下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

泡坂妻夫『亜愛一郎の逃亡』

2010-03-16 23:54:56 | 
亜愛一郎シリーズ最後の作品集です。
以下の8つの短編が収録されています。

 第一話「赤島砂上」
  ヌーディスト達がバカンスを楽しむ島に、突然現れた誘拐犯!?
  これは・・・映像化は無理ですね(笑)→モザイクだらけ

 第二話「球形の楽園」
  誰も侵入不可能な球形のシェルターの中で、男の他殺体が発見された。
  犯人はどうやって犯行を行ったのか・・・??
  これは、大体想像がつきました☆

 第三話「歯痛の思い出」
  皆が痛みと戦っている口腔外科の待合室。
  待ち時間に周囲を観察しているうちに、大発見が!!
  「亜さん、井伊さん、上岡菊けこ・・・?」のリピートがツボでした(笑)

 第四羽「双頭の蛸」
  北海道の神秘の湖で、双頭の巨大な蛸が目撃された!?
  調査を始めた雑誌記者・亀沢の目の前で殺人事件が・・・
  う~む・・・こんな調査さえしなければ、こんなことにならなかったかも。

 第五話「飯鉢山山腹」
  飯鉢山の旧道の奥にある弁天岩横の谷底で、車ごと転落した男の死体が発見された。
  道の奥は崖崩れが起こっており、事件は崖崩れの後で起こったと思われたが・・・
  こ、これは無理があるかも・・・(^^;

 第六話「赤の賛歌」
  激しい叫びを宿した画家の作風が、変わってしまったのは何故か?
  画家の人生の足跡をたどるうち、亜は真相に至ったが・・・
  これも当たったといえば当たりましたが、芸術は難しいですね。

 第七話「火事酒屋」
  火事が大好きな酒屋が、火事の現場の殺人事件の容疑者に・・・
  いかにもマジック的なトリックだと思いました。

 第八話「亜愛一郎の逃亡」
  雪に閉じ込められた宿から、亜は忽然と消失する・・・
  物語のオチとしては、何というかもう、おなかいっぱいです。
  カーテンコールの舞台挨拶みたいで、楽しい終わり方でした。


ということで、完結した亜愛一郎シリーズ。
何で続編がないのか、色々考えていたのですが、こういうオチか。
三角の顔をした老婦人の正体も分かったし、満足です☆
全編を通して、ドカン!という大掛かりな仕掛けはなかったけれど、
小気味のいい言葉遊びなど、テーブルマジックみたいな感じかも。

回文・・・よく思いつくなあ(^^;
私も考えてみました。
「亜だから良き敵が来て清らかだあ」
意味はありません(笑)


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4 コメント

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★★★ (あかね)
2010-03-17 11:52:01
あらすじと感想を読んだだけでも、
この作品の楽しさがつたわってきましたよ

しかし、この作品で亜さんシリーズが完結って意外でした
もっと続くものなのかと・・・思ってた

だけど、納得の?オチありなんですね

またまた興味が沸きましたー
(最後の回文・・・viviさん作★すごい~意味がなさそうで意味アリに感じましたよ!)
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Unknown (うさぎさん)
2010-03-17 19:34:10
病院いってきました。
症状はこんな感じでこんな結果で、viviさんは
どういう症状だったかもう少しうかがいたいので、
いつも限定にしてる方のブログに書いたので
お忙しいとこすいませんが、コメントしてください。
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あかねさんへ (viviandpiano)
2010-03-18 02:26:28
このシリーズ、かなり楽しいです。
洒落っ気が効いていて、
ユーモアのあるミステリという感じ♪

あんまり暗い話もないですし、
亜の振る舞いが微笑ましく感じられるようになったら、
ハマった感じでしょうか(笑)

回文、出てくるんですよ。
考えるの、苦労しました(^^;
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うさぎさんへ (viviandpiano)
2010-03-18 02:28:12
コメントしてみました。
お役に立てばいいんですけど・・・

神経系の痛みって拷問のようだから、
我慢してると精神衛生上良くないですよね。

早く痛みが収まるといいですね。
また、何かあったら遠慮なく質問してください。
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