10歳・宮川類くん5年契約…アトレチコ・マドリードU―12
名門への“移籍”が決まった宮川 [写真を拡大]
小学生がスペイン移籍! サッカー・スペインリーグの強豪、アトレチコ・マドリードの下部組織に山梨出身の小学5年生、MF宮川類くん(10)が 入団したことが19日、分かった。宮川は6月23日から約1か月間のセレクション合宿の末、アトレチコ・マドリードU―12入りが決定。契約期間は異例の 5年間で、生活費、学費、食費など、一切の費用をクラブ側が持つというVIP待遇だ。
欧州の青田買いの手が、日本にも伸びてきた。宮川 は、6月23日からスペインでアトレチコのセレクションに参加。7月中旬に帰国すると、すぐに合格の報を受けた。今月17日にマドリード入りし、18日に 契約を締結。南アルプス市立大明小学校から現地の日本人学校に転校することを決めた。「マラドーナやロナウジーニョにあこがれていた」スペインの名門クラ ブの一員となった少年は、満面の笑みだ。
宮川は、FW深井正樹(新潟)らを輩出したトラベッソ(山梨)で3歳からプレー。「意外性のあるパスを出す」(秋山監督)鋭いひらめきを持つファンタジスタだ。日本サッカー協会が選手を育成するトレセンなどには参加せず、県内でもその存在は限られたものだった。
「スペイン留学館」というHPを運営する堀田正人氏の仲介でセレクションに参加。高い技術はもちろん、異国でも物おじしない強い精神力に「この子はどこに 行っても通用する」とアトレチコの育成スタッフをうならせ、将来性を評価された。同じ山梨出身で、イタリアやイングランドで活躍した中田英寿2世として早 くも期待されている。
契約期間は5年。その間の授業料、寮費、食費などはすべてクラブが負担。さらに、年に数回、家族が渡欧する際は交通 費から滞在費まで負担してくれるという。また、プロ契約を結んだ際には契約金の一定割合をクラブに収める条項があり、5年以内に選手側から契約解除した場 合の違約金も設定されている。すでにスペイン人の代理人も付いており、10歳にして契約面の扱いはプロとしてのものだ。「早くプロになりたいです」宮川は 輝く未来に思いをはせている。
◆宮川 類(みやがわ・るい)1997年1月20日、山梨・南アルプス 市生まれ。10歳。3歳でトラベッソでサッカーを始めた。50メートル8秒27の俊足でエラシコなどを駆使したドリブルが得意。J1清水などに在籍した高 田修氏を叔父に持つ。145センチ、36キロ。血液型O。家族は両親と兄。
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