オリンピック観戦から離れて、久しぶりの読書。
読んだのは、ロボットをテーマに瀬名氏が書き上げた連作短編で、
メインになっているのは以下の5編です。
☆『ハル』たましいと身体
2001年、ハルという犬型ペットロボットが発売される。
ところが機械のはずのハルが生きているというユーザーが増え始め・・・
ロボットの「たましい」の存在を問う作品です。
ある個人の仕草を完璧に再現するロボットの登場による混乱ぶりは、
ありえるかもな~と少し恐ろしくなりました。
☆『夏のロボット』来るべき邂逅
小学6年の夏に科学館で会話したロボジロウ。
そして、恵に不思議な話をしてくれた麦藁帽子の「先生」。
ロボットと人間の関係が大きく変わろうとする狭間で、恵は・・・
赤ちゃんの動作をするロボットが開発されたというニュースがありましたが、
それと同じように、学習していくロボットが出現しています。
☆『見護るものたち』絶望と希望
タイの地雷原の村に生きる少女・リー。
ある日、突然現れた真っ黒な犬に導かれ、彼女は不思議な機械を見つける。
それは誤作動で地雷原に取り残された地雷除去ロボット・デミルⅡだった・・・
地雷探知犬アインシュタインとデミル、リーのつながりが切なくて。
種を超えて人間と犬が心を通わすのなら、ロボットと犬も心が通じてる?
少なくとも、犬の方はロボットをパートナーと認めてるだろうな・・・
☆『亜希への扉』こころの光陰
2015年、ロボット・コンサルティングをしている良祐の元に、
ある日、不法に捨てられていたロボットを持った少女・亜希が現れる。
そのロボット・ロビイと亜希と良祐の交流はその後も続いていくが・・・
あと5年後の世界とは思えませんけど(^^;
パーソナルロボットが普及したら、現実になりそうな話です。
ほのかに恋愛小説仕立てなのは、女子向きですね(笑)
☆『アトムの子』夢みる装置
2003年4月7日、手塚治虫記念パークで「鉄腕アトム」が誕生した!
だが、それは心を持たぬ見かけだけのアトム。
夢と現実のギャップに、次第にロボットブームは去り、2030年になった・・・
正義感を持ったロボットが存在しえるのか?という問題に、
正面からアタックしているような作品ですね。
『デカルトの密室』に出ていたような哲学的問題も内包しているんですね・・・
これらの作品の合間に『WASTELAND』という物語がつづられていきます。
人類が滅びた後の地球、残された工場を使ってロボットたちが生き残っていて、
ある少年ロボットが伝説のアトムというロボットを探しに旅に出る話。
滅びの中の希望の美学を感じさせる素敵な物語でした☆
この作品を読んで、瀬名氏は心からロボットキャラが好きなんだな~と思いました。
ハルが発売されたら、欲しいかも♪
読んだのは、ロボットをテーマに瀬名氏が書き上げた連作短編で、
メインになっているのは以下の5編です。
☆『ハル』たましいと身体
2001年、ハルという犬型ペットロボットが発売される。
ところが機械のはずのハルが生きているというユーザーが増え始め・・・
ロボットの「たましい」の存在を問う作品です。
ある個人の仕草を完璧に再現するロボットの登場による混乱ぶりは、
ありえるかもな~と少し恐ろしくなりました。
☆『夏のロボット』来るべき邂逅
小学6年の夏に科学館で会話したロボジロウ。
そして、恵に不思議な話をしてくれた麦藁帽子の「先生」。
ロボットと人間の関係が大きく変わろうとする狭間で、恵は・・・
赤ちゃんの動作をするロボットが開発されたというニュースがありましたが、
それと同じように、学習していくロボットが出現しています。
☆『見護るものたち』絶望と希望
タイの地雷原の村に生きる少女・リー。
ある日、突然現れた真っ黒な犬に導かれ、彼女は不思議な機械を見つける。
それは誤作動で地雷原に取り残された地雷除去ロボット・デミルⅡだった・・・
地雷探知犬アインシュタインとデミル、リーのつながりが切なくて。
種を超えて人間と犬が心を通わすのなら、ロボットと犬も心が通じてる?
少なくとも、犬の方はロボットをパートナーと認めてるだろうな・・・
☆『亜希への扉』こころの光陰
2015年、ロボット・コンサルティングをしている良祐の元に、
ある日、不法に捨てられていたロボットを持った少女・亜希が現れる。
そのロボット・ロビイと亜希と良祐の交流はその後も続いていくが・・・
あと5年後の世界とは思えませんけど(^^;
パーソナルロボットが普及したら、現実になりそうな話です。
ほのかに恋愛小説仕立てなのは、女子向きですね(笑)
☆『アトムの子』夢みる装置
2003年4月7日、手塚治虫記念パークで「鉄腕アトム」が誕生した!
だが、それは心を持たぬ見かけだけのアトム。
夢と現実のギャップに、次第にロボットブームは去り、2030年になった・・・
正義感を持ったロボットが存在しえるのか?という問題に、
正面からアタックしているような作品ですね。
『デカルトの密室』に出ていたような哲学的問題も内包しているんですね・・・
これらの作品の合間に『WASTELAND』という物語がつづられていきます。
人類が滅びた後の地球、残された工場を使ってロボットたちが生き残っていて、
ある少年ロボットが伝説のアトムというロボットを探しに旅に出る話。
滅びの中の希望の美学を感じさせる素敵な物語でした☆
この作品を読んで、瀬名氏は心からロボットキャラが好きなんだな~と思いました。
ハルが発売されたら、欲しいかも♪
アイザック・アシモフのSFを思い出しました。
ロボットが自分の存在を考えるんです。「我思う、ゆえに我あり」
そのハルから命名されたと言う設定でした。
SF畑の満さんなら、
楽しめる作品かもしれません♪
我思うゆえに我あり。
同じような哲学的なテーマにも、取り組んでいる作品です☆
短編の連作~
なのですね
ロボットが心を持つ・・・とか
そういったテーマのものって好きなんです
ぜひチェックしてみます
硬質でスピード感溢れる文章を書いていた瀬名先生ですけど、
本当はとても温かい文章を書く人なのだと、
最近ではすっかりファンになっています♪
連作短編で、登場人物などは全然別なんですが、
同じ世界観で書かれています。
瀬名作品入門にはいいかも☆
今SFちっくな作品を読んでいるのですが
とても面白くて
もしかしたら自分はSF好きなのかも・・・
瀬名先生の作品・・・入門編かぁ
私はSFは嫌いではない方です。
だって、かなり論理的でしょ?
理屈っぽいじゃないですか。
現実にありそうで、ないというのが、
ミステリの中の犯罪と同じでいいんですよね☆