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日本共産党の第2回「職場問題学習・交流講座」-志位和夫委員長がおこなった報告とまとめ(その4)ー

2009-04-29 04:44:12 | 国内政治
 志位委員長のまとめ

全党の豊かな活動の発展が反映し、大きな成果をおさめた 

 みなさん、2日間の会議、ごくろうさまでした。討論のまとめをおこないます。

 36人の同志が発言しました。発言は全体として、ほんとうに感動的で、教訓に満ちたものであり、第1回「職場講座」以降の3年間の全党の豊かな活動の発展が反映されたすばらしい会議になったと思います。

 私は、発言の全体の特徴として、二つの点を感じました。

 一つは、雇用破壊に反対する全党のたたかいの新しい息吹がみなぎったものとなったということであります。

 いま一つは、前回の「講座」の方針をふまえて、こつこつと粘り強く法則的な党活動を前進させている教訓がみなぎったものともなったと思います。

 今回の「講座」は、この両方の前向きの流れが合流し、響きあって、職場支部の活動の新しい発展方向がくっきりと明らかになった会議になりました。第2回「職場講座」は、参加者のみなさんの奮闘によって、大きな成果を収めたと確認できると思います。

 発言は、どれも教訓にとんだものでしたので、適切な方法で全党に伝えたいと考えています。時間の関係で残念ながら発言できなかった同志も、文書発言を提出していただければ、それも含めて全党に伝えていきたいと思います。

「非正規切り」に反対してたちあがった労働者の決意が語られた
 みなさんの発言を聞いて、党中央として学んだ点として、いくつかの問題についてのべたいと思います。

 第一は、雇用破壊とのたたかいについてであります。この問題については、多くの同志がいまのたたかいの生々しい実態、さまざまな苦労、今後のたたかいへの決意と展望を語りましたが、どれも感動的なものでありました。私は、4点ほど大事だと感じた点をのべておきたいと思います。

 一つは、「派遣切り」「非正規切り」に反対して立ちあがった労働者の決意が、この場で語られ、また紹介されましたが、そのどれもが私たちが聞いていて、胸が熱くなる、感動的なものだったということです。

 いま「派遣切り」に正面から立ち向かってたたかっているある同志は、「世の中では貧困が問題になっています。たしかに物質的には貧困です。でも入党して、いまの自分は幸せの気持ちです。心は貧困ではありません」とのべました。社会を良くするたたかいのなかにこそ、人間の真の幸福がある。これこそが私たちの幸福観でありますが、それがこの会議で語られたことは、たいへんに感動的でありました。

 ある同志は、裁判闘争でたたかっている気持ちを、「無法状態を、これから働く若者たちや未来を生きる子どもたちに残してはいけません。いまここで道筋をつけることが、目的です」と語りました。みずからのたたかいを労働者全体との連帯、そして未来の世代への連帯のたたかいとして位置づけてたたかっているわけでありますが、この決意もまさに日本共産党員ならではの決意だと思います。

 私は、全党があげて、いまたたかいに立ちあがった労働者を励まし、ともに連帯してたたかう決意を固めあおうではないかということを、重ねて呼びかけたいと思います。

長年にわたる職場支部の不屈の奮闘が、雇用破壊とのたたかいを支えている           
 二つ目に、職場支部の粘り強いたたかいが存在したからこそ、雇用破壊に反対するたたかいが起こったということが、こもごも語られました。いまの労働者のたたかいを支えているのは、長年にわたって困難のなかで党の旗を高く掲げ、それを守り抜いてきた不屈の奮闘だったということが、発言でのべられました。

 西日本の製造業での「非正規切り」とのたたかいについても、「派遣労働者の仲間に慣れない仕事を粘り強く教えて信頼を得たことや、安心して話せる相談相手になる努力を続けてきた。結びつきをさらに広げるために、派遣労働者を運ぶ派遣会社のバスの行き先や停留所を探して、政策を伝え、アンケートをおこなった」などの活動をずっとやってきて、その積み重ねのなかでたたかいを支えているという経験が語られました。

 東日本の製造業での「非正規切り」とのたたかいでは、二つの工場で、同時に労組の結成がおこなわれましたが、これを支えたのが、どちらの工場にも日本共産党の支部が存在し、たたかい続けてきたことにあると報告されました。職場新聞を創刊して5年がたち、職場新聞中心の活動をすすめてきた。ここでは党支部が、前の工場が閉鎖され、労働者がリストラされて、いわば二つに“泣き別れ”になって、双方に支部をつくろうということを決意しあい、その決意のまま頑張りぬいてきたことが、たたかいを支えているという報告でありました。

