前回は一人の人が時と場合で言うことややることが違うと、その人の周囲にいる人がとても困るということについて記してみました。
今回は、主に複数の人の間で、言うこと、やることが違うと、混乱が広がり、能率も上がらず、大変な状況になることが多いということです。
集団でも、会社のような組織でも、成員の考え方や行動はある程度の一貫性や一致が必要と思いますが、例えば、会社のような場合には、トップと中間の言うことやることが不一致の状態にあると、成員はどのように行動したらよいのか、規則性もなく、何が正しいのかもわからず、本当にまずい状態になると思われます。
学校でも同じで、同じ行動をとっても、ある先生は𠮟り、ある先生は何も言わない、あるいは時には奨励するような状態であると、生徒は本当に困ります。
何が正義かわからなくなりますからね。生徒指導も機能しないことになるでしょう。そしてこのような学校で学ぶことを拒否するようになり、意欲も学力も低下することでしょう。
おそらく私立の学校等では、そのような評判が立てば生徒も集まらなくなることでしょう。
公立では生徒が集まらないということはないでしょうが、学校としての機能は著しく低下することでしょうね。ある程度の秩序感や一貫性はとても大切なことです。
必要なことは、よくよく話しあいや検討が行われて、成員がある程度納得したものを出すということが大切と思われます。
親と子どもの関係では、父と母が言うこと、やることが違いすぎるのでは、子どもの気持ちはとても不安定になることでしょう。
具体的には以下のようなことが該当すると思います。
・どちらかの親がとても厳しく、一方は甘すぎる。
・子どもを育てるうえで、両親の考え方が違いすぎる。
・どちらかの親の意見ばかりが尊重されている。
・子どもの前で夫婦けんかをしていることが多い。
影響としては、
・子どもの混乱、精神的な不安定な状態が強くなる。
・親に対する不信が強くなり、人を信じないようになる。
・反社会的・非社会的行動をとることも考えられる。
・攻撃性が強くなるか、あるいは引っ込み思案等になる可能性がある。等々で、何もよいことはありません。子どもの成長を遅らせたり、曲げたりする可能性がありますので、親は日頃の子どもへのかかわり方を常に見直していくことが大切と思われます。
今回はここまでにします。感想等がありましたらコメント等をよろしくお願いいたします。