坂口安吾氏のミステリの、いえ探偵小説の代表作です。
角川文庫で読みましたが、解説が高木彬光氏だというのもびっくりでした。
この作品は、高木氏の傑作『刺青殺人事件』をおさえて、
第2回探偵作家クラブ賞(今の日本推理作家協会賞)を受賞したのです。
興味津々で読み始めました。
作家・矢代は、詩人・歌川一馬の懇願を受けて、山間の歌川家の館に向かう。
歌川家は酒造業を営む資産家で、一馬はその跡取りなのだが、
1年前の継母の死にまつわる脅迫状が届いたと言うのだ。
ところが、館には予定外の来客たちが待ち受けていた。
作家、弁護士、画家、劇作家、女優・・・一筋縄ではいかない奇人・変人たち。
何者かが一馬の名前を使って招待したらしいのである。
渦巻く愛憎に絡み取られた複雑な人間関係。
やがて、それは8つもの殺人事件に発展していく・・・
いやはや(死語♪)・・・大変な作品でした。
読み始めて20ページ余りで、主要登場人物が20人以上。
しかも「登場人物紹介」が無いので、名前と立場を理解するために、
私は自分で登場人物一覧表を作りながら読みました(^^;
なんせ、今風に言えば「元カレ」「元カノ」のオンパレードで、
よくもまあ、こういう交友関係が成り立つものだと感心しました。
それも最初から変わり者だらけの設定なので、まあいいのですが、
こういう人たちがひとつの場所で暮らして何か起きないわけが無いですね。
しかも、財産とか絡んできますし・・・
担当警察官のあだ名がユーモアあって笑えました。
何でも勘繰って犯人を見つけ出す「カングリ警部」
その部下で、どんな手口でも嗅ぎ分けて犯人を捜す「八丁鼻」
同じく、単純な事件を複雑怪奇に考えすぎる「読ミスギ」
同じく、男どもを鼻であしらう美人婦人警官で時々頭に犯人がピンとくる「アタピン」
個性的ですね~(笑)
で。坂口氏渾身のトリックは、やっぱり当時としては衝撃だったのかな。
ただ・・・ロジカルなことは認めますが、
ハチャメチャな人物たちだけに、いきなりそこで常識を出されても・・・とは思います。
でもまあ、私の予想は当たってましたけど☆
文体は、やっぱり固いな~っと思いました。
横溝作品や高木作品に比べると、「小説」という感じがしないですね。
本当にパズルという感じで、もろに「犯人当て」です。
あと、やはり昔の作品だけあって差別用語っぽいのも多くて、
気分的に滑らかに読めなかったかも。
古典的名作ではありますが、
ま、特に今の時代に無理して読まなくてもいいかな、と思いました(^^;
角川文庫で読みましたが、解説が高木彬光氏だというのもびっくりでした。
この作品は、高木氏の傑作『刺青殺人事件』をおさえて、
第2回探偵作家クラブ賞(今の日本推理作家協会賞)を受賞したのです。
興味津々で読み始めました。
作家・矢代は、詩人・歌川一馬の懇願を受けて、山間の歌川家の館に向かう。
歌川家は酒造業を営む資産家で、一馬はその跡取りなのだが、
1年前の継母の死にまつわる脅迫状が届いたと言うのだ。
ところが、館には予定外の来客たちが待ち受けていた。
作家、弁護士、画家、劇作家、女優・・・一筋縄ではいかない奇人・変人たち。
何者かが一馬の名前を使って招待したらしいのである。
渦巻く愛憎に絡み取られた複雑な人間関係。
やがて、それは8つもの殺人事件に発展していく・・・
いやはや(死語♪)・・・大変な作品でした。
読み始めて20ページ余りで、主要登場人物が20人以上。
しかも「登場人物紹介」が無いので、名前と立場を理解するために、
私は自分で登場人物一覧表を作りながら読みました(^^;
なんせ、今風に言えば「元カレ」「元カノ」のオンパレードで、
よくもまあ、こういう交友関係が成り立つものだと感心しました。
それも最初から変わり者だらけの設定なので、まあいいのですが、
こういう人たちがひとつの場所で暮らして何か起きないわけが無いですね。
しかも、財産とか絡んできますし・・・
担当警察官のあだ名がユーモアあって笑えました。
何でも勘繰って犯人を見つけ出す「カングリ警部」
その部下で、どんな手口でも嗅ぎ分けて犯人を捜す「八丁鼻」
同じく、単純な事件を複雑怪奇に考えすぎる「読ミスギ」
同じく、男どもを鼻であしらう美人婦人警官で時々頭に犯人がピンとくる「アタピン」
個性的ですね~(笑)
で。坂口氏渾身のトリックは、やっぱり当時としては衝撃だったのかな。
ただ・・・ロジカルなことは認めますが、
ハチャメチャな人物たちだけに、いきなりそこで常識を出されても・・・とは思います。
でもまあ、私の予想は当たってましたけど☆
文体は、やっぱり固いな~っと思いました。
横溝作品や高木作品に比べると、「小説」という感じがしないですね。
本当にパズルという感じで、もろに「犯人当て」です。
あと、やはり昔の作品だけあって差別用語っぽいのも多くて、
気分的に滑らかに読めなかったかも。
古典的名作ではありますが、
ま、特に今の時代に無理して読まなくてもいいかな、と思いました(^^;
なかなか手が出ない作品ですが~
登場人物20人以上
アリスの「月光ゲーム」だけでも人数が多いって思っていたのにめっちゃそれ以上~
でも、いつかは読んでみたいと思いつつ。。。
いつになるやら(笑)
viviandpinoさんの最後の言葉に甘えちゃいそ~
めちゃくちゃ多いんです。
で、Aの妻は、元はBの愛人だったとか、
CはDというものがいながらEに手を出してるとか、
そういう人間関係も複雑すぎて(^^;
それはもう、呆れるくらいです(笑)
なので、無理に読まなくていいと思います。
正直、そんなに面白い!とも思えなかったし・・・
ゴメンナサイ、天国の坂口安吾さん。