下手の横好き日記

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島田荘司『御手洗潔の挨拶』

2007-02-12 19:03:01 | 
先に『異邦の騎士』を読もうかとも思ったのですが、
刊行されたのがこちらの方が早いみたいだったので、『挨拶』から先に読みました。
短編集なんですけど、読後にはすっかり御手洗ファンと化してしまった私がいます(笑)

☆「数字錠」
 密室&アリバイの謎が中心の作品です。
 悲しい事件ですけど、御手洗の優しさが溢れていてグッときました。
 孤独を知る人間だからこそ、孤独な魂に共感を覚えるんでしょうね・・・
 この時期に石岡と御手洗は同居を始め、まさにホームズ&ワトソンのようです。
 
☆「疾走する死者」
 不可能犯罪を扱った作品で、すごいトリックが炸裂している衝撃作。
 読者への挑戦も付いていました。(→解答出せず^^;) 
 この作品では、御手洗の特技が堪能できます。(カッコいい!!)
 叙述は石岡ではなく、隈能美堂巧(くまのみど・たくみ)という若者。
 しかし、凄い名前ですね(笑)
 御手洗が積極的に犯人を告発する理由が、受けます。

☆「紫電改研究保存会」
 酒場で語られていた謎めいた昔話に、横から御手洗が解答を出す話。
 ホームズの『赤毛同盟』を狙ったものだと思います。
 爽やかというものでもないけど、読後感はいい感じでした。

☆「ギリシャの犬」
 誘拐もので、犯人との駆け引きなど話の展開が面白いです。
 御手洗の犬好きな一面や、経歴の1部がわかります。
 推理の余地は少なかったけど、どこにいるんだ犯人!?というサスペンスが最高でした。

次はいよいよ『異邦の騎士』です。楽しみだな~♪


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2 コメント

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御手洗潔 (水野達也)
2007-02-13 20:21:02
御手洗潔はかなりぶっ飛んでいるのですが、隠れたというか、隠した優しさをもっていて、愛すべきキャラクターですよね。

私も本作品は読んだのですが、もう10年ぐらい前なので、それぞれのお話は忘れてしまいました。

でも、『異邦の騎士』が良かったのは今でも覚えています。

viviandpianoさんの感想楽しみにしていますね♪
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隠した優しさ (viviandpiano)
2007-02-13 23:20:05
その辺りが、女性ファンの多い理由なんでしょうか。
この人間的な深みがたまらないんでしょうね。
率直な行動も共感が持てますし・・・

『異邦の騎士』昨夜読み終えました。
その感動は、張り切って記事にしたいと思います♪
『疾走する死者』の話で、石岡が泣いていた理由がわかりました。
御手洗、いい人です・・・
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