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【軽種馬生産振興会・定期総会】と【HBA地域懇談会】がスタート

2009年02月07日 | 馬産地情報
2月6日(金)、本桐基幹集落センターにて「三石軽種馬生産振興会・定期総会」と「HBA地域懇談会」が開催された。定期総会では、「重賞競走優勝馬生産者表彰」や「事業報告・計画の審議」が行われた。


写真:三石軽種馬生産振興会・定期総会

その後、時間をかけてHBA日高軽種馬農協による「地域懇談会」が行われた。議論が集中したのはHBA側から提示された下記「市場改革について」で、HBA側と組合員側との温度差は最後まで埋まらず、平行線のまま散会となった。

【HBA側から提示された市場改革内容(案)について】

北海道市場は、市場振興のため次の通り抜本的な見直しをはかります。

1、販売中込者の意識改革のため、主取り手数料を導入します。

提案:主取り手数料は、お台の適正化がはかられることから、購買者からの第一声を誘発しやすく、活発なセリが期待されます。軽種馬市場は、海外市場は勿論、国内においても殆どの市場が主取り手数料を徴収しています。

補足:主取価格の1%を主取手数料として徴収。徴収対象市場は、トレーニングセールとセレクションセールからとする。徴収された主取手数料は下記市場振興策に利用する。
 a、軽種馬緊急流通促進対策(案、下に別記)
 b、レポジトリーによるレントゲン写真・上部気道内視鏡動画への助成
 c、施設整備
 d、将来の補助金削減への対応
 e、その他

2、欠場馬をなくし、上場率を高めます。

提案:欠場馬については実馬検査を実施します。欠場率13.67%は高率なことから、特に購買者から目当ての馬が何頭も欠場していると苦情があり、市場の信頼性が問われています。

3、レポジトリーシステムを市場業務規程に明文化します。

提案:信頼される商品の提供に努めます。過去3年間、試験的に実施してきたレントゲン写真の開示は認識されて来ています。購買者には、喉の状態を心配される者も多くなっていることから、上部気道内視鏡動画の提出も可能とし、市場業務規程を整備しました。

補足:明文化した内容と売買契約解除に関連するルール変更案

↓明文化内容
規程第4条
第2項:販売申込者は、2歳馬(トレーニングセールでは2歳馬)の販売申し込みをするにあたり、開設者に対し当該馬の四肢レントゲン写真28枚(トレーニングセールでは22枚)及び上部気道内視鏡動画の提出ができるものとする。但し、その内容については販売申込者の責任とする。
第3項:購買者若しくはその代理人は、開設者所定の手続に従い、市場内の所定施設において前項によって開設者が提出をうけた四肢レントゲン写真及び上部気道内視鏡動画を閲覧することができる。

↓売買契約解除に関する変更内容
1歳(トレーニングセールでは2歳)の落札馬について、購買者が下記の事項を発見し、せり落とした日の翌日より3日以内に売買契約解除の申し出があった場合、「判定委員会」が症状の有無を判断し、「ある」と判定した場合は売買契約が解除となる場合があります。

<定める症状、レポジトリー開示資料提出時の取扱の変更について>
規程第24条第2項(トレーニングセール第23条第2項)の項目
 (1)関節部の骨片(飛節の離断性骨軟骨症は除く)
 (2)関節面の軟骨下骨囊胞
 (3)喉頭片麻痺
 (4)頚椎狭窄による腰萎
但し、第4条第2項に従って販売申込者から提出された四肢レントゲン写真ないし上部気道内視鏡動画上、(1)(2)ないし(3)の症状が撮像されていた場合には、せり落とし人は、当該馬のせり落とし後(1)(2)ないし(3)の症状を発見した場合であっても(上記の)届出をすることができない。
※当歳については該当しません。

※現行の規程第24条第2項(トレーニングセール第23条第2項)
 (1)飛節の離断性骨軟骨症
 (2)肩甲骨または大腿骨の軟骨下骨嚢胞
 (3)関節部の骨折
 (4)頚椎狭窄による腰萎