 日本共産党の職場支部が、全国各地で「派遣切り」に反対して立ちあがろうという人たちを支える、かけがえのない連帯の絆となり、たたかいの土台となっている、これは私たちがおおいに確信にすべきことだと思います。

苦しんでいる労働者にどういう姿勢で接するか――「聞く力」が試されている       
 三つ目に、大切だと感じた点は、いま雇用破壊で苦しんでいる労働者、「使い捨て」労働に苦しんでいる労働者にたいして、党がどういう姿勢で接するかという問題です。この点でも、発言で教訓的な報告がたくさんありました。

 広島県の福山市議会議員の土屋とものり同志の発言は、参加者に感銘を与えたと思います。「派遣切り」にあった若者たちのたたかいに連帯して懸命に奮闘した活動の報告です。はじめは人間にたいする不信や、なかには人間への憎悪の気持ちをのべていた若者が、党が献身的に若者の悩みに耳を傾け、ともに打開しようと、繰り返しその苦しみに心を寄せた活動をすすめるなかで、「人間が信じられるようになった」、「自分と同じ『派遣切り』にあった人たちをこれからは助けたい」と変化していった経験が語られました。短時間に若者の人生観が変わるような変化をしていく。その変化に党が寄り添って援助していく。そこには、国民の苦難の軽減という立党の精神が感動的に語られたと思います。

 私たちがどういう姿勢で接するかという点で、非常に教訓的だと思ったのは民青同盟中央グループの同志の発言です。あの発言を聞いて、私は、「いまわれわれの『聞く力』が試されている」ということを感じました。

 民青中央グループの同志が、民青の会議でまったくしゃべらない青年がいて、どうしたらいいか悩んだ。いま若者が、いろいろな意味で、「自己責任論」にがんじがらめになって、なかなか自分から口に出してものがいえない。そのときに「朝ごはんは何を食べているの」というところから始まって「マクドナルド」と初めて口を開いた。「毎日なの」と聞くと「そうです」。「お昼ご飯は」と聞くと「吉野家です」。「毎日なの」というところから始まって、「どうしてそうなの」と聞いてみたら、「家でご飯を食べるのがつらい。誰かと一緒に楽しいご飯を食べたことがない」と語りだした。そこで班で鍋会をやった。そうしたら、その青年が自分の気持ちを語り出すようになった。実は派遣で働いていて、給料がひどく安いということを語り出し、青年ユニオンにも参加し、争議の団体交渉に参加するところまで成長しつつあるという経験が話されました。

 いま若いみなさんが、企業悪、政治悪で苦しめられているにもかかわらず、それを「自己責任」だということで、自らを責め、精神的に金縛りにあっているような状態が非常に広範にあります。そういう人たちにいきなり、「悪いのはあなたじゃない」と、世の中の仕組みの話をしてもなかなか通じない、心を開いてくれないということもあると思います。「聞く力」が大事だと私は感じました。

 私自身、派遣で働く多くの若者に実態をうかがう機会が、この間何度もありましたけれども、どうやって聞いたらいいか、私自身も悩みながら聞く場面がたくさんありました。「聞く力」というのは非常に大切だと痛感します。われわれは話す方は慣れていても、聞く方は意外と慣れていない場合も少なくありません。しかし、よく聞いて本当に心を開いてくれたら、聞くだけでもだいたい8割ぐらいの信頼は得られて、あとは話せば残り2割の信頼が得られるということも、いまの若者との関係では少なくないわけです。

 実態をよく聞き、苦しみに心を寄せて、一体になってたたかうという姿勢で接していく。そのなかで国民の苦難軽減のために献身するという、わが党の立党の精神を輝かそうではないかということをいいたいと思います。

「たたかいがルールをつくる」――人類の歴史といまのたたかい  
 四つ目に、雇用破壊とのたたかいとのかかわりで強調したいのは、「たたかいがルールをつくる」ということです。

 これは人類の歴史を見ても、人民のたたかいがルールをつくってきたというのが、世界の歴史なのです。

 古くは、人類にとって最初の労働のルールといったら、イギリスの19世紀の工場立法です。それまでは労働時間はまったく制限がありませんでした。1日12時間、13時間労働が平気でおこなわれていました。しかし、そんなことをやると、労働者の寿命がどんどん縮んでしまう。健康も壊れてしまう。そういうなかで労働者が大闘争をやって、そのなかで初めて10時間労働制がしかれたのが、19世紀半ばのことです。このことをマルクスは「半世紀にわたる労働者の内乱」によって労働時間の規制をかちとったという特徴づけをしています。最初の労働時間規制は人民の大闘争がつくったのです。それにつづいてロシア革命で「勤労し搾取される人民の権利宣言」が高々と掲げられ、それが世界に広がっていく。さらに1936年のフランスの人民戦線政府は、労働組合の全国的なたたかいを背景に一連の大改革をすすめ、バカンス――有給休暇などがつくられる。さらに第2次世界大戦を経て国連がつくられ、世界人権宣言などがつくられ、ILO(国際労働機関)も国連の一機関として強化されていく。これらの労働のルールは、すべて世界の人民のたたかいがつくりだしたものにほかなりません。たたかいの一歩一歩がルールをつくってきた、これが人類の歴史であるわけです。

 日本でももちろん、誇るべきたたかいの歴史があります。同時に、わが国の社会は、不当な攻撃が加えられた場合に、社会の側から強力な社会的反撃をもってこたえるということが、ヨーロッパなどと比べてまだ弱いという問題点があることも、私たちは率直に言ってきました。いま始まっているたたかいは、そうした日本社会のこれまでの弱点を突破して、不当な攻撃が加えられたら、社会があげてそれに強烈な反撃を持ってこたえ、財界・大企業を逆に包囲するというたたかいを始めているわけで、これはまさに「ルールある経済社会」をつくる、新しい歴史をつくるたたかいなのだということを強調したい。ぜひお互いに、こうした世界と日本の大きな歴史的たたかいの文脈のなかに、いまのたたかいを位置づけて、頑張りぬきたいと思います。

 人間らしい労働のルールという点では、法曹関係の同志からも発言がありました。民主的な弁護士のみなさんもあげて応援すると、心強い発言があったこともうれしいことです。

中・長期の展望と目標をはっきりさせ、「継続こそ力」でとりくむ   
 今回の「講座」では、第1回の「講座」をふまえて、こつこつと、粘り強く法則的な党活動を前進させている教訓がたくさん語られました。職場支部の活動の法則的な発展方向として大切だと感じたこと、私たち自身も学んだことを、話したいと思います。

 一つは、職場支部が、当面のたたかいの方針を持って頑張ることはもちろん大切なのですが、息の長い中・長期の展望と目標をはっきりさせて、継続してその実現のためにとりくむことが大事だということを強く感じました。

 職場支部のたたかいは相手が大企業という場合が少なくありません。公務労働や教職員にしても、多くの場合、権力そのものが相手になってくることになってきます。ですから、当然たたかいには困難があり、山もあるけど谷もある、前進期もあればやむをえざる後退期もあるわけです。そうしたたたかいにたちむかうさいに、どんな場合でも、中長期の展望で、それぞれの職場をどう変えていくかの「政策と計画」を持って、その実現のために継続してとりくむ、この「継続こそ力」だということを、2日間の討論で、私たちはたいへん強い印象を持って聞きました。

 東日本の自治体職場では、職場の労働組合の民主的強化を大きな目標にして営々ととりくみ、14年間にわたって2人ずつ入党者を迎えていると報告しました。職場で多数派になって、労働者の利益に立った労働運動を確立しようということを大目標にすえて、うまずたゆまず党を強く大きくしてきたという経験が報告されました。

 西日本の民間製造業の職場では、この間の「派遣切り」に反対するたたかいで、今後に重要なたたかいが残されており、決着はこれからですが、直接雇用をかちとるという重要な成果をあげています。ここでは、一貫して非正規労働者を結集することを重視してとりくんできたとのことでした。その要として組合の機関紙を日刊で発行して、9011号までいったという報告がされました。毎日毎日、機関紙を出すというのは、たいへんな仕事だと思います。まさに継続した力によって、いつでも日常の仕事として職場の要求とたたかいの方向が労働者の目の前に示されている。これが大きな力になって、いざ「派遣切り」というときに、たたかいを支える力になっているのだと思いました。

