCB処理施設もダイオキシン類の発生施設であることはまちがいない事実である。

-原因施設の特定に迷うダイオキシン類排出施設だらけの中防-
今回は環境基準はオーバーしていないもののまたもや高い大気中ダイオキシン値 東京PCB処理施設敷地境界 「北西端」で0.34pg- TEQ/m3(前回0.62pg- TEQ/m3)ともに南南西の風



 平成19年9月に敷地境界北西端がダイオキシン類0.62pg-TEQ/m3と環境基準をオーバーしたものの、平成20年5月8月と平均的(?)な値になったので、まあ一過性のものだったのだろうと少し安心もし様子見をしていたのだが…

 今回またもや、上記のように北西端で0.34pg-TEQ/m3である。そして前回と同じように南南西の風である。南南西の風だとダイオキシン値が高くなる!南南西の風上に位置する施設はどこだ!!(JESCO自身の排気換気の排出方向は風向きからして受けていない感じもするが…各施設から排出の積み重ねであることはまちがいないことであろうが~)

JESCOは、今回のダイオキシン測定結果も焼却由来のダイオキシン類が主でPCB由来のものは少ないという~

■大気中ダイオキシン類環境基準超過0.62pg-TEQ/m3 の原因は中防灰溶融施設のトラブルか? JESCOダイオキシン類測定日に中防灰溶融施設水銀値超過で施設稼働停止、灰溶融炉立下げ中!! 
 今回、「南南西の風」がいろいろ気になって位置関係や検査日をもう一度再確認してみた。そして、重大なことを発見した。どうして前回気がつかなかったのか自分でも不思議なのであるが~ 東京二十三区清掃一部事務組合中防灰溶融施設は試運転時からトラブル続きで動くまもなく止まってばかりの施設である。ほとんど稼働していないので、全く問題外として気にとめなかったのであるが~ なんと、平成19年9月10日~11日の環境基準を超過した値のサンプリング期間中、中防灰溶融施設はトラブルの改造工事終了後9月5日に溶融炉の稼働を開始し、9月7日~9月10日に排ガス中の水銀濃度を規制値超過で放出した時期と重なっているのだ!!…で、10日にやっと炉を停止している。当然ダイオキシン類に関しては常時観測していないので、いくら放出していても誰にも全くわからないのである!!立上、立下げ時のダイオキシンなどけっして測定しないだろうし、していても公表しないだろう。~公表されている年1回(今は年4回)の排ガス測定値は十分に基準を下回ってはいるけど~

●今となっては、中防大気中のダイオキシン類基準超過の原因が中防灰溶融施設であったとの証明もできないし、そうではないとの証明もできない。でもまあ~ 誰が考えても中防灰溶融施設のトラブル時にJESCOが環境測定を実施したということはかなり値の上昇の大きな要因となっているだろうな~

●他にもまだまだ周辺の気になる施設は東京二十三区清掃一部事務組合破砕ごみ焼却施設や「東京臨海リサイクルパワー」である。東京臨海リサイクルパワーは産業廃棄物のプラスチック類、感染性の医療廃棄物の焼却施設である。公表されている排ガス測定は当然基準値はクリアーしているが~どのような稼働状況なのかはここのところ聞いていないので~



●中防灰溶融施設の操業状況 赤線は稼働停止期間
 9月5日炉立上-水銀基準値超過で10日稼働停止(その間水銀だけではなくダイオキシンもたっぷり放出か!!)たまたまJESCOのサンプリング期間と重なった!!平成20年度分はまだ詳細は公表されていないのでいずれまた~

 心配なのは、これら施設の関係者で協議会(連絡会)をつくって年1回だか何か集まりをもつということであるが~それぞれがいかに排出削減をするかというような協議会とはとても思えない。下手をすると各施設で連絡を取り合って、「問題あり」の時は環境モニタリングをおこなわないように(まわりの施設が止まっているときにモニタリングをするとか)の連絡機関、調整機関になったりしては大変だ。委員会中、東京都の担当者もなんと無責任に人ごとかのようないいかたをしていたが…。スーパーエコタウンでこれら事業者を誘致したのは東京都である。しっかりと責任をとってほしい!!







23区の清掃工場周辺でも江東区の大気中ダイオキシン値は高いが、それでも近年0.3pg- TEQ/m3を超えることなどない!! やはり0.62pg- TEQ/m3や0.34pg- TEQ/m3は驚くべき異常値なのではないか!!

関連
■大気中ダイオキシン類とPCB廃棄物との関連をグラフで見ると~
http://www.k4.dion.ne.jp/~ecobag/PCB/pcb.htm

■廃棄物処理施設集中立地の中防で、ついに大気中のダイオキシン類濃度が基準値超える!
2008年03月05日 23時59分26秒 / PCB/ダイオキシンなど
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/df584582439a21983c967a9852daa5ae

■大気中ダイオキシン類とPCB廃棄物との関連は?
2008年06月21日 23時44分34秒 / 23区のごみ
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/415c758819a60a72b67c59bfc42765da

■第17回東京PCB廃棄物処理事業環境安全委員会(3/10)報告
PCBのホームページへ
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/sub/pcb/safety/safet.tokyo.htm#090310

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