在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

スフルツァット・ヴァルテッリーナ・チンクエ・ステッレ 2005” ニーノ・ネグリ

2009-03-30 23:12:25 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
“Sfursat Valtellina Cinque Stelle 2005” Nino Negri –Lombardia(点数 7.5+)
ご存じ、ニーノ・ネグリのスフルツァットは久しぶりに飲んだ。
ヴァルテッリーナの名を高めたのはこのワインであり、スフルツァットとは何かを広めたのもこのワインではないかと思う。
と言っても、今だに、スフルツァットって何?と思う人はいるだろうが。
さて、ヴァルテッリーナはイタリアでも最も北に位置するといえ、ちょっと行くとスイスである。つまり、暖かいイタリアの中ではかなり寒い所に位置する。
そうなると、熟しにくいブドウを使いどうやって美味しいワインにするか。
というと、ブドウを影干しするという結論に至る。
スフルツァットは、つまり、力を加えた、要するに手を加えた、という意味となる。

品種は、ネッビオーロ100%。地元でキアヴェンナスカ。
色からするにかなり濃い目。モダンなワインはこうなくちゃね!の見本のよう。
香りも、インターナショナル。華やかで、フルーティーで、いたってモダン。
ヴァルテッリーナでこんなにモダンなワインを造ってしまうなんて、さすが、グルッポ・イタリアーノ・ヴィーニ。
革、熟したフルーツ、バニラ、甘いスパイス。。。
甘いくらいのまろやかさがあり、ボディがあり、ややアルコールが上がる感じがある。苦味はほんのり感じる。持続性はあるが、最後に、苦みとフルーツとアルコールが混ざるのが気になる。
うーん。。。以前は、文句なく美味しいと思っただろうと思うのだが、今は、金賞も取ったことだし、アル・ペ・ペのような自然の大地を感じさせるワインの方が好みである。
(2005年は(というより、ほとんど毎年)AISの5グラッポリを取っている。
AIS風に言えば、点数9点なのだろうが、個人的にはちょっと辛口。。。)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。