 西日本の公務職場は、4年間にわたって、2カ月に1回の「党を知る会」をずっととりくんできたと発言しました。このとりくみで、7人の入党者を迎えたという話でした。ときには、せっかく開いても党員以外はほとんど参加しないという場合もあったけれど、ともかくも「党を知る会」を絶やさず続けてきた。そのなかで党員拡大については、「大事なのは自信を持って入ろうと言い切ることだ」と発言していました。これも2カ月に1回、4年間にわたってということになると24回ですが、これもずっと続けていくなかで変化が起こってきたということだと思います。

 東日本の公務職場では、読者ニュースを毎週発行して、1849号だと報告しました。三十数年にわたって読者ニュースを営々と発行して、「しんぶん赤旗」読者との結びつきを生きた形でずっと保ち、広げてきた。これが力になっているという話でした。

 職場支部の活動の発展というのは、一朝一夕になるものではないと思います。いろいろな困難もあるし、時には挫折することもある。失敗もある。しかし、中・長期の目標をたて、それを堅持して、その実現のために営々と努力していく。そのなかで、情勢の進展とともに大きな飛躍も生まれるし、今回のように雇用破壊という波が襲ってきたら、それをはねかえす力も生まれてくる。「政策と計画」を持ち、「継続こそ力」だということを、討論をふまえて、みんなで確認しておきたいと思います。

支部会議と綱領学習――「知・情・誠実」の立場で支部を援助して
 職場支部の活動で、二つめに大事だと感じたのは、そういう活動を支えているのは支部会議と綱領学習だということです。

 それを援助した大阪・高槻島本地区の職場支部援助委員の同志の発言は、たいへん教訓的でありました。ここでは、前回の「職場講座」の方針を生かして、機関の支部への指導姿勢として「知・情・誠実」の三つが大切だということを確認し、実践しているという経験が話されました。

 「知」という点では、支部会議で20分以内で情勢を伝える、そのために「赤旗」をよく読む。「情」という点では、支部の同志たちの気持ちに心をよせ、悩みを聞く。「誠実」という点では、継続するということが言われました。支部会議に参加しようと支部を訪ねたら、「支部会議に参加するといっても数カ月ぐらいの程度だったら、来ないほうがいい。すぐに元に戻ってしまい余計困難になる」といわれた。そこで「ずっと参加する」と約束して、支部会議に参加してきた。このような経過で支部会議に1年半も続けて参加したという話がされました。1年半の支部会議に毎回参加するのは、言うはやすくおこなうのはたいへんだったと思いますが、それをやったら、支部会議は定例化し、「うちはもう大丈夫です。ほかに困難な支部があるなら、そこに行ってください」と支部からいわれた。「誠実」さが通じたとの発言でした。1年半の実践を通じて、支部と機関の心の通い合いが確たるものになって絆が生まれ、支部から感謝され、信頼が生まれているという報告でした。これも大切な教訓を語ったと思います。

仕事で信頼されてこそ、労働者に党が信頼される        
 三つ目に、どんな分野であっても、仕事で信頼されてこそ、労働者に党が信頼されるということが、討論で明らかにされたと思います。

 東日本の給食職場の活動について発言がありました。仕事ができるようになって初めてみんなから信頼される。そのために努力を重ねてきたことが語られました。

 中部地方の製造業でたたかっている同志が、前回の「講座」の方針を生かして、「あいさつ」ということを重視し、実践を始めたという発言がありました。これまで始業開始のぎりぎり直前に出社していたため、あいさつする暇がなかった。それで15分早く行くようにした。そうしたら、あいさつもでき、いろいろな話もできるようになり、仕事の問題でもそういう余裕を持って行くことが信頼を得ることにつながったという発言もありました。

 やはり日本共産党員は、仕事の上でも信頼できるし、尊敬できるとみんなから思われてこそ、党への信頼が生まれると思います。これは公務員や教職員の場合はもとより、民間職場を含めて、どんな労働であってもそうだと思います。このことを討論からも強く感じました。

労働組合運動の立場の違いをこえた共同について
 四つ目に、労働組合運動のナショナルセンターの違いを超えての共同ということが、ずいぶん語られました。

 これはいろいろな形態で探求する必要があると思いますが、大阪の教職員のたたかいは非常に教訓的だったと思います。橋下知事が35人学級をやめるというとんでもない暴言をはいた。この橋下知事の暴挙にたいして、PTA、校長会、全教、日教組の連帯がつくられて、35人学級をやめるという相手の攻撃を打ち破ったという経験が語られました。やはりこれは、誰しも賛同しうる大義の旗を掲げれば、ナショナルセンターの違いを超えた共同が可能であることを示しているわけで、これは大いにいろいろな形で探求すべき方向だと思います。

