金総書記は「チャウシェスクと同じ運命」 ルーマニア紙
2006年10月19日10時58分
金正日(キム・ジョンイル)総書記はチャウシェスクと同じ運命をたどるかもしれない――。ルーマニアの主要紙が17日、核実験で孤立を深める北朝鮮につ いて、こんな記事を掲載した。「ソ連がチャウシェスクを排除したように、中国は金正日排除を望んでいる」との見出しで報じている新聞もある。
一連の記事の発端は15日付の英紙サンデー・タイムズ。89年に独裁政権が崩壊したチャウシェスク大統領に対する即決裁判と処刑の映像を、金総書記が幹 部らに見るよう命じた、などと報じた。その後、ルーマニア各紙がこの報道を引用し、チャウシェスク政権と北朝鮮に関する記事を載せ始めた。
主要紙ナツィオナルによると、金総書記は、世界の大国が自らをルーマニアの独裁者と同じ運命にしようと企てているのではないかと恐れ、 政権幹部らとともにチャウシェスク政権崩壊の事例を研究しているという。同紙は北朝鮮の核問題に対する唯一の解決策は、金正日体制を変えることだという主 張が広がっていると指摘。将来の政権崩壊の可能性を示唆した。
エベニメントゥル・ジレイ(今日の出来事)紙は、中国がルーマニアのような革命を望んでいるという一部の中国人研究者の見方を紹介した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます