南北の経済力、70年代逆転 韓国が30年前の分析公開
2008年01月15日06時03分
韓国外交通商省は15日付で、同政府が77年当時、北朝鮮の経済や社会制度を分析した外交文書などを公開した。経済力で北朝鮮を追い抜いた事実を強調 し、朴正熙(パク・チョンヒ)大統領(当時)を「5000年の民族史上、最も英明な領導者」として、体制の正統性を訴えている。
作成後30年たった外交文書の公開原則に基づき、韓国政府の公電や日本政府との会談記録など約17万ページを開示した。
北朝鮮を分析した文書では、76年の南北国民総生産額や農工業生産量、社会間接資本などを比較。「重工業ですら南北の優劣は逆転した」と 結論づけた。北朝鮮の体制については「郡党秘書級以上は高級アパートだが、庶民は部屋が1~2室」「平壌の配給はコメと雑穀が半々だが、地方は雑穀が8 割」などとし、「階層、地域で格差が激しい」と分析した。
一方、朴大統領が72年に非常戒厳令を布告、導入した維新体制について「人権問題はない」「自由の一部を最小限度の範囲で制限することは、決して民主主義に反しない」と主張。「朴大統領は絶対的な支持と恭敬を受けている」とした。
また、73年に東京で起きた金大中氏拉致事件に関する日本の報道や国会審議などの資料を、在京韓国大使館が多数、韓国に送付。韓国政府は
内部文書で「一部の反韓的な日本のマスコミが特別な証拠もなく、KCIA(中央情報部)が事件を起こしたという報道を続けている」と説明した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます