しましま*雑記

「自然布つだ」の雑記帳

白昼夢

2007年06月30日 | 日々のこと

島の夏、は白昼夢のようだ。

空が高い、
空、なのかなあ。宇宙では?
夜は月がまぶしい。
星はそれに負けていない。
海が青い。
青ってこんなにいろんな青があるんだね、って、
毎夏飽きもせず感心する。

鳥が鳴く。
何を言いたいのかわかってしまいそうだ。
犬がじーっと見つめてくる。
「だからよー(島でよく使う言い回し)」と応える。
猫が机の上で寝ている。
どんなにくすぐっても絶対に起きてこない。
死んでるンか?いや、すやすやと生きている。

パイナップルの芳香
マンゴーの甘味
島豆腐の温香
魚天ぷらのアチコーコー
ヘチマと西瓜の緑色
手作りの島酒
どこからかきこえてくる三味線

どこの機場でもこの時期は
仕上がりが遅いってきいた。
暑いからだけではない、
白昼夢のような日常、だからではないだろうか。

内包

2007年06月28日 | 織る

5月のGWにスタートしたお蚕さんから、
梅雨を経て夏。
密度の濃い時の輪郭に
ずっとそっと寄り添っていた。
いろんな時を内包して
糸が布になっていく。
そしてこれからも、
喜びも悲しみも、
織り手が布に込めるのではなく、
布は静かにくるりと包みとってくれるのだと思う。

この滝のような汗を
速やかに吸い取ってくれる毎日のTシャツにも、感謝を。

糸の影

2007年06月24日 | 糸のあれこれ

糸は苧麻
おばあの経糸をおじいが藍と福木で染めた
私たちはそれを調える
強い西陽に糸の影
緑の線と緑の影、糸にはおばあの気配
おばあがバフをくるくる廻しながら
ひょいひょいっと歩く姿が見えてくる。

(Photo: Takuya.O)

もうすぐ梅雨明け

2007年06月17日 | 日々のこと

暑くても寒くても文句を言い、
雨が降らなくても降っても文句を言い、
風が吹いても吹かなくても文句を言い、
太陽にも月にも文句を言い、
仕事がうまくいかないのも、
「この天気のせい!」だって。
ったく人間ってやつは
なんて意気地がないんだろう。
って、この虫君に思われている気がする。

(Photo:K.Sano)

梅雨

2007年06月12日 | 日々のこと

空梅雨から一気に雨と雷の
梅雨らしい毎日で、
麻糸は湿気をふくんで織りやすい。
好いことはそれだけ、
初めは雨音が気持ちよかったけれど、
とにかくうっとおしい湿度。

夕方久しぶりに、西陽を見た。
劇的に変わる風景。
太陽の威力と恩恵。
ココロの雨雲も晴れてゆくような。

(Photo: K.Sano)

空梅雨

2007年06月03日 | 日々のこと

雨の全く降らない空梅雨だ。
梅雨を飛び越えて夏になってしまった島。
毎年のことだけど、
「あっついね」が挨拶の決まり文句。
数ヶ月前には
「地味な色だね」と言われたのが、
今では「涼しそうね!」に変わった。
派手でギラギラしていると思っていた糸の色が
透明感のきれいな色に見えたりする。
この時期、光や空気がキラキラしている。
(あるいはギラギラとも・・?)
(Photo: K.Sano)