4、軽種馬緊急流通促進対策(案)について

1、事業目的

(1)予め良質馬を選抜し上場を制限している市場以外の市場(以下「一般市場」という。)においては、地方競馬の縮小等に伴い軽種馬の需要が減少傾向にあることに加え経済情勢が先行き不透明であることもあり、市場上場された軽種馬の価格、売却率が低い水準で推移しているとともに、市場での売買が成立しなかったいわゆる主取りの馬が正当な評価を受けずに相対取引で売買されている等、市場を通じた流通の促進が十分に図られていない状況にあり、現状の経済情勢等からみると、このような状況は今後更に悪化することが懸念される。

(2)地方競馬においては、2歳馬の登録頭数が減少傾向にあるとともに、市場で売却された馬の地方競馬への登録頭数についても減少ないし横ばいの傾向が見受けられる。このため、地方競馬においては2歳馬の競馬番組に必要な頭数を十分に確保できない競馬場もあり、円滑な競馬施行に支障を来たしている。

(3)このため、当面の対策として、一般市場を対象に当該市場で売却された競走馬が勝馬となった場合、当該勝馬の馬主に対して奨励賞を交付し、市場で取引される馬に対する付加価値を高め、市場における購買意欲の向上を図ることにより、市場を核とした流通を促進し、軽種馬生産・経営の安定に資する。
また、奨励賞の交付は地方競馬に出走する馬にとって魅力的なものであることから、当該対策を実施することにより、地方競馬における2歳馬の登録頭数の維持・増加を促進し、円滑な競馬施行体制の確保に寄与できる。

2、事業内容

(1)事業の対象市場
予め良質馬を選抜し上場を制限している市場(セレクトセール、セレクションセール)を除く一般市場

(2)奨励賞の交付内容
市場主催者は、事業の対象市場で売却された競走馬が、中央又は地方競馬において、 以下の条件による競走の勝馬となった場合、1回に限り当該勝馬の馬主に対して所要の奨励賞を交付する。
・対象競走
 中央競馬:2歳新馬・未勝利の各競走
 地方競馬:2歳馬の各競走
・奨励賞の単価
 中央競馬:40万円/頭
 地方競馬:20万円/頭(ただし、当該競走の1着賞金の額を上限とする)

3、事業案施主体
 (社)日本軽種馬協会(市場主催者)

4、事業実施期間
 平成22~24年度

今後は、下記日程で各地区総会が行われ、3月19日のHBA日高軽種馬農協総代会で最終審議がはかられる。

【2009年度各振興会総会&HBA総代会日程】

 ■2月6日(金) 10:00~
  【三石軽種馬生産振興会総会】
  場所:本桐基幹集落センター

 ■2月9日(月) 10:00~
  【荻伏軽種馬生産振興会総会】
  場所:基幹集落センター荻伏会館

 ■2月10日(火) 10:00~
  【門別軽種馬生産振興会総会】
  場所:門別総合町民センター

 ■2月12日(木) 16:00~
  【様似町軽種馬生産振興会総会】
  場所:ひだか東農協様似事業所

 ■2月13日(金) 9:30~
  【新冠町軽種馬生産振興会総会】
  場所:新冠町レ・コード館

 ■2月14日(土) 10:00~
  【平取町軽種馬生産振興会総会】
  場所:平取町農協

 ■2月18日(水) 10:00~
  【浦河町軽種馬生産振興会総会】
  場所:浦河町総合文化会館

 ■2月24日(水) 16:00~
  【静内軽種馬生産振興会総会】
  場所:静内ウェリントンホテル

 ■3月11日(水) 15:00~
  【十勝軽種馬農協総会】
  場所:日航ノースランド

 ■3月18日(水) 14:30~
  【胆振軽種馬農協総会】
  場所:登別グランドホテル

 ■3月19日(木) 9:30~
  【日高軽種馬農協総代会】
  場所:静内コミュニティセンター

 ■3月23日(月) 13:30~
  【日本軽種馬協会総会】
  場所:東京・虎ノ門パストラル

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