今日は夏至
この頃は、
いつもと違う角度に陽が差し込む。
いつもと違う影ができる。
そして夕方、空と海は七色に輝く。
また自然のつくる「この色」を
目にすることのできる季節が廻ってきたんだと、
神様に感謝する、そんな夏至の日。
琉球藍と木藍の藍色に慣れた目には、
蓼藍の藍色がとても新鮮だった。
見学させて頂いた鳴門の「楓」の早川さんが心優しく、
「思い出に何か染めたら?」とおっしゃってくださった。
お言葉に甘えさせて頂き、
興奮の中、めでたく蓼藍色になる。
さて、この島の味付無彩色ストールは、
本土や都会ではどんな風に見えるのだろう?
と、やや不安があった。
島で草木染めして、他の場所に置いたときに、
少し違う感じに見えることがよくある。
光の違い、空気の違い、背景色の違い・・
水の味が違うように、
いろんなことが違うからだと思う。
阪神、東京と旅の間、使い続けてみる。
ストールは、ただそこにある空気と光を映し、
とても静かな存在感だった。
物のあふれる都会で触れるとほっとする。
緑の生命力あふれる島では?
・・それも多分ほっとするような気がしている。