島の夏、は白昼夢のようだ。
空が高い、
空、なのかなあ。宇宙では?
夜は月がまぶしい。
星はそれに負けていない。
海が青い。
青ってこんなにいろんな青があるんだね、って、
毎夏飽きもせず感心する。
鳥が鳴く。
何を言いたいのかわかってしまいそうだ。
犬がじーっと見つめてくる。
「だからよー(島でよく使う言い回し)」と応える。
猫が机の上で寝ている。
どんなにくすぐっても絶対に起きてこない。
死んでるンか?いや、すやすやと生きている。
パイナップルの芳香
マンゴーの甘味
島豆腐の温香
魚天ぷらのアチコーコー
ヘチマと西瓜の緑色
手作りの島酒
どこからかきこえてくる三味線
どこの機場でもこの時期は
仕上がりが遅いってきいた。
暑いからだけではない、
白昼夢のような日常、だからではないだろうか。