2011年 11冊目
『観世流百番集』から 「弱法師」「石橋」「天鼓」「高砂」
『続観世流百番集』から 「枕慈童」
観世左近 著
檜書店
『観世流百番集』
昭和50年4月 5日 第1版発行
昭和50年4月21日 第21版発行
昨晩夜中、テレビで通し狂言『摂州合邦辻』を見た。
歌舞伎チャンネルで何度も見ていた『摂州合邦辻』
菊之助さんの上手さに、ついつい涙。
『摂州合邦辻』を見たということで、気になって『観世流百番集』の「弱法師」を読む。
歌舞伎『摂州合邦辻』の独を盛られたあと目が見えなくなり家を出たあの部分をクローズアップ。
能楽では父が迎えにいくことになっている。
能楽「弱法師」は以前 本場の高安で聞いたことがある。
能楽「弱法師」は『摂州合邦辻』を見て深く理解が出来た。
『摂州合邦辻』を見る度にいつも思うが、母親の忠義とせつなさは心にしみる。
寅の年虎の月虎の日虎の刻に生まれた因果
話の出来も素晴らしい。
歌舞伎『摂州合邦辻』の元となった能楽の「弱法師」
『観世流百番集』の「弱法師」はまた違った部分を膨らます。
言葉の美しさに、うっとりとする自分が入る。
「弱法師」が美しい調べだったので、続けて「石橋」「天鼓」「高砂」「枕慈童」も読む。
満足感は大きい。
気がつくと朝になっていた。
一晩眠らず天理市開催の講演『和爾の里を巡る』を聞く。
『和爾族』や『柿本人麻呂』のお話
お一人は私の好きな某大学名誉教授。
眠い眼をこすりながら、ノートを取り続けた。
お二人で二時間半は短すぎる。もっと聞きいたいものだなぁ。