オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

国の少子化対策に対する不信

2023年04月11日 | Weblog

今年度予算が成立した。

 その内容を見ていると、補助金や給付金や手当のオンパレードである。お金を渡せば問題が解決すると思っているのだろうか?そんなことはないし、それで問題が解決するとは到底思えない。単に家計簿の数字が書き換えられるだけで、少子化対策費によって浮いたお金が収入に加えられて、これを支出に回すだけである。国が各家庭に渡した少子化対策費の使途をいちいち監視するわけにもいかないし、そんなことをすれば非効率なことこの上ない。

少子化対策も同じである。

 学校給食を無料化すると言うが、私にはこれが直接の少子化対策にはならないと思う。学校給食が有料だから子供を産まないなんてことは笑い話でもあり得ない。一寸考えれば解かることだろう。そのほかいろいろな給付金や補助金や支援金が対策として考えられているが、このお金が本当に少子化対策費として使われれば意味があるだろうが、個人レベルでどんな少子化対策ができると言うのだろうか。それよりもこの予算を国としての対策費として統一的に使うべきだと思う。

結局、国としての具体的な少子化対策がないのだろう。

 世界の先進諸国で少子化対策が課題となっているが、どこも画期的な対策がないようだし、どの対策も良好な成果を出していない。ほとんどが経済対策によって解決しようとしているが、こごとく失敗している。日本も同じような道を歩もうとしているが、少しは考えてみる必要があると思う。一部の国で少子化対策に成果を上げている国があるが、日本と投入する経済規模において雲泥の差がある。しかも、これだけの予算を投入しても成果は微々たるものである。 

少子化の原因は何だろう?

 私は、日本の場合は核家族化であろうと思っている。夫婦世帯ごとの社会になって、世帯単位でしか子供の大切さを考えなくなっているし、経済的な損得勘定だけで子供を産むか産まないかの判断をしているのではないだろうか。そして、現在の人達は子供は経済的な負担で損失としか認識していないようである。本来はそれでも子供を育てることに価値を見出すものであるが、世帯単位でしか考えないと、結論は消極的にならざるを得ない。日本国政府もそこに焦点を当てているのだろうか?

金さえ与えれば子供を産むのだろうか?

 反対に言えば、金のために子供を産むのだろうか?どう考えてもそうではない。もしそうであっても、そんな理由で生まれてきた子供は不幸であるし、その将来も危うい。そんな政策が認められるのだろうか?違うだろう。少子化が進んでいるのは先進国である。先進国であるがゆえに出産率が低下している。戦後日本であれば、各家庭の子供が五人、六人は普通だったのである。貧しくて食糧難で生活環境も良くなくて国の支援も乏しくて、それでもたくさんの子供を育てていたのである。

どこに予算を使わなければならないか、もっと考える必要があるだろう。

 英知を集結して有効な政策を作り出さなければならないだろう。まずは、子育てに夢を与えなければならない。子育てが苦痛になってはいけないと思う。そして、子供に夢を託さなければならない。子供は家の宝、みんなの宝、国の宝、世界の宝なのである。そんな子供を産み育てることに誇りと自信を持たなければならない。打算的なことを言うと、子供は自分達を助けてくれる有用な人生の協力者なのであり、自分たちの将来を支えてくれる人生の伴侶でもあるのである。そして、その子供達も自分の子供を設けて新しい人生を踏み出すのである。そんな文化を守る教育も必要なのだろう。

今の日本で労力の有り余っている世代がある。

 高齢者である。特に現役を引退した年金受給世代である。反対に暇を持て余して生き甲斐を失いそうになっている人がたくさんいる。この人達に子育てに参加してもらったらどうだろう。人生の貴重な経験者であり過去と将来を結ぶ文化を継承できる人達であり、有能な特技を保有している人達もたくさんいるし、ありとあらゆる職域の人達の宝庫でもある。知能や知識の教育はできないかもしれないが人生における経験知は学校の先生よりも長けていると思う。自分たちの後継者である子供に教えることは十分な生き甲斐を与えるだろうと思う。ある意味、核家族化も解消できる。

金を配るだけの政策は簡単である。

 だからと言って、安易にバラマキを多用してはならないだろう。本当に困っている人達を助けるのであれば有効であるが、無条件に配るのはいかがなものかと思う。少なくとも運用においては厳格な精査が必要なのだろう。無節操に配るだけでは百害あって一利もない。そして、本当に困っている人は周囲なり役所なり関係機関に助けを正式に求めるべきである。助けを求めることが当然の社会を作り出すべきである。黙っていても誰であっても無条件に援助してもらえると言うのは大いなる無駄が生じる。このお金は国民全員から集めた貴重な税金なのである。無駄は許されない。


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