東京大森のタイ料理店メーサイ

タイ料理レストランメーサイのオーナー、伊藤盛のブログです。

頑張るという言葉

2010年02月02日 | タイという国
パヤヤーム、ってタイ語がある。
教えてもらった意味は、「頑張る」という意味。

長い間、気軽にタイ人に使って来た。
先日、タイ語学校で根本的に勘違いしていたらしいことが判明。

学校で、タイ人の先生にパヤヤームの使い方を訊いていたとき、

・・タイ人ってパヤヤームって言葉、似合いませんよねー

って、かなり失礼な冗談を言った。

・・どうもパヤヤームなんとか、ってタイ人に言うと、伝わっていないような
気がするんですよ。

「うーん、でも日本人が頑張るって、とぉってもかるい意味で使ってますよね。
 まるで挨拶みたいに頑張れよっとか頑張ってくださいっとか。
 あれってタイ人にはピンとこないです。」

・・どうしてですか?

「だって、もう頑張っている人に頑張れって言うのって失礼ですよ。
 全然頑張ってない人ならいいけどね。」

・・ふーん、もっと頑張ってねって意味にはとってくれないのかな。

「うふふ、日本人はタイ人は頑張らない人たちが国を作ってるって
 思ってるんですか? 頑張ってる人もいるんですよ?」

・・いや、確かに。イメージがそんな風に定着してるかもしれませんねー
  ごめんなさい。

「いいけどね。 でも、パヤヤームなんとかってタイ人に使う時は、
 少し固い感じにとられますよ。
 例えば、上司とか先輩とかが目下の人に使ったら、あなたは前回失敗してる
 から、今度はそんな事のないように頑張れ、って意味にとられます。
 そして、前回失敗した覚えの無い人は、ショックを受けますよ。

 それから、普段から自分は頑張ってるという自覚を持ってる人にその言葉を
 使ったら、頑張ってないと思われている、と感じてしまいますね。
 怠けてる人に対してならいいかもしれないけど。」

・・ええ~、そんなつもり全くないのに。
  こりゃあ、この言葉は封印したほうがいいかも。
  うーむ、娘によく使ってしまってるじゃないか・・・・