松本引越センター会長が無断で手形裏書
松本引越センター(大阪府四条畷市)は25日、創業者の松本博文会長(72)が個人で計6億円の手形を発行した際、同センターに無断でグループ会社2社の裏書保証をしていたと発表した。
岡田邦夫社長によると、松本引越センターのグループ各社は手形の裏書保証を禁じている。一部が金融業者に渡ったが、処分されたため実質的な被害はなかったという。岡田社長は「手形の発行は当社と無関係。信用問題であり刑事告訴も辞さない。解任も検討する」としている。
松本引越センターによると、発行されたのは1億2500万円の手形4枚と1億円の手形1枚。1億2500万円4枚にはグループ会社2社の裏書保証があり、1億円の1枚にも裏書があったとみられる。
松本修治前社長が今月7日に自殺した後、報道機関から、手形のコピーが出回っているなどの情報が寄せられ調査したところ、会長や会長の知人が関与を認めた。
岡田社長は「会長は2社の代表取締役を務めており、社員などを使い裏書きしたとみている」と話している。
会長の手形のうち、1億2500万円1枚と1億円1枚が、会長の知人2人を通じ業者に持ち込まれた。この2枚は数日前に焼却処分されたという。残りは流通せず、会長から回収した。
会長の知人は松本引越センター執行役員などと名乗っていたが、同センターには執行役員の役職はなく、会長が肩書を使わせていたとみられるという。
[2007年9月25日23時40分]
【過去記事】保守記事.224 なにがあったの?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます