ルームメートら証言、チョ容疑者の彼女は「空想」…米大学乱射
4月19日8時1分配信 スポーツ報知
32人が犠牲となった米バージニア工科大での銃乱射事件で、当初動機が「恋愛のもつれ」と伝えられ犯行後に自殺した同大学の韓国人学生、チョ・スンヒ容 疑者(23)の「元恋人」の存在について米CNNテレビは18日、空想の産物で実在しないと報じた。一方、授業では暴力的な描写の脚本を書いたり、ストー カー行為を繰り返すなど同容疑者の問題行動が次々と判明。異様なパーソナリティーが次第に明らかになってきた。
米CNNテレビは、チョ容疑者の学生寮のルームメートらのインタビューを放送した。学生らによると、同容疑者はスーパーモデルと付き合っているなどと告 白。彼女のことを「ジェリー」と呼び、自分のことを「スパンキー」と呼ばれると語っていたという。学生らはチョ容疑者に女友達がいないことを知っており、 違和感を感じたという。
チョ容疑者が恋人の名前を叫びながら寮内を回っていた姿が目撃されていることから、当初は恋愛のもつれが事件の発端と伝えられていた。最初の犠牲者と なったエミリー・ヒルスチャーさん(19)が「恋人」であるという説について18日付のロサンゼルス・タイムズ(電子版)は、親友女性の話として「私が知 る限り、彼女はチョ容疑者を知らなかったはず。彼女には別の彼氏がいた」と伝えた。
そのほかにも、チョ容疑者の異常性がうかがえる証言が続々と出てきている。18日付の米紙ワシントン・ポストが報じた同大教授の話によると、詩や脚本な どの創作をする講義で、チョ容疑者は「死」をテーマに選ぶことが多かったという。13歳の少年が義父に殺意を抱く脚本を書いたときは「このブタ野郎」「お まえは小児愛者だ」などと過激な表現を連発。ほかにもチェーンソーで人を殺す場面などもあった。
チョ容疑者を不気味に感じた学生の受講ボイコットが相次ぎ、教授が内容の変更か出席中止を迫ると、同容疑者は「あなたはそうさせることはできない」と拒んだという。
ほかにも、05年に女子学生からの苦情を受け、警察ざたになったり、3人の女性へのストーカー行為をしていたことも発覚。異常な行動を繰り返すチョ容疑 者に同時期に自殺願望が認められ、カウンセリングセンターに送られていた。一部報道では、うつ病の治療歴があったとも伝えられている。
「犯人はアジア系と聞き、彼だと思った」と同級生の一人は語る。チョ容疑者は誰とも会話を交わそうとせず、影の薄い存在だった。「チョと話せたら10ドルやるよ」(ABCテレビの取材に答えた同級生)と物笑いの種にされるときもあった。
犯行前に同容疑者が自室に残したメモに「おれがこうなったのもおまえらのせいだ」「詐欺師」「道楽者」などと書き殴られていたという。
米TVにビデオ・写真送付=「やった」とつぶやく映像-最初の銃撃後・乱射容疑者
4月19日9時0分配信 時事通信
【ブラックスバーグ(米バージニア州)18日時事】米NBCテレビは18日、バージニア工科大学乱射事件のチョ・スンヒ容疑者(23)が同テレビにビデ オや写真、メモの入った封筒を送付してきたことを明らかにした。16日朝に同大寄宿舎で2人を射殺した後、講義棟で30人を殺害する2回目の乱射事件を引 き起こす前の2時間半余りの間に郵送したとみられている。ビデオには「おれはやった。やらなければならなかった」「お前たちはおれを追い詰めた」などとつ ぶやくチョ容疑者の映像が録画されていた。容疑者が広げた両手に拳銃を持ったり、自分の側頭部に銃口を突き付けたりしている写真も同封されていた。
NBCテレビはこれら資料を直ちに連邦捜査局(FBI)に提出した。
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