 同時に、もう一つ別の角度からの共同という問題があります。一連の発言の中で、連合の組合の職場で、党組織が労働者の要求をしっかりつかんで、労働者の利益を実現するという立場に立ってたたかうことによって、連合労組の方針にもその立場を取り入れさせているという経験が語られました。党が労働者の要求を全面的につかんで、組合に要請して、組合の方針にしていく。これも非常に大事な方向だと思います。

 関西の運輸職場からは、「節度ある批判、道理ある説得」という立場でとりくんでいるという発言がありました。連合系の労組にたいしては、「節度ある批判」が当然必要になってきます。いろいろな弱点にたいしては率直な批判が必要になるでしょう。同時に、「道理ある説得」をおこない、要請をおこなって、労働者の要求を実行させていくという見地で働きかけている。これはたいへんに教訓的な活動であります。

 連合系の組合であっても、労働組合である限り、その立場を捨てない限り、労働者の要求を反映せざるを得ません。とくに現在のような雇用破壊が猛威をふるっているもとでは、反映せざるを得ません。そういうもとで、弱点には「節度ある批判」をやりながら、「道理ある説得」によって、党支部が掲げた要求を連合系の組合の要求にしていく、この姿勢が大切だと思います。関西の運輸職場では、そういう努力の結果、数百人の規模で子会社の労働者が本社の正社員など直接雇用になった。これはたいへんに大きな成果です。

 連合系の組合との共同の形態はさまざまです。いろいろなケースがありうるわけですが、大阪でとりくんだような一致点での協力ということもあるし、いま言ったような形での働きかけということも大事です。可能な共同を最大限追求しながら、労働者の要求を実現し、そのなかで党への信頼を強め、強く大きな党をつくっていきたいと思います。

総選挙・都議選勝利へラストスパートを――条件に確信もち打って出よう           
 いよいよ総選挙が近づいてきました。早ければ6月ということもあるでしょうし、遅くても9月です。まかり間違っても来年に延びる心配はありませんから、ラストスパートをかけなければならない時期に入りました。それから都議選は7月ですから、これは時期が決まったたたかいとして、あと2カ月余のたたかいとなりました。この二つの選挙戦の勝利に向けて、この会議を大きな跳躍台として頑張りたいと思います。

 この点で強調しておきたいのは、2日間の討論を通じて、いま広大な労働者階級の中に日本共産党の支持を広げ、党を強く大きくする条件、党の支持を思い切って広げうる条件が、こんなに広がっているときはないということが、生き生きと明らかになったということです。ここにお互いに深く確信をもって、選挙戦にのぞみたいと思います。

 報告でものべましたが、工場・企業前宣伝で党のビラがどんどん入るということが、討論でも語られました。北海道の苫小牧にある工場の門前で、明け方のまだ暗い時間の出勤時に、ずっと車がつながってビラを受け取ってくれる。すーっと車の窓ガラスが開いて、手がでてくる。こんな状況になってみんながビラを受け取ってくれるようになったとの報告でした。このすーっと手がでてくるようになったのは、自然現象で起こったわけではなくて、なぜ起こったかと言えば、全党のたたかいの結果です。日本共産党あげて雇用問題、労働問題にとりくみ、労働者階級のたたかいのよりどころだと、労働者階級の味方の党だという評価が広がりつつあることの成果として、すーっと手がでる状況が生まれているわけです。

 広い労働者の中に私たちが打ってでて、この条件を生かして、必ず直面する選挙戦で勝利するために、職場支部のみなさんが全党のたたかいの先頭に立って頑張ることを訴えたいし、私たちも心を一つにして頑張る決意を申し上げて、討論のまとめとします。

(出所:日本共産党HP 2009年4月28日(火)「しんぶん赤旗」)
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1 コメント

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福山市出身昭和36年生まれ (福山市出身昭和36年生まれ)
2009-04-29 15:54:12
いつも労働者のため、善良な市民のために、
力を尽くして頂いてありがとうございます。
いつまでも応援しています。
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