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東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

23区の焼却炉故障による休炉件数 2009年度「目標の45回以下」をすでに上回る?!

2010年03月08日 23時10分05秒 | 東京23区のごみ

※グラフは東京二十三区清掃一部事務組合「清掃工場作業年報」、2009年度は「清掃工場故障週報」情報開示請求資料より作成「グラフは要取扱注意 (2010/03/09追記)」

※平成19年度までは、故障件数トップランナーの大田第二工場を含む。平成20年度からは大田第二工場は建て替えのため休止中。もうすでに初期トラブルとはいい訳にもならない世田谷は、それを引き継ぐのか、今年度もすでに10件の故障による休炉あり!

■経営改革プラン 2009 平成21年4月
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/plan/keieikaikaku/keieikaikaku2009.pdf
【目標数値等】
(6)具体的取組項目(10頁)
1 安全で安定的な管理運営(1)安全で確実な工場運営の推進
①安全・安定稼動の一層の推進
取組項目No.1 予防保全の推進 担当課:技術課
現状・課題
:現在21の清掃工場と中防処理施設が稼動しているが、建設以降稼動年数の長い工場が増加している。これらの施設を安全で安定的に運営管理するためには、故障等トラブル発生の未然防止に一層努める必要がある。
内容:施設を安全かつ安定的に稼動するため、過去の故障事例を調査し、原因・要因等を分析把握して同類事故発生の未然防止に努める。
 設備機器類の維持管理にリスク管理手法を取り入れ、予防保全、予知保全(寿命予測)、事後保全の適用分類とその基準を見直す。
年度別計画21年度:過去の故障事例を調査分析し、原因、要因を把握するとともにリスク管理手法を取り入れ安全安定稼動に影響の大きな事例について得られた知見を共有化し再発防止に努める
22年度:過去の故障事例を再検討し、機器類の維持管理に係る予防保全、予知保全、事後保全の適用分類と基準の見直し
目標数値等 21年度から:故障による焼却炉停止件数(45回以下)
目標数値等 23年度から:溶融炉(ガス化炉含む)の故障件数(20年度比約15%減)

●何となく嫌な予感!! もしかすると、やっかいな世田谷は平成20年度からは灰溶融施設と同じ扱いにするということかな~↑↑「溶融炉(ガス化炉含む)の故障件数(20年度比約15%減)」そうだな~ 何でも都合のいいように目立たないようにあれこれするのであろう。ということは、焼却炉の故障による休炉(45回以下)の目標は何とか達成ということになるかも~でも、それにしては目標数値の設定が低すぎ、大田第二と世田谷を差し引くと前年度以前より件数を多くした目標になる。そうか!廃プラ混合焼却によるダメージを考慮して、従前より故障件数を多く想定したのかな? とりあえずせっかくグラフを作ったので、しばらくそのままにしておこう~(いつものことではあるが一人で遊んでしまったなあ~) グラフは要取扱注意 (2010/03/09追記)

●「経営改革プラン 2009」では、故障による焼却炉停止件数は45回以下が目標指数となっている。昨年12月末ですでに48回、2月21日現在で51回の休炉あり~年度末3月までにはどうなるか。これも廃プラ混合焼却の影響大なのか~ 他に破砕ごみ施設は休炉が5回。焼却炉の停止は7回。溶融炉に関しては休炉で13件である。昨年度は34件なので例年よりかなり少なくなりそう。

●しかし、廃プラ混合焼却の影響を知るためには故障週報だけではあまりよくわからない。当然のことではあるが故障件数だけでもとうてい判断はできない。とりあえず工場別で休炉が多いのが、大田(5回)、新江東(4回)、豊島(6回)、足立(4回)、世田谷(10回)。なかには「東京電力の原因で送電線の電圧低下が発生」のため~などというのもある。

●今、公開されている「随意契約の内容」から焼却炉等の補修等工事発注状況)といろいろ付け合わせているのだが、具体的に(廃プラ混合焼却が経年劣化に追い打ちをかけた)などと工事発注の原因まで書いているわけではない。(随意契約の必然性というか「相手方の選定理由」が目的の公開資料なのか?) 経年劣化といわれてしまえば素人には太刀打ちはできない。こればかりは、現場の人の知識や長年の経験で正確に発信してもらうしかない。なにしろ、品川の死亡事故であれ、故障週報には全く何の記載も出てこないので~。故障週報だけでは事故やトラブルはよみとれないということなのであろう。ある意味当然といえば当然、事故やトラブルになる前に、定期点検などで見つけて補修工事をするのであろうから。故障になってからでは遅いのである。その前に見つけて手当をしなければ~ それでも故障による休炉は、年度末まで残すところ1ヶ月以上もあるのだが、すでに焼却炉の休炉は51件である。


公表されている「随意契約の内容」のなかで具体的に工事発注の理由が書いてあったのは↓↓
(「工事発注年間計画表」に載せられなかった、緊急のものだけに理由が書いてあるのかもしれない。平成21年度工事発注年間計画4/1現在で141件の予定が、3/8現在では230件になっている工事発注年間計画。この追加工事、追加工事を見るだけでも、定期点検後やトラブル後の補修工事の必要性などが読み取れる~)

■「新江東清掃工場2号炉ボイラー下部ホッパー耐火物補修その他工事」
工事着手の時期:2009/11/4 工事完成の時期:平成21年11月30日まで
契約の相手方:株式会社 タクマ 契約金額: 3,435,600円
相手方の選定理由:本件は、2号炉ボイラー下部ホッパー耐火物の脱落・損傷及び2号炉ごみ投入ホッパー水冷ジャケットの水漏れ発生よる、ごみバンカ残量増加等の事故影響を緊急に解消する必要があることから、東京二十三区清掃一部事務組合緊急事施行要領に基づき、補修工事を実施するものである。(以下の理由により、上記業者を選定したは省略)

■品川清掃工場コンベヤ等安全対策工事
工事着手の時期:平成21年9月18日 工事完成の時期:平成21年10月21日
契約の相手方:日立造船株式会社東京本社 契 約 金 額:5,565,000円(後に5,819,100円に契約変更)
相手方の選定理由:本工事は平成21年9月5日に起こった重大な労働災害の対策工事である。当工場は、労働基準監督署へ溶融炉の運転を再開する前に改善工事を行うことを報告し、その内容を履行することにより運転を了承された。現在、当工場の灰溶融炉2炉の停止により関係工場の残灰の処理が困難となっており、工事を至急実施して早急に炉を稼動させる必要がある。 上記の業者は当該機器を設計・設置したもので、機器の構造を熟知している。また、当工場の定期補修工事のほか、清掃一組の他清掃工場での豊富な施工実績を有しているので迅速な施工ができる。
●但し、このようなことは故障週報にはなにも出てこない。

●新江東清掃工場は、もうぼろぼろなのか今年度はやたら工事の発注がある。これまで公開されている10件の随意契約工事だけで9億円以上ある。巨大な清掃工場はそれだけでも維持管理がたいへんなのか。今年度の23区の工場全体では、4月から今日現在までの公開されている随意契約工事発注金額は総計で約97億円である。

●故障週報は今日手に入ったばかりで、故障内容まではあまりみていない。とりあえず件数だけの確認をした。これからじっくり見てみよう~



関連(本ブログから)
■23区清掃工場の安全で確実な工場運営とアウトソーシング/経営改革プラン2009から~
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/acb8c2d43927d200a5df638343d41591


●公募枠の区民委員として参加した「サーマルリサイクル実証確認結果の確認等検討委員会」は、2月22日の第7回で全て終了した。検討委員会開催の度に、委員としての謝礼を毎回5,000円受け取った。(税金を引かれると4,710円/回)なにかいい使い道はないかと考えていたのだが、情報開示請求をした際の写しの開示費用に充てることにした。これまで、焼却灰溶融スラグの重金属類試験結果(JIS外部検査、自主検査)、周辺大気や雨水のダイオキシン類濃度計量証明書など、そして今回の清掃工場故障週報の費用にも~まだまだたくさん残っている!

●今日は、午前、午後(G/upの集まり)と出かけていたら~もう家に帰ってからクシャミの連発である。目もかゆくて開けておれない。パソコンもとりあえず終了~





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