公開講座 秋篠音楽堂 新春サロン
「大和萬歳と伊勢萬歳」前半 講師:鶴岡正生氏 (現状と取り組み)
主催:NPO法人、奈良芸能、文化協会
鶴岡正生 (財団法人阪急文化財団 池田文庫 事業担当)
内容 秋篠音楽堂 配布パンフレットより引用
・阪急文化財団・池田文庫所蔵の民俗芸能資料の現状と取り組みについて
・宝塚歌劇団・郷土芸能研究会の活動とその成果について
(取材映像と舞台映像)
・伊勢萬歳師が伝えた「大和萬歳」の上演
・「伊勢萬歳」の上演
・未公開「大和萬歳」録音の試聴
取り組みや、なかなか見る機会に恵まれない池田文庫の素晴らしい方法でファイリングされたおびただしい資料類を映写をとおして拝見させていただいた。
鶴岡正生氏のお話の中で、「どのようにすれば民俗芸能を舞台芸能にできるか」と言う点に興味を持った。
鶴岡氏は次の三点をのべられた。
1 洋舞テクニック(日本の創作舞踊) A
一方、民俗芸能への取り組み(研究者)B A対B
2 外国に向けて
これが日本の芸能と言うものをみせたい
3 民俗芸能
形と音を残す、伝承
お話では、1956年に宝塚歌劇団において民俗芸能への取り組みをなされた舞台で好評を得たが、時代は移り洋風が好まれ、1978年には姿を消したそうだ。
映像後半の伝統芸能と宝塚歌劇団の『火の鳥』比較映像は非情に興味深かった。
拝見していて、伝統芸能の主旨を保ち基本を通しながら、商業演劇に絶えうる舞台作りの難しさを短い映像の中で感じ取った。
わたくしの場合は歌舞伎を見る機会には恵まれているが、こういった問題点は舞台における共通点のようにも感じる。
そのようなことを考えて貴重映像を楽しませていただいていたが、 鶴岡正生氏は最後にその点に触れられ、次のように締めくくられた。
それは上に書いた「2 外国に向けて」から発展させた内容で、【外国に向けては「原点」を舞台に取り入れる】と言うものであった。
池田文庫 1 池田文庫には歌舞伎関連資料あり
池田文庫 2 池田文庫外観と歴史石灯籠レプリカ (12景+4枚)
逸翁美術館 (いつおうびじゅつかん) 「古筆の楽しみ、古筆切と平安和歌の世界」 (3枚)
小林一三記念館 逸翁美術館の旧館(小林一三旧邸) 国登録有形文化財【館、塀、門、茶室 他】(20景)
去年読んだほんの中に、第61回特別展図録 まことに めでとう そうらいける『万歳』と言うものがありました。
わたしは伝統芸能は好きですが、万歳について全く知りません。一度聴いてみたいと思っていた矢先、某古文書歴史講座の先生にこの舞台を教えていただき、拝見させていただくことができました。
教えて下さいました先生、講座舞台音楽堂関係者のみなさま、楽しい時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
最後までおつきあい下さいましたご訪問いただいておりますみなさま、ありがとうございます。
間違いやお気づきの点がございましたら、お教え下さればうれしいです。
これからもよろしくお願い致します。
●場所 秋篠音楽堂ロビー
伊勢萬歳
●料金 入場無料(整理券要)
先着80名
●講師 鶴岡正生 氏
(財団法人阪急文化財団 池田文庫 事業担当)
●演者 村田社中
村田清光 氏、中川晃 氏、
早川昭夫 氏
●主催 NPO法人奈良芸能文化協会
●共催 秋篠音楽堂運営協議会
●企画制作
秋篠音楽堂 伝統芸能部会
* 万歳の舞台写真は秋篠音楽堂配布パンフレット写真です。
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