不登校 いじめ 教育相談 生徒指導 解決支援ブログ

不登校やいじめ 教育の課題、教育相談 カウンセリング 生徒指導等について、課題解決のための具体的方法について述べます。

不登校の発生増加の要因等について

2024-05-12 17:10:24 | 不登校支援 子どもの養育 学校教育
 これまで不登校について、経過的な側面に多く触れて記してきました。
 最初は学校恐怖症と言われることが多かったこと。次に学校に行きなさいと促しても、行かない、行けないというような状態像から、登校拒否と呼ばれたこと。さらに、拒否というようなことではなくて、何となく行かないあるいは学校以外に異議を見つける例もあるようなことから、学校に行っていない、登校していないという状態像から「不登校」と呼ばれることが多くなったことを記してきました。

 それから不登校の児童生徒が見られるようになってから60年以上もの年月が経っているのに、その原因についても、対応策についても一般的に理解されている状態にはなくて、学校でも、社会でも、家庭でも適切な手が打てない状態が続いていることを記してきました。
 原因・背景要因に関する理解が進んでいないので、問題解決に向けての活動が行われていない状態にあることも大きな問題であると思われます。
 文部科学省も学校にスクールカウンセラー等を配置することは行いましたが、その配置も必ずしも十分ではなく、不登校の数も多くなっているのが現実です。

 少なくとも、義務教育の内に、ある意味能率的にそれほど極端な経済的負担なしに基本的な知識や技術を身に着けることができると思われるのに、十分身に着けられずに、大きくなってしまっていることは本当に残念なことと思われます。
 また、不登校の本人たちが、自分に対する自信や肯定的な感覚を持つことができずに、不安やもやもや、混乱の中で時間を過ごしていることを考えると、大きな事柄であると考えられます。

 不登校の背景にどのような要因が存在するのか、なぜ不登校の状況が生じるのかについて考えてみることは、対応策を考える上で極めて大切なことであると考えられます。

 そこで、不登校の子どもたちが示すことの多い状況から、その状況の背景にはどのような要因があると思われるのかについて考えてみます。
 それで、まず初めに、不登校の子どもたちが示す状態には、ある程度タイプとも考えられるような特性が見られること。
 小さい子どもが、学校での生活、学校という環境に大きな不安感や恐怖感を持っていて学校という場所に行くことを嫌がるような場合には、その子どもに、神経過敏な部分が身についてしまってい
るのではないかと考えられるかと
思います。
 逆というわけではないですが、子どもが学校生活に興味や関心をあまり示さないとすれば、何か成長に関して強いエネルギーが感じられないような、意欲の下がってしまった状態を考えることができるかと思われます。

 不安感や恐怖感が強い不登校と、学ぶ意欲が低い不登校とがあるように考えられます。実際には、不安感等が極端に強い場合と、反対に意欲がとても低い事例と、それぞれを両極端として、個々の事例はその間のどこかに位置しているのかと考えられます。
 但し、ここまで記してきた中で、生まれながらにして持っている障害や生後に生じた障害等による不登校は当然ですがこの例の中には含まれていないことを記しておきたいと思います。
 今回はここまでにしたいと思います。










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