うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

夏至=音楽祭

2006-06-22 06:10:54 | フランス(余暇・習慣)
いや~、たまげました。いえ、たまげております。田舎者、パリに来てまたしても大いに驚く!って感じでしょうか。

今日は夏至、「音楽祭(=フェット・ド・ラ・ミュージック)」の夜です。
このお祭りがこんなにもスゴイもんだとは知りませんでした。
…前住んでいた街でも、このイベントは確かにあったはずなのですが。

一昨年だったか、たまたまこの日にパリに出てくるようなことがあったのですが。
そのとき、パリ在住10年くらいのお友達に、「あまり夜は出歩かないで、十分気をつけるように」と言われ、ふ~ん、そんなもの?などと思ったっけ。
…そんなことを思い出しています。

スゴイのです、ホント。
街中のそこここがコンサート会場になっているのですから。
こんなにすごいとは想像だにしてませんでした。
が降ったらどうなるのかしらん?…って、今降ってますが。。。)

しかも。これが、夜中までず~っとやっているそうで。
交通機関もそのために、お得な切符を売り出すだけでなく、終夜運転も行われることになっています。



フランスで始まったこのお祭り、今年は既に25周年目だそうで、今では5大陸にまたがり、100カ国以上が参加しているそうな。

となると、つい、またしても、日本も参加すればいいのになぁ、と思ううさなのであります。
国毎にそれぞれのやり方があっていいし、他国の真似をしないで日本人ができる・楽しめる範囲で、こういう文化的共有感みたいなものをお互いに通わせることができればなぁ、と。



ホントね、草の根音楽祭というか、誰でもが皆、何処でも楽しめる。そんなお祭りのようです。
確かに、この状態、ちょっと怖いくらいだけど

あるコンサートの場所では、まだ夜の9時(=かなり明るい)だというのに、頭をガンガンに振り乱して、音楽と共に踊りまくっている(というより揺れまくっている)高校生くらいの男の子たちがいる(絶対、ヤクをやっているとしか思えません。あの後どうなっちゃうのかしら。)かと思うと、街の中を走る一輪車に乗りながら、赤ワインの瓶を片手に、ワイングラスをもう一方の手にして、器用に飲みながら走っているオニイチャンがいたり、小学校低学年くらいの男の子たちが、そんな夜に音楽の騒音(?)をいいことに爆竹遊びをしていたり…。
何でもありありぃ~ってな感じ。

その中でも、何より笑えたのは、街の中にもお巡りさんが結構でているのですが。
警察の巡回車がやってきたと思うと、警備にあたっているお巡りさんにサンドゥッチを渡していたこと。
警備しながら食べろ、っていうのかしら?
日本じゃ考えられませんよね。時間交代する、とかってけじめがあるような気がするのですが。

とにかく、ハチャメチャです。
街を歩いている人の大部分は、片手にビール。(或いは、他のアルコール。。。)
「白夜」の日よりスゴイ気がするのは、気のせいでしょうか。



本当は、折角なので、友達と(と言っても例によって日本人のお友達しかいませんが…)、どこかお気に入りの音楽が演奏されるところに行って楽しみたかったのですが。
夜に前もっての用事が入っていたので、お誘いを断ったのでした。

ところが。
夕方になって電話。
今晩は音楽祭だから、今日の夕方の約束は延期にする。とのこと。
なぁんだ。
それなら友達と、ジャズかクラッシック系のコンサート会場に行ったのになぁ。



まぁね、それから友達に電話をしてもよかったのですが、実は、連日の寝不足続きで、珍しく、「遊ぶより寝たい!」状態だったので、「まぁいいや。家の近くのコンサートを少し見て、早めに寝よう」と思ったわけであります。

しかし。う~ん。。。
この分じゃ、寝るなんて無理そうです。
何しろ、私の家から歩いて2分の範囲内に5つもコンサート会場もどきがあるのです。
(さっき全部少しずつ聞いてきました。。。)

しかも。学生街のせいでしょうか。
殆どがロック。(観客も黒装束で、女性は濃い化粧、男性は長髪の若い人が圧倒的。)
…私は、音楽は何でも好きだし、ロックも好きなのですが。
ヘビメタ・テクノ系だけは、どうも勘弁…。
それが、家の一番近いところは、どうもその類のグループ音楽で、普段は静かな我が家にガンガン、振動するほど聞こえてくる今夜…。



(写真注釈:こんな感じです。ここは結構ステキなロックでした。…中央奥の電話ボックスの上に、3人の観客…。)