創元推理文庫の編集による乱歩の短編集です。
雑誌の初出の時の挿絵も入っていたりして、かなり当時のムードが楽しめました。
次の作品が収録されています。
☆「二癈人」
湯治場で知り合った男に打ち明けたのは、辛い夢遊病の過去だったが・・・
このオチは予想がついたけど、それでも、うまいな~。
☆「D坂の殺人事件」
誰も出入りしていない古本屋で女が殺された・・・明智小五郎登場!
推理合戦になってるのがいいけど、トリックはもう1つかな。
☆「赤い部屋」
罪に問われない殺人を繰り返しているという男の話。
これは以前に読んだけど、再読しても面白いですね☆
☆「白昼夢」
短いので、あらすじさえも紹介できませんが、ぞくっと来る作品。
☆「毒草」
堕胎薬になる毒草の話をしている、その背後に・・・
今の世相から見ると、衝撃度は薄くなってるのが、逆に愕然とします。
☆「火星の運河」
彷徨う暗い森の奥には、小さな美しい沼があったが・・・
漱石の『夢十夜』に出てきそうな話です。
☆「お勢登場」
不倫な妻の行状に目をつぶり、肺病で死を待つ男の身に起こった出来事とは?
こ、これは・・・苦しくなりますけど、今の世相の方がやっぱり恐ろしいかも・・・
☆「虫」
1人の女を、完全に自分のものにしたいと考えた男の末路とは・・・
イメージに浮かぶ乱歩らしい作品ですが、やだよ~(>_<)
☆「石榴」
旅先で出会った探偵小説マニアに、休暇中の警官が語った硫酸殺人・・・
ちょっとグロいけど、ミステリ的にはかなり面白い作品でした。
☆「防空壕」
この世の地獄は美しかった・・・空襲の日の人間消失の謎。
結果は予想通りでしたが、空襲の描写は、乱歩の美学が溢れてました。
大正から昭和初期の発表作ですから、文章の硬さは覚悟してたんですけど、
これがまったく気にならずに、サクサクと読めました。
やっぱり、人を引き込む文章を持っている人の作品は違いますね。
こんな感じなら、他の長編なんかにもチャレンジできるかも。
それにしても、乱歩先生と言えば、グロとか狂気とか、激しいイメージですけど、
現代社会に現実に起きている事件を知ったら、乱歩先生はビックリするのでは??
雑誌の初出の時の挿絵も入っていたりして、かなり当時のムードが楽しめました。
次の作品が収録されています。
☆「二癈人」
湯治場で知り合った男に打ち明けたのは、辛い夢遊病の過去だったが・・・
このオチは予想がついたけど、それでも、うまいな~。
☆「D坂の殺人事件」
誰も出入りしていない古本屋で女が殺された・・・明智小五郎登場!
推理合戦になってるのがいいけど、トリックはもう1つかな。
☆「赤い部屋」
罪に問われない殺人を繰り返しているという男の話。
これは以前に読んだけど、再読しても面白いですね☆
☆「白昼夢」
短いので、あらすじさえも紹介できませんが、ぞくっと来る作品。
☆「毒草」
堕胎薬になる毒草の話をしている、その背後に・・・
今の世相から見ると、衝撃度は薄くなってるのが、逆に愕然とします。
☆「火星の運河」
彷徨う暗い森の奥には、小さな美しい沼があったが・・・
漱石の『夢十夜』に出てきそうな話です。
☆「お勢登場」
不倫な妻の行状に目をつぶり、肺病で死を待つ男の身に起こった出来事とは?
こ、これは・・・苦しくなりますけど、今の世相の方がやっぱり恐ろしいかも・・・
☆「虫」
1人の女を、完全に自分のものにしたいと考えた男の末路とは・・・
イメージに浮かぶ乱歩らしい作品ですが、やだよ~(>_<)
☆「石榴」
旅先で出会った探偵小説マニアに、休暇中の警官が語った硫酸殺人・・・
ちょっとグロいけど、ミステリ的にはかなり面白い作品でした。
☆「防空壕」
この世の地獄は美しかった・・・空襲の日の人間消失の謎。
結果は予想通りでしたが、空襲の描写は、乱歩の美学が溢れてました。
大正から昭和初期の発表作ですから、文章の硬さは覚悟してたんですけど、
これがまったく気にならずに、サクサクと読めました。
やっぱり、人を引き込む文章を持っている人の作品は違いますね。
こんな感じなら、他の長編なんかにもチャレンジできるかも。
それにしても、乱歩先生と言えば、グロとか狂気とか、激しいイメージですけど、
現代社会に現実に起きている事件を知ったら、乱歩先生はビックリするのでは??
収録作では「赤い部屋」の悪意が一番でしょう。
残りの短編では「心理試験」「二銭銅貨」だけでよいかも。
長編は幻想か通俗です。
通俗では「黒蜥蜴」が一番好きですが、どれも似たり寄ったりで少年探偵団物と大差ないです。
あと「陰獣」でしょうか。
あああ・・・なんだか読みたくなってきた~まずい(笑)
江守サンのコメント見ても、「陰獣」も再読したくなってきた(笑)
お団子屋さんが多かったのでしょうか??
「赤い部屋」はやっぱり秀逸でしたね☆
「石榴」も、見せ場があって好きでした。
長編は「陰獣」が有名ですよね。
見かけたら買ってみようかな~(^^)
タイトルが怖そうだから、
全然手を出してなかったけど、
やっぱりミステリを読んでると、
解説とかで触れられてたりして、乱歩先生は気になります。
ちょっとずつ、読めればいいな♪
映画(美輪明宏版・京マチ子版)も両方観ました。
レンタル可能ならDお勧めなのですが、詳細は不明でm(_ _)m
あと、ほめられた作品ではないですが、話のタネに明智対ルパン「黄金仮面」は如何でしょう。
昔から、映像化もされているんですね。
少年探偵団は、子供のときに読んだ記憶がありますが、
既に、内容は覚えていません(^^;
「ふふふ・・・明智君」
とかいう口調が、子供心に面白かったのを覚えています。
同じジュブナイルでもホームズものは論理に感動してたけれど。
そう言えば、2,3年前に怪人20面相の映画、
なかったでしたっけ??
viviさんの地方で放送されるか不明ですが、新番組「三代目・明智~」がTBS系深夜であります。
以前、日テレ系で放送した「乱歩R」と似た設定です。
深夜枠って、ローカル局は好き放題なので、
TBS系でもやってない番組があったりします(^^;
「二十面相伝」というのがあるんですね?
でも、乱歩の原作ではないんですか。
あんまり話題になってないのは、
面白くなかったんでしょうかね(^^;
日テレとタイアップした映画なので、その内地上波で観れるでしょう。
しかも主演は先の二人ではなく金城武でした。
今年末には日テレ系「金曜ロードショー」で観れると予想しときます。
DVD化もされてません(どうも不人気だったみたいです)