盲目の音楽家を捜してチチ松村メディアファクトリーこのアイテムの詳細を見る |
昨日(6/10)の朝日新聞の天声人語に
米国のピアノコンクールで優勝した
辻井さんのことが書かれてあった。
ここ数日何度かTVにも登場して
全盲の彼のすばらしい才能のことが報じられた。
辻井さんは、曲を何度も聴いて覚えると言う。
彼の手は、その音を鍵盤の上で探ることなく
まるで手に目があるかの様に、
まっすぐに目的の音に到達すると言う。
耳で聞いた音を、すぐに表現できるのだ。
本当にすごい!
私なんか、楽譜を見て、鍵盤を見て
それから音に到達し、表現する。
見えていることが、いつしか「音楽は耳で聴くものだ」と
言うことを忘れさせてしまっていた。
記事には、
『全盲ゆえの賛辞は、実力を曇らす「二つ目のハンディ」
だったかもしれない。体ではなく、音も個性が正当に
評価された喜びは大きい』とある。
彼の音楽はピュアで才能は本当にすばらしい。
末尾の方には
『「できない」ではなく
「できる」ことを見つめ続けた御褒美。』とある。
きっと御両親の深い思いが彼の才能を開花させたのだろう。
ふと自分の子育てを省みると「できない」ことばかりを探して
息子達にいやな思いをさせてしまった自分がいた。
大きくなった息子達を考えると、もう遅いかもしれないが
これからは「できる」ことだけを考えて
相談にのったり話を聞いたりしたいと